宮崎のAI研修・生成AI研修|補助制度の調べ方と研修先の比較表
この記事の要点
- 研修先は公的講座・オンライン講座・出張研修の3つ。比較表で選べる
- 人材開発支援助成金のうち、人材育成支援コースと事業展開等リスキリング支援コースは、令和8年度版のパンフレットで訓練10時間以上が要件。窓口は宮崎労働局
- 補助制度は4つの手順で調べる。助成金を前提に予算を組まない
宮崎で社員向けのAI研修を外部に依頼するなら、県や市町村などの公的講座、全国向けのオンライン講座、講師を社内に招く出張研修の3つを、受講者の顔ぶれと目的で比べるのが近道です。費用の補助は、国の人材開発支援助成金(窓口は宮崎労働局)と、県・市町村が年度ごとに行う事業を分けて調べます。
宮崎県内で、社員向けのAI研修を外部に依頼するかを判断する経営者・役員・総務や人事の責任者に向けた記事です。読み終わる頃には、どの形式の研修先に見積もりを依頼するかと、補助制度をどの窓口に問い合わせるかを決められる状態を目指します。
AIツールの操作方法や社内ルールの作り方は、この記事では扱いません。九州7県の相談先をまとめて確認したい方は、九州のAI研修・AIセミナーの相談先と助成金の確かめ方をご覧ください。
Contents / 目次
宮崎のAI研修は、公的講座・オンライン講座・出張研修を比較表で選ぶ
研修先の選び方は、「誰が受けるか」と「自社の業務を題材にしたいか」の2点でおおむね絞れます。1〜2名に基礎を知ってもらうなら公的講座、拠点が分かれているならオンライン講座、経営者と社員がそろって試す業務を決めたいなら出張研修が合います。
出張研修とは、講師が貴社の会議室などに伺い、貴社の社員だけを対象に行う研修のことです。他社の受講者がいないため、自社の業務や情報の扱いを具体的に話し合えます。
| 比べる点 | 公的講座・セミナー | オンライン講座 | 出張研修 |
|---|---|---|---|
| 主な提供元 | 県・市町村、支援機関、商工会議所・商工会など | 全国向けの研修会社・学習サービス | 研修会社・講師 |
| 日程 | 主催者が決めた日に参加 | 各自の都合で受講できるものが多い | 貴社と講師で調整 |
| 一緒に受ける相手 | 他社の受講者 | 録画型は各自で受講。ライブ配信型は他社の受講者と一緒に受けることが多い | 貴社の社員だけ |
| 自社の業務を題材にできるか | 難しい(内容は共通) | 難しい(内容は共通) | 事前の打ち合わせ次第でできる |
| 経営者と社員で試す業務を決められるか | 難しい | 難しい | 研修の中で決められる |
| 費用 | 無料の講座もある。主催者の案内で確認 | 受講人数や期間で決まる料金が多い | 人数・時間・交通費で見積もり |
| 向いている会社 | まず1〜2名に基礎を知ってもらいたい | 宮崎市と延岡市など拠点が分かれている | どの業務からAIを試すかを社内で決めたい |
3つの形式を選び分ける条件
公的講座やオンライン講座は内容が共通なので、受講しただけでは、自社のどの業務でAIを試すか、どの情報を入力してよいかまでは決まりません。受講した社員が学んだ内容を社内に説明し、試す業務を社内で決める段取りを組めるかどうかで、形式を選びます。
- 公的講座を選ぶ条件:AI推進の担当者が決まっていて、その担当者が学んだ内容を社内に説明する時間を取れる
- オンライン講座を選ぶ条件:受講者が複数の拠点やシフトに分かれ、同じ日時に集まれない
- 出張研修を選ぶ条件:経営者と実務の社員が同じ場で受け、試す業務と担当者をその場で決めたい
出張研修の一例。経営者と社員で考えるAI活用研修
出張研修の一例として、コレットラボの「経営者と社員で考えるAI活用研修」を紹介します。1回120分、1名から10名までで、貴社の会場に講師が伺い、講師の画面を投影して進めます。オンラインでの実施はご相談ください。
これからAIを試す実務のメンバーと経営陣が一緒に受け、終盤の15分でディスカッションを行います。話し合うのは次の4つです。
- どの業務から試すか
- 誰が進めるか
- 試す前に何を確認するか
- 情報管理や費用を踏まえて、どこまで取り入れるか
120分で導入計画や社内規程までは完成しません。研修で話し合った4つをもとに、社内で計画を詰めていく進め方です。大分・福岡を中心に、九州内や近隣の県にも伺います。交通費は別途お見積もりします。
経営者と社員がそろって、AIをどの業務から試すかを決めたい場合は、経営者と社員で考えるAI活用研修の案内で、研修の流れと料金をご確認いただけます。
研修の内容と時間数は、ご相談に応じて組み立てられます。人材開発支援助成金を活用する場合は、貴社が主催する社内研修として、要件に合わせた研修を組み立てて実施しています。弊社は講師として伺います。助成金の対象になるかは、研修の計画を決める前に、宮崎労働局でご確認ください。
この章の結論。受講者が1〜2名で担当者が社内に広められるなら公的講座、拠点が分かれているならオンライン講座、経営者と社員で試す業務を決めたいなら出張研修に見積もりを依頼します。
宮崎県と市町村の補助制度・助成金を調べる4つの手順
補助制度は、国の助成金と、県・市町村の事業を別々に調べます。研修の中身を先に書き出し、宮崎労働局、県と支援機関、市町村と商工団体の順に問い合わせると、同じ説明をくり返さずに済みます。
ステップ1。研修の目的・受講者・時間数を書き出す
窓口に問い合わせる前に、次の5つを書き出しておきます。「どんな研修を、誰に、何時間行うか」をそのまま伝えられるので、相談を進めやすくなります。
- 目的:例「受注メールの返信文をAIで下書きし、担当者が確認してから送れるようにする」
- 受講者:役職・担当業務・人数・雇用形態
- 時間数と回数:合計何時間を何回に分けて行うか
- 扱うAIツール:社内で使っている、または使う予定のもの
- 実施の時期と形:社内研修として講師を招くか、外部の講座に参加するか
ステップ2。人材開発支援助成金を宮崎労働局に確認する
人材開発支援助成金は、社員の職業訓練にかかる費用の一部を国が助成する厚生労働省の制度です。宮崎県内の窓口は、宮崎労働局の「人材開発支援助成金(人材育成支援コース等)」のページで案内されている、宮崎労働局助成金センター(宮崎市大塚台西、ハローワークプラザ宮崎内)です(2026年10月07日時点)。
厚生労働省の人材開発支援助成金の案内ページにある令和8年度版のパンフレットでは、人材育成支援コースと事業展開等リスキリング支援コースのどちらも、訓練時間数10時間以上が要件です。半日や1日だけの研修では、この要件に届きません。
さらに、厚生労働省の事業展開等リスキリング支援コースの見直しの資料によると、2026年8月3日から、DXの訓練のうち汎用的なプロンプトの作り方やDXの概念を学ぶ研修は対象外になりました。対象になるのは、受講者の職務に直結した研修です。
事業展開等リスキリング支援コースは、令和8年度版のパンフレットで、令和4年から8年度までの期間限定の助成金と説明されています。今の予定の期間は、令和8年度(2027年3月31日)までです。令和9年度以降も続くかは、計画を立てる時点で、厚生労働省の人材開発支援助成金の案内ページで必ず確かめてください。
ステップ1で書き出した内容を、次の文面に当てはめて問い合わせます。電話で相談する場合も、手元にこの文面を用意しておくと話が早く進みます。
件名:人材開発支援助成金の対象になるかの事前相談
宮崎労働局 助成金センター ご担当者様
[会社名]の[氏名]です。社員向けの生成AI研修を計画しており、
人材開発支援助成金の対象になるかを事前にご相談したく連絡しました。
・受講者:[役職・担当業務]の社員[人数]名(雇用形態:[正社員/パートなど])
・研修の内容:[例:自社の受注メールを題材に、AIで返信文を下書きし、担当者が確認する手順を学ぶ]
・時間数と回数:[例:合計◯時間を◯回に分けて実施]
・実施の形:[社内研修として講師を招く/外部の講座に参加する]
・実施予定時期:[◯月ごろ]
次の3点を教えてください。
1. 対象になりうるコースと、満たす必要がある要件
2. 計画届の提出時期と、研修日から逆算した締め切り
3. 事前に準備しておく書類
よろしくお願いいたします。
ステップ3。県と宮崎県産業振興機構の事業を年度で確認する
宮崎県の公式サイトで「DX」「デジタル化」「補助金」「人材育成」を組み合わせて検索し、令和8年度に募集している事業を探します。見つかった事業ごとに募集要項の補助対象経費の欄を読み、研修の費用が含まれるかを確かめます。
公益財団法人 宮崎県産業振興機構の支援策の一覧には、よろず支援拠点事業などが並んでいます。AI研修に使える事業かは、各事業の案内を開いて確かめます。
社外の研修への参加や、講師を招いて開く研修の経費の一部を助成する企業経営力アップ人材育成支援事業は、令和8年度の募集を終えました(2026年10月7日時点)。次の年度に募集があるかは、同じ支援策の一覧の「人材育成」の欄で確かめます。
宮崎県よろず支援拠点も、AI活用の相談会やセミナーを開いています。2026年10月7日時点では、10月30日(金)10時から12時に、宮崎駅前サテライト(KITENビル1階)で開く無料のよろずAI相談会(定員9名)の申し込みを受け付けています。ほかの開催予定は宮崎県よろず支援拠点のセミナー・イベント一覧で確かめてください。
ポリテクセンター宮崎も、在職者向けの生産性向上支援訓練を開いています。令和8年度のオープンコースでは、7月21日の「生成AIの活用」は定員に達して申し込みを終えました。2026年10月7日時点では、11月9日(月)の「経理業務の効率化につながるDXの実践」(受講料3,300円、申込締切10月19日)の申し込みを受け付けています。企業の課題に合わせて内容をカスタマイズするオーダーコースもあり、在職者訓練・生産性向上支援訓練を従業員に受講させた事業主は、一定の条件を満たせば人材開発支援助成金を利用できると案内しています(生産性向上人材育成支援センターのご案内)。
検索結果には、前の年度のページや資料が残っていることがあります。ページ名や資料名の「令和◯年度」を見て、令和8年度のものかを確かめてから読み進めてください。
ステップ4。市町村と商工会議所・商工会、よろず支援拠点に問い合わせる
事業所のある市町村(宮崎市・都城市・延岡市など)の公式サイトで、「人材育成」「研修」「DX」「補助金」を組み合わせて検索します。見つからない場合は、地域の商工会議所・商工会や、よろず支援拠点事業の相談窓口で、使える制度がないかを尋ねます。
生成AIで「宮崎 AI研修 補助金」と調べると、終了した年度の制度や、別の県の制度を答えることがあります。AIの答えは制度名の候補として使い、金額・補助率・締め切りは、公式ページに書かれた年度と日付を見て確かめてください。
この章の結論。研修の目的・受講者・時間数を書き出してから、宮崎労働局、県と産業振興機構、市町村と商工団体の順に問い合わせます。助成金を使うなら、合計10時間以上で職務に直結した内容かを、計画の段階で確かめます。
宮崎でAI研修を依頼するときに起きやすい失敗と防ぎ方
AI研修の依頼でつまずきやすいのは、助成金の手続きの順番、カリキュラムの中身、受講者の構成、出張研修の見積もりの4つです。どれも研修を申し込む前に確かめれば防げます。
助成金を前提に研修日を先に決めると、計画届の提出が間に合わない
講師の空き日程を先に押さえ、そのあとで助成金を調べ始めると、計画届の提出が研修日に間に合わないことがあります。その場合、助成金を使えないまま研修費を全額負担することになります。
防ぐには、研修日を確定する前に宮崎労働局へ相談します。令和8年度版のパンフレットでは、計画届の提出期間は訓練開始日の6か月前から1か月前までです。1か月前の締め切りから逆算して、研修日を決めます。予算は、助成金が出なくても実施できる金額で組んでおきます。
プロンプトの書き方が中心の研修は、リスキリング支援コースの対象から外れる場合がある
研修会社の標準カリキュラムが「プロンプトの基本」「生成AIとは」のような内容のままだと、2026年8月3日以降の事業展開等リスキリング支援コースでは対象外になる場合があります。
防ぐには、カリキュラム案に受講者の担当業務(見積書の作成、受注メールの返信、求人票の下書きなど)を書き込み、その業務でAIを使う演習が中心になっているかを確かめます。
社員だけが受講すると、研修のあとに「何を入力してよいか」で止まる
社員だけが研修を受けると、使い方は分かっても、顧客情報を入力してよいか、有料プランの費用を誰が承認するかは社員の判断では決められません。試す業務が決まらないまま、AIを使うのは一部の社員だけになります。
防ぐには、最初の研修に決裁できる役員か経営者が同席し、試す業務と入力してよい情報をその場で決めます。情報の区分の決め方は、生成AI社内ルールのひな形と情報区分表が参考になります。
県外から講師を招く出張研修で、交通費と投影設備を確かめずに進めると当日に食い違う
研修費の見積もりに、交通費や宿泊費が含まれていないことがあります。会場のプロジェクターやスクリーン、受講者のパソコンと社内Wi-Fiを確かめておかないと、当日に演習ができません。
防ぐには、見積もりの依頼時に事業所の住所を伝え、交通費・宿泊費が別料金かと、会場で用意する機材を確認します。自社と研修会社が分担する作業は、講師派遣の分担表と実施前の準備チェックリストで確かめられます。
見積もりを依頼するときに確かめる6項目
研修会社を比べるときは、金額だけでなく次の6項目をそろえて比べます。
- 扱うAIツール:社内で使っている、または使う予定のツールか
- 題材:自社の業務資料を使えるか、使う場合に社外秘の情報をどう扱うか
- 時間数と回数:助成金を検討するなら、合計時間数が要件を満たすか
- 受講者の構成:経営者と社員が一緒に受ける構成にできるか
- 費用の内訳:講師料・交通費・資料費が分かれているか
- 研修後の対応:質問の受付や追加の研修があるか、別料金か
見積もりの項目ごとの見方は、AI研修の費用の内訳8項目と見積もり依頼文で解説しています。
この章の結論。研修日より先に助成金の手続きの順番を確かめ、カリキュラムが受講者の職務に直結しているか、経営者が同席できるか、交通費と機材が見積もりに入っているかを、申し込む前に確認します。
宮崎のAI研修でよくある質問
120分のAI研修を1回受けるだけでも、人材開発支援助成金は使えますか?
令和8年度版のパンフレットでは、人材育成支援コースと事業展開等リスキリング支援コースのどちらも、訓練時間数10時間以上が要件です。120分の研修1回だけでは届きません。助成金を検討する場合は、研修全体の時間数と内容を決める前に、宮崎労働局で確認してください。
宮崎県外の研修会社に出張研修を依頼しても、助成金の対象になりますか?
対象になるかは、研修の内容や時間数、計画届の手続きなどの要件で判断されます。講師がどこから来るかも含め、具体的な研修の計画を宮崎労働局に伝えて確認してください。研修会社に「助成金の対象です」と言われても、判断するのは労働局です。
県の補助金で、AI研修の費用を払えますか?
研修の費用が補助対象経費に含まれるかは、事業ごとに、その年度の募集要項で決まります。要項の補助対象経費の欄を読み、分からなければ県の担当課に問い合わせてください。
都城や延岡の事業所でも、対面のAI研修に来てもらえますか?
出張できる地域は研修会社ごとに違います。見積もりの依頼時に事業所の住所を伝え、出張の可否と、交通費・宿泊費が別料金かを確かめてください。受講者が複数の事業所に分かれている場合は、オンラインでの実施が可能かもあわせて尋ねると比較しやすくなります。
宮崎でAI研修を検討するときの最初の一歩
まずは、AI研修を受けてほしい社員の名前と担当業務を3人分書き出してください。その3人の業務でAIを試せそうな作業が1つずつ挙がれば、研修の目的と、助成金の窓口に伝える内容が決まります。研修にかける費用の目安を決めたい方は、AI研修の費用対効果と回収月数の計算表もあわせてご覧ください。
研修の形式や時間数を自社だけで決めきれないと感じた方は、まずは状況をお聞かせください。経営者と社員でどの業務からAIを試すかを話し合う経営者と社員で考えるAI活用研修について、受講人数や会場、助成金を検討している場合の進め方も含めて、お話を伺ったうえでご提案します。
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