LPの構成案の作り方|問い合わせが増える要素の並べ方
この記事の要点
- LPの構成案は9ブロックを読者の疑問順に並べる作業。型は本文の表で提示
- 作り方は7ステップ。コピペで使える構成案テンプレを本文に掲載
- AIは叩き台づくりに有効。順番の決定と事実確認は人がやる
LPの構成案を作ろうとして、白紙のドキュメントの前で止まっていませんか。この記事は、自社でLPを作る、または制作会社に依頼する前に構成案だけは自分で用意したい、中小企業の経営者・広報・営業担当の方に向けて書いています。
読み終わる頃には、9つのブロックを自社の材料で埋めて、要素の並び順まで決めた構成案が1枚できあがっている状態を目指します。コピペで使える構成案テンプレと、公開前のチェックリストもそのまま持ち帰ってください。
この記事で扱うのは「構成案(何を・どの順で載せるか)」までです。すでに公開済みのLPで問い合わせが来ていない場合は、LPで問い合わせ0の原因は5か所|確認する順番と直し方から読むほうが早く直せます。
Contents / 目次
LPの構成案でやることは3つだけ

LPの構成案づくりでやることは、突き詰めると3つです。
- 9つのブロックを知る
- 自社の材料をブロックに割り当てる
- 読者の疑問が生まれる順に並べ替える
この3つが終われば構成案は完成で、デザインもコピーもその後の作業になります。
ここで一番効くのが3つ目の「並べ替え」です。LPは上から順に読まれることを前提に設計します。読者の頭には、次の順番で疑問が浮かびます。
- これは自分に関係あるか
- 本当に解決するのか
- 証拠はあるか
- 誰がやっているのか
- 今申し込んで損しないか
この順番に情報が並んでいないと、読者は答えが出ないまま次の疑問に進み、途中で離脱しやすくなります。
だから構成案は、デザインより先に、コピーより先に作る価値があります。
LP構成の9ブロックと、それぞれが答える疑問
まずは全体像です。BtoBでもBtoCでも、LPはだいたい次の9ブロックでできています。自社に当てはめて、材料が用意できるかを確認しながら見てください。
| 順番 | ブロック | 読者のこの疑問に答える | 入れる材料 |
|---|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー(FV) | これは自分に関係ある? | 誰向けか+得られる結果+CTAボタン |
| 2 | 共感・問題提起 | 私の悩みを分かってる? | 読者が実際に言う言葉で悩みを3つ |
| 3 | 解決策の提示 | それ、何で解決するの? | サービスの一言説明と仕組み |
| 4 | ベネフィット | 導入したら何がどう変わる? | ビフォーアフターを3〜5個 |
| 5 | 証拠・実績 | 本当にそうなるの? | 数字、導入社数、認証、受賞、掲載歴 |
| 6 | お客様の声・事例 | 似た会社は使ってる? | 課題→導入経緯→変化の3点セット |
| 7 | 提供者の紹介 | 誰がやってるの? | 会社概要、担当者の顔、想い |
| 8 | 不安の解消(FAQ) | 失敗したらどうなる? | 費用、期間、断り方、解約条件 |
| 9 | クロージング・フォーム | 今、何をすればいい? | 行動の一言+入力項目を絞ったフォーム |
ポイント。支援の現場で見てきた範囲では、5〜8のブロックは順番を入れ替えても読者の理解が大きく崩れることは少なく、1(FV)と9(フォーム)は位置を動かしにくい、という感触があります。並び順は自社の商談で質問が出る順に合わせて決めてください。
ここで言うCTAとは、Call To Action(行動喚起)の略で、かんたんに言うと「読者に押してほしいボタンとその周辺の文言」のことです。LPの成果は、このCTAが何回・どこに出てくるかでも変わります。
LPの構成案の作り方7ステップ

構成案は次の7ステップで作ります。ステップ1から5までが「決める」作業、6と7が「決めた内容を形に落として確認する」作業です。かかる時間は材料が揃っているかどうかで大きく変わります。
ステップ1。ゴールとCVを1つに絞る
最初に決めるのは「このLPで何が起きたら成功か」です。ここが2つ以上あるLPは、読者がどれを選べばいいか迷います。
選択肢は主に4つです。
- 問い合わせ:検討が進んだ人向け。件数は少ないが商談化しやすい
- 資料ダウンロード:比較検討中の人向け。ハードルが低く件数は取りやすい
- 無料相談・デモ予約:会って話せば決まる商材向け
- その場での購入・申込:単価が低く、即決できる商材向け
BtoBで単価が高いサービスなら、いきなり問い合わせより資料ダウンロードのほうがハードルは下がります。ただし後追いの営業体制がないと資料請求は無駄打ちになるので、追客できる体制があるかとセットで決めてください。
迷ったら「営業が今いちばん欲しいリードの状態」に合わせます。会って話せば決まる商材なら無料相談、比較検討が長い商材なら資料ダウンロードです。
ステップ2。ターゲットが実際に使う言葉を集める
ペルソナ設定は、年齢や年収より「実際に使っている言葉」を集めるほうが効きます。想像で作ったペルソナはコピーに反映できませんが、実際の言葉はそのままFVに使えるからです。
集め方は3つあります。手を動かす順番も含めて書きます。
- 過去の問い合わせフォームの本文:直近30〜50件をコピーして1つのドキュメントに貼る。読者が悩みをどう表現するかがそのまま出ています。
- 営業・現場ヒアリング:「最初に聞かれる質問トップ5」を営業担当に聞く。これはFAQブロックの材料にもなります。
- 検索キーワード:Google検索でサービス名や課題名を打ち、入力候補(サジェスト)に出る語をメモする。無料でできて、読者の言い回しがそのまま拾えます。
営業の会話から材料を集める具体的な進め方は、サイト改善のヒントは営業の会話に。顧客の本音を集める5ステップでも解説しています。
ステップ3。材料の棚卸しをする
構成案が途中で止まる最大の理由は、アイデア不足ではなく材料不足です。だから型を選ぶ前に、手持ちの材料を全部机に出します。
次の6項目を、あるものだけ書き出してください。ないものは空欄のままで構いません。空欄がそのまま「今すぐ準備すべきリスト」になります。
- 数字:導入社数、対応年数、平均納期、改善率など、社内で確認できる実数だけ
- お客様の声:掲載許可が取れているもの。社名NGなら「製造業・従業員50名」など属性表記に置き換える
- 写真:担当者の顔、作業風景、納品物。素材写真だけのLPは信頼されにくい
- 第三者評価:受賞歴、認証、資格、メディア掲載、取引先ロゴ(掲載可否は必ず確認)
- 価格情報:出せる範囲でよい。金額の目安がないと、読者は比較検討の判断材料を持てないまま問い合わせるかどうかを決めることになる
- リスク解消策:保証、無料期間、キャンセル条件、契約期間の縛りの有無
ステップ4。型(フレームワーク)を選ぶ
型は目的で選びます。よく使われる2つの使い分けはこうです。
| 型 | 並べ方の骨格 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 新PASONAの法則 | 問題→親近感→解決策→提案→絞り込み→行動 | 悩みがはっきりしている商材。BtoC寄り |
| 疑問解消型(BtoB向け) | 結論→対象の明示→導入事例→比較表→費用→FAQ→相談 | 検討が長く、社内稟議が必要なBtoB |
BtoBで決裁者が複数いる商材なら、感情に寄せた型より疑問解消型が合います。読者は自分が納得するだけでなく、上司に説明する材料を探しているからです。LPと会社案内サイトのどちらを作るべきか迷っている場合は、LPと会社案内サイトの使い分け|B2B成約を増やす設計と判断軸を先に読むと判断が早いです。
ステップ5。構成案テンプレに書き込む
ここまで決めたら、1枚のテキストに落とします。次のテンプレをそのままコピーして、[ ]の中を自社の言葉で埋めてください。デザインツールを使う必要はなく、メモ帳やGoogleドキュメントで十分です。
■LP構成案 [サービス名] 作成日[ ]
0. ゴール CV=[問い合わせ/資料DL/無料相談/購入]/目標件数=月[ ]件
流入元=[リスティング広告/SNS広告/自然検索/営業メール]
1. ファーストビュー
誰向け(1行)=[ ]の方へ
得られる結果(1行)=[ ]が[ ]になります
補足(1行)=[実績数字 or 期間 or 費用感]
CTAボタン文言=[ を申し込む]
画像=[人物/納品物/使用シーン]
2. 共感・問題提起 ※ステップ2で集めた"読者の言葉"をそのまま3つ
・[ ] ・[ ] ・[ ]
3. 解決策 サービスを一言で=[ ]
仕組み3ステップ=[申込]→[ ]→[ ]
4. ベネフィット(ビフォーアフター3〜5個)
[今: ]→[導入後: ]
5. 証拠・実績 数字=[ ]/認証・受賞=[ ]
6. お客様の声(1件につき)課題→導入経緯→変化
7. 提供者 会社概要/担当者写真/ひとこと
8. FAQ ※営業が実際に聞かれる質問を5つ
9. クロージング 最後の一押し1行+フォーム
フォーム入力項目=[会社名/氏名/メール/電話/相談内容]
■CTA設置位置
・FV内
・ベネフィット直後
・お客様の声直後
・最下部
■スマホ追従CTA 有/無
このテンプレの狙いは、書けない箇所をはっきりさせることです。埋まらない欄が3つ以上あるなら、LPを作る前に素材集めから始めたほうが結果的に早く終わります。
ステップ6。スマホの1画面ずつに割り直す
構成案が埋まったら、スマホで見たときの縦の流れに割り直します。自社のアクセス解析でスマホ比率を確認し、スマホが多いなら特に丁寧にやってください。
やり方はシンプルです。テンプレの各ブロックを、スマホ画面1〜2枚分に収まる長さに区切り、「この画面を見終わったとき読者は何を思うか」を1行ずつ書き添えます。ここで「まだ疑問が残る」と感じたブロックは、順番か中身が足りていません。
あわせて決める設定値は次のとおりです。構成案の段階で決めておきます。
- FVに置く要素:コピー・画像・CTAに絞る。ナビゲーションメニューは原則置かない(他ページへの離脱経路になるため)
- CTAの回数:ページの縦の長さに合わせて、読者が納得しそうな地点ごとに置く。最下部だけにしない
- ボタン文言:「送信」ではなく「無料相談を申し込む」のように動詞で書く
- ボタン周りの一言:「しつこい営業はしません」など、押す直前の不安を消す一文を添える
- フォーム項目:営業が最初の連絡をするのに必要な項目だけに絞る。具体的な絞り方は次の段落の記事を参照
CTAを置く位置は、次の4か所を構成案に書き込んでおきます。
- FV内
- ベネフィット直後
- お客様の声直後
- 最下部
フォームの項目数で迷ったら、問い合わせフォームは5項目に絞る|BtoBの入力設計と問い直しに判断基準をまとめています。
ステップ7。公開前チェックリストで確認する
最後に、構成案のまま公開まで進めていいかを確認します。次の10項目に「はい」と答えられるかを見て、答えられない項目が残っているならそこを埋めてからデザイン工程に進んでください。
- 広告文との一致:広告のテキストとFVのコピーに同じ言葉が入っているか
- 3秒判定:FVだけ見て「誰向けの何か」が分かるか(社内の他部署に見せて確認)
- CV1つ:ページ内のゴールが1種類に統一されているか
- 証拠の裏取り:載せた数字の根拠資料がすぐ出せるか
- 掲載許可:お客様の声・ロゴ・写真の使用許可を書面で取っているか
- 表現チェック:「必ず」「日本一」など裏付けのない断定を使っていないか
- スマホ確認:実機で最後まで読み、CTAが指の届く位置にあるか
- フォーム動作:自分宛にテスト送信して、自動返信まで届くか
- 計測準備:問い合わせ完了を計測する設定が入っているか
- 次の改善案:公開後に試すA/Bテスト案が1つ以上書いてあるか
実績・効果を数字で書く場合、業種によっては景品表示法(消費者庁)や医薬品等の広告規制(厚生労働省)の表示ルールが関わります。健康・美容・医療・金融などを扱うなら、公開前に社内の法務担当か専門家に文言を確認してもらってください。
LPの作り方でAIをどこまで使えるか

AIが得意なのは「叩き台を大量に出すこと」で、苦手なのは「自社の事実を知っていること」です。だから構成案づくりでは、型の当てはめ・コピー案の量産・ワイヤーのHTML化までをAIに任せ、材料の真偽と順番の最終決定を人がやる、という分け方が現実的です。
| 作業 | AIに任せられる | 人がやるべき |
|---|---|---|
| 構成案の骨格 | 型に沿った並び順の案を3パターン出す | 自社の商談の流れに合う案を選ぶ |
| コピー | FVのキャッチを20案出す | 誇張・事実誤認を消し、社内の言葉に直す |
| お客様の声 | もらった生の声を読みやすく整える | 捏造しない。必ず本人の許可を取る |
| 実績の数字 | — | すべて人が確認。AIに数字を作らせない |
| ワイヤー・実装 | 構成案からHTMLの叩き台を書く | 表示崩れ・フォーム送信・計測の動作確認 |
| 改善案 | 数値を渡して仮説を複数出す | どれから試すかの優先順位づけ |
AIに渡す材料と、短いseedプロンプト
いまのAIは、こちらがざっくり頼めば、足りない情報を聞き返しながら質問を整えてくれます。だから長い完成プロンプトを用意する必要はありません。大事なのは「何を渡すか」です。
渡す材料は、ステップ2で集めた読者の言葉、ステップ3の材料棚卸しの結果、ゴール(CV)の3つ。この3つを貼り付けたうえで、次くらいの短い指示から始めれば十分です。
あなたはBtoBのLP設計者です。
以下の材料をもとに、LPの構成案を3パターン作ってください。
【サービス】[ ]
【ターゲット】[ ]
【CVゴール】[資料ダウンロード/無料相談 など]
【読者が実際に使う言葉】[問い合わせ本文から抜粋を貼る]
【手持ちの材料】[数字・お客様の声・実績・写真の有無]
条件
・ブロックごとに「見出し案」と「そこで答える読者の疑問」を書く
・材料が足りないブロックは「不足」と明記する
・数字や実績は、渡した材料にないものを書かない
出力後、私の業種に合わせて質問しながら詰めてください。
AIの出力をどこで確認するか
AIの出力は、見た目が整っているぶん、間違いに気づきにくいのが厄介です。次の4点だけは必ず人が目視で確認してください。
- 事実の混入:渡していない数字・実績・受賞歴が勝手に入っていないか。1つでもあれば全文を疑う
- 誇張表現:「必ず」「業界No.1」「絶対に」などの断定が入っていないか
- 順番の妥当性:自社の商談で実際に聞かれる順と、構成の順がズレていないか
- 言葉の温度:社内の人が読んで「うちはこんな言い方しない」と感じないか
AIで作ったページをそのまま公開するときの注意点は、AIで作ったサイトがSEOで評価される|人が足すE-E-A-T3要素と、ツール選びから解説したAIホームページ作成5ステップ|ツール選びとプロンプト例もあわせてどうぞ。
初心者がやりがちな失敗と、その防ぎ方

LP制作の相談で実際によく見かける失敗は、だいたい次の5パターンに集約されます。どれも構成案の段階で防げるものばかりです。
失敗1。構成案を作らずにデザインから入る
「まずデザイン案を見てから考えたい」と進めると、途中で「やっぱりこの実績を上に出したい」となり、レイアウトごと作り直しになります。デザインが先だと、修正1回あたりの手戻りが大きく、費用も時間も膨らみます。
防ぎ方はシンプルで、テキストの構成案に社内承認を出してからデザインに進むことです。文字だけの1枚なら修正は5分で終わります。制作会社に依頼する場合も、この1枚があるだけで見積もりの精度が上がります。
失敗2。広告の文言とファーストビューがズレている
広告では「初期費用0円」と書いているのに、LPのFVには「業界を変えるソリューション」とだけ書いてある。これは実際によく起きます。読者は広告で見た言葉を探しに来ているので、見つからないと数秒で戻ります。
防ぎ方は、広告文とFVコピーを横に並べて、同じ単語が最低1つ入っているかを確認することです。広告を複数パターン走らせるなら、主要な訴求ごとにFVだけ差し替えたLPを用意するのが確実です。
失敗3。載せたい情報を全部入れて縦に長くなる
社内でレビューすると、各部署から「これも載せたい」が集まります。結果、会社沿革やサービス一覧まで載って、読者の疑問と関係ない情報でページが伸びます。
防ぎ方は、追加要望が出たときに「これはどの疑問に答えるブロックか」と9ブロックの表に照らすことです。どこにも当てはまらない情報は、LPではなくコーポレートサイト側に置きます。判断のルールを先に決めておくと、レビューが感想戦になりません。
失敗4。CTAが最下部にしかない
「最後まで読んだ人が押すもの」と考えてCTAを一番下だけに置くと、途中で納得した読者の行き場がなくなります。読者が申し込みたくなるタイミングは人によって違うからです。
防ぎ方は、ベネフィット直後・お客様の声直後・最下部にも置くこと、スマホでは画面下に追従するボタンを検討することです。ボタン文言は「送信」ではなく「無料相談を申し込む」のように、押した後に何が起きるかが分かる動詞にします。
失敗5。公開して終わりにする
LPは公開してからが本番なのに、計測設定を入れないまま公開してしまうケースが本当に多いです。数字が取れていないと、どこを直すかの議論が「なんとなく見にくい気がする」で終わります。
防ぎ方は、公開前に「フォーム送信の完了」を計測できる状態にしておくことです。設定手順はGTMでGA4イベント計測を設定する手順|非エンジニアでも自力でにまとめています。あわせて、公開後1か月で試すA/Bテスト案を1つだけ決めておくと、改善が止まりません。
構成案を直すと、数字はどう動くか
構成案の見直しで最初に動くのは、問い合わせ件数そのものではなく「FVからの読み進め率」と「フォーム到達率」です。ここが動いてから件数がついてきます。
数字のイメージを持っておくために、簡単な計算をしてみます。広告で月100クリックを集めていて、問い合わせが月1件なら、CVR(コンバージョン率=訪問者のうち問い合わせに至る割合)は1%です。これが2%になると、同じ広告費のまま件数は2件になります。クリック単価が300円なら、1件あたりの獲得コストは30,000円から15,000円に下がる計算です。
成果につながる数字は業種・単価・流入元で大きく変わるので、この数値はあくまで計算例です。ただ「LPを直すとは、広告費を増やさずに獲得単価を下げること」という構造は共通しています。
うまくいっているLPに共通する3つの特徴
成果が続いているLPを見ていると、派手な仕掛けよりも地味な共通点があります。ここから先は調査データではなく、支援の現場で見てきた範囲での観察です。
- 証拠のブロックが厚い:お客様の声が複数件あり、どれも「課題→導入経緯→変化」の形で書かれている
- 断り方が書いてある:「相談だけでも大丈夫」「その場で契約は求めません」など、断る自由を明示している
- 情報が古いまま放置されていない:実績数字や事例が定期的に見直されている
特に3つ目は見落とされがちです。数年前の実績のまま置かれたLPは、内容が良くても読者に「今も同じ体制でやっているのか」と思わせます。更新頻度そのものが検索順位を上げるわけではありませんが、情報が新しいほうが訪問者の信頼は保たれます。サイト全体の更新体制の作り方は更新されないサイトの信用低下を直す更新体制の作り方|担当と頻度で詳しく書いています。
構成案どおりに進まない、現場の妥協点
ここからは、教科書的なLP解説には出てこない話をします。実際の現場で構成案が崩れる原因は、知識不足ではなく、社内の事情であることがほとんどです。
素材が集まらないのが最大のボトルネック
構成案が止まる理由の大半は、お客様の声と写真です。声をもらうには先方への依頼と掲載許可が要り、返信を待つ時間もかかります。ここを見込まずにスケジュールを引くと、公開直前に「声のブロックは一旦なしで」となり、信頼を作るブロックが丸ごと抜けます。
現実的な妥協案は2つです。
- 属性表記で掲載許可だけもらう:実名の声が取れないうちは「製造業・従業員50名・担当者様」のような書き方にする
- FAQを厚くする:声の代わりに「よくいただくご相談」として不安を先回りで消す
どちらも本命ではありませんが、空欄で公開するよりはるかにましです。
決裁者の好みで構成が崩れる
レビュー段階で「もっと会社の理念を上に出そう」と言われ、FVが企業理念に差し替わる。これも定番の崩れ方です。悪気はなく、判断基準が共有されていないだけです。
防ぐには、構成案を出すときに「このLPは広告からの初回接触用で、判断軸は問い合わせ件数です」と一文添えて合意を取っておくこと。理念や沿革はコーポレートサイト側で伝える、と役割を分けておくと議論が短くなります。
内製と外注の切り分け
ここは率直に書きます。構成案づくりは内製がおすすめです。読者の言葉も、実績も、断られた理由も、社内にしかない情報だからです。AIを使えば型に落とす作業は短縮できます。
一方で外注に向くのは、FVのビジュアル制作、写真撮影、フォームと計測の実装、公開後のA/Bテスト運用です。特にフォームの送信不達や計測漏れは、気づかないまま数か月分の機会を失うので、自信がなければここだけでもプロに見てもらう価値があります。
LPで外注すべきなのはデザインではなく、送信と計測が確実に動く状態です。見た目は後から直せますが、届かなかった問い合わせは取り戻せません。
見落とされやすいコスト
LPの予算を組むとき、制作費だけで見ていると後で足が出ます。実際にかかるのは、写真撮影費、原稿作成の社内工数、広告費、公開後の改善費です。特に改善費は「作って終わり」の前提だと計上されません。
予算を組む段階で、制作費に加えて広告費と公開後の改善工数を必ず別枠で確保してください。配分は商材や流入計画で変わりますが、改善費をゼロで見積もると、公開後に直したくても動けなくなります。予算が限られるなら、デザインの作り込みを削って改善に回すほうが結果は出やすいです。
そもそもLPが向かないケース
正直に言うと、LPを作らないほうがいい場合もあります。検討期間が長く、複数回の接触が前提の商材で、追客の仕組み(メール配信や営業フォロー)が何もない状態だと、LPだけ作っても問い合わせは資産になりません。
その場合は、LPより先に「問い合わせ後の対応フロー」を決めるほうが効きます。誰が何時間以内に返信し、何を送るか。ここが決まっていないLPは、集めた分だけ取りこぼします。
LPの構成案づくりでよくある質問
LPの構成案って、どのくらいのボリュームで作ればいいですか
テキストでA4用紙1〜2枚が目安です。9ブロックそれぞれに「見出し案」と「入れる材料」を1〜2行書けば十分で、清書された文章は不要です。デザインツールは使わず、メモ帳やドキュメントで作るほうが修正が速く、社内共有もしやすくなります。
LP作りが初めてです。何から手をつければいいですか
過去の問い合わせフォームの本文を30件コピーするところからです。読者が悩みをどう表現するかが分かり、そのままファーストビューのコピーに使えます。ツール選びやデザインの検討は後回しで問題ありません。材料集めが先、形にするのは後です。
構成案だけ外部に依頼することはできますか
できます。「構成設計のみ」「ワイヤーフレームまで」で受ける会社もあります。ただし依頼する場合も、実績数字・お客様の声・営業でよく聞かれる質問は自社で用意する必要があります。ここが揃っていないと、誰が設計しても中身の薄いLPになります。
LPの文字量はどのくらいが適切ですか
決まった正解はなく、読者の疑問がすべて解消される長さが適量です。単価が高く検討が長い商材ほど長くなります。判断のコツは、スマホで通し読みして「まだ不安が残る」箇所があれば足し、「読み飛ばした」箇所があれば削ることです。
AIで作ったLPでも問題ありませんか
叩き台をAIで作るのは有効です。ただし実績数字やお客様の声をAIに書かせるのは避けてください。事実と異なる内容が入り込むと、信頼を失うだけでなく表示ルール上の問題にもなります。事実は人が入れる、表現はAIに手伝ってもらう、が安全な分け方です。
まずは構成案テンプレを1枚埋めてみてください
今日この後、5分でできることが1つあります。過去の問い合わせフォームの本文を10件だけコピーして、1つのドキュメントに貼ってみてください。読者が使う言葉が並んだだけで、ファーストビューに書くべき一行が見えてきます。そのうえで、公開済みLPの直し方は反応ゼロのLPを立て直す5つの改善点と問い合わせを増やす手順が参考になります。
ここまで読んで、構成案は自分で作れそうだけれど、実装・フォーム・計測まで自社で回すのは厳しいと感じた方もいると思います。コレットラボでは、AIを使ったLP・サイト制作の内製支援から、実装と改善の伴走までご相談を受けています。まずは現状のLPを一緒に見ながら整理するだけでも大丈夫ですので、気軽にお声がけください。AI業務システム化の詳細はこちらからご確認いただけます。
30分の無料相談
現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。
予約する →