BtoBのLINE動画は短尺×顔出しで伝わる|スマホ撮影手順
この記事の要点
- BtoBの動画は完成度より「顔が見える短尺」で信頼が伝わる
- スマホ縦型・冒頭3秒・要点1つに絞れば自社で作れる
- ゴールは即購入でなく友だち追加と資料請求に置く
「LINEで動画を使いたいけれど、BtoBで顔出しの短い動画なんて本当に効くのか」と迷っていませんか。結論から言うと、BtoBこそ短尺の顔出し動画が効きます。きれいに作り込むより、誰が・どんな現場で働いているかが伝わる方が、検討期間の長いBtoBでは信頼につながるからです。
この記事では、LINEで動画を届ける手段の選び方から、スマホ1台でできる撮影手順、配信後の改善、やりがちな失敗の防ぎ方までを現場目線でまとめます。読み終わるころには、明日から自社で1本撮れる状態になっているはずです。
Contents / 目次
結論。BtoBのLINE動画は「短尺×顔出し×スマホ」で十分戦える

最初に答えをお伝えします。BtoBのLINE動画でやるべきことは、次の3つに集約されます。
- 5〜15秒の短尺にする
- 人の顔や働く様子を見せる
- スマホの縦型でそのまま撮る
撮影機材やナレーション、凝った編集は後回しで構いません。
理由はシンプルで、大きく2つあります。
- スマホ×スキマ時間で見られる。LINEはほとんどの人がスマホで、しかもスキマ時間に見ます。だから長い動画は最後まで見られません。
- 検討期間が長い。BtoBの商品はその場で買うものではなく、何か月もかけて比較検討されます。だからこそ「このスペック」より「この会社、ちゃんとしてそう」という信頼の積み上げが効くのです。
ポイント。BtoBの動画のゴールは「今すぐ買ってもらうこと」ではありません。顔と雰囲気を見せて警戒を解き、友だち追加や資料請求という小さな一歩に進んでもらうことです。ここを取り違えると、どんなに良い動画でも成果が出ません。
LINEで動画を届ける手段はいくつかあり、目的によって向き不向きが分かれます。大きく分けると、友だち以外にも広く届ける「広告」と、すでに友だちになった人へ届ける「公式アカウントからの動画配信」の2つに整理できます。配信メニューの名称や対応範囲は変わることがあるため、最新の内容はLINEヤフー公式の案内で確認してください。
ざっくり言うと、新しい人に出会うのが「広告」、出会った人を育てるのが「公式アカウントからの動画配信」です。この2つは役割が違うので、片方だけでなく両輪で考えるのがおすすめです。広告で友だちを増やし、その友だちに動画つきのメッセージで信頼を積み上げる、という流れが基本形になります。
セグメントを分けて届ける考え方はLINEセグメント配信|「欲しい人」にだけ届けて成約率を上げる使い分けでも詳しく解説しています。あわせて読むと、誰にどの動画を出すかの設計がしやすくなります。
具体的なやり方。スマホ1台で撮って配信するまでの手順

やり方を順番に見ていきましょう。動画制作というと身構えますが、BtoBのLINE動画はスマホ1台あれば作れます。大切なのは撮影技術ではなく「何を・誰が・何秒で伝えるか」を先に決めることです。
最初にやるべき3ステップ
いきなり撮り始めず、次の3ステップで準備すると失敗が減ります。順番が大事なので、上から進めてください。
- 目的を1つに決める。「工場の様子を見せて安心してもらう」「担当者の人柄を伝える」など、1本につき伝えることは1つだけに絞ります。
- 15秒の台本を1行で書く。「冒頭3秒で結論→中盤で具体例→最後に次の一歩」の3ブロックだけ。セリフを完璧に作る必要はありません。
- 誰が出るかを決める。営業担当・職人・社長など、その話題に一番説得力がある人を選びます。プロの役者は不要です。
スマホ撮影のチェックリスト
撮影で押さえるべき設定値は、ツールが変わっても共通です。次のチェックリストをそのまま使ってください。
- 向き:9対16の縦型で撮る。LINEやSNSの画面にそのまま流せて、見やすさが段違いです。
- 明るさ:顔に光が当たる向きで。窓を背にせず、窓に向かって立つだけで顔が明るくなります。
- 音:静かな部屋で、口元から30cm以内で話す。スマホの内蔵マイクでも十分聞き取れます。
- 固定:三脚か、机に立てかけて手ブレを防ぐ。揺れる映像は素人感より「雑な会社」に見えます。
- 尺:まず15秒以内。長くなりそうなら、話題を2本に分けます。
- 冒頭3秒:最初の一言で結論か問いを言う。「展示会、行く時間ないですよね」のような切り出しが効きます。
スマホの小さい画面では、細かい文字や複雑な図は読めません。テロップを入れるなら大きく短く、画面に出す情報は1度に1つまでにしましょう。
編集とAIの使いどころ
編集は「いらない部分を切る」「大きめのテロップを入れる」だけで十分です。凝ったエフェクトはむしろ邪魔になります。もし静止画しかない場合でも、テキストを拡大縮小したり、矢印を引いたり、背景をゆっくり動かすだけで、動きのある素材になります。完璧な動画より、動きがある素材を出し続ける方が効果は安定します。
台本づくりやテロップ文言は、AIにたたき台を作らせると速くなります。完成された長い指示文を用意する必要はありません。次のような短い「出発点」を渡し、あとはAIと対話しながら自社の事情に合わせて詰めるのが、いまのAIに合ったやり方です。
あなたはBtoB企業の広報担当です。
LINEで配信する15秒の縦型動画の台本を作ってください。
・業種:[自社の業種を入力]
・伝えたいこと1つ:[例 工場の自動化の様子を見せて安心してもらう]
・出演者:[例 現場の職人]
・最後の一歩:[例 詳しい資料をLINEで受け取る]
冒頭3秒で興味を引く一言を3案、本編のセリフ、最後の誘導文をセットで。
AIの出力をそのまま使わないことが大事です。確認すべきは、次の3点です。
- 冒頭3秒が自社の顧客に刺さるか
- 専門用語が多すぎないか
- 最後の誘導が「今すぐ買え」になっていないか
違和感があれば「もっと現場っぽく」「最後は資料請求に変えて」と追記して直していきます。
配信の具体的な手順や入稿画面・ボタン名は変わることがあるので、最新の操作はLINEヤフー公式のヘルプで確認してください。配信文そのものの改善はLINE配信が読まれない理由と改善法|開封・クリック率を上げる設計術が参考になります。
効果・成果イメージ。何が、どう変わるのか

動画を取り入れると、まず「読まれ方」が変わります。テキストだけのメッセージに動きのある動画が加わると、内容が伝わりやすくなります。文字を読まない人でも、雰囲気は数秒で受け取ってくれるからです。
BtoBで特に効くのが「展示会の代わり」と「再アプローチ」の2つの使い方です。たとえば製造業なら、工場の自動化ラインを15秒にまとめた動画を配信することで、現地に来てもらわなくても設備の動きを見せられます。展示会のように大きな費用をかけずに、検討中の相手へ繰り返し届けられるのが強みです。
もう1つが再アプローチです。一度サイトを見たけれど問い合わせしなかった人に、広告で短い動画を見せて思い出してもらう。BtoBは検討期間が長いので、忘れられないこと自体が成果につながります。
成果は「1本の動画で売る」のではなく、友だち追加→資料請求→商談という段階で積み上がります。広告経由で増えた友だちの一部が資料請求し、そのまた一部が商談へ進む、という流れです。
実際に何件の商談で広告費が見合うかは、商材の単価や成約率によって大きく変わるため、自社の数字をあてはめて確認してください。1本の動画で売り切ろうとせず、友だち→資料請求→商談という階段を設計しておくことが大切です。
動画は「見られて終わり」ではなく、その後に資料請求や商談といった行動につながったかまで見ていくことが大切です。成果を友だち数だけで判断しない考え方はLINEのKPIは友だち数で見るな。売上に効く指標の選び方で詳しく解説しています。
よくある失敗と回避法

ここからは、現場でよく見かける失敗を紹介します。どれも「あるある」なので、撮る前に目を通しておくと回り道を避けられます。
失敗1。長くて立派な動画を作ろうとする
「せっかくなら会社紹介を全部入れよう」と3分の動画を作ってしまうケースです。これをやると、視聴者は冒頭で離脱し、肝心のメッセージが届きません。回避するには、1本15秒・伝えることは1つ、を徹底します。言いたいことが3つあるなら、3本に分けて配信する方が結果的に見られます。
失敗2。スマホ視聴を考えずに作る
パソコンの大画面で確認して「きれいにできた」と満足し、いざスマホで見ると文字が小さくて読めない、という失敗です。LINEはほぼ全員がスマホで見ます。撮影・編集の確認は必ずスマホの実機で行い、テロップは画面の3分の1を埋めるくらい大きく、というルールにしておくと防げます。
失敗3。BtoBなのに「今すぐ購入」をゴールにする
検討期間が長いBtoBで、いきなり「お問い合わせはこちら」だけを出すと、相手はまだその段階にいないので反応しません。回避策は、誘導先を「資料請求」「無料診断」「セミナー申し込み」といった、検討途中の人でも押せる小さな一歩にすることです。まず友だちになってもらい、動画で少しずつ信頼を積み上げる設計に変えましょう。
失敗4。同じ動画を出し続けて飽きられる
反応が良かった1本を、何か月も同じまま使い続けると、見る側が飽きてだんだんクリックされなくなります。これを広告疲れと言います。回避するには、2〜3パターンを用意して定期的に差し替え、どれが効いているかを数字で比べることです。最初から完璧を狙わず、軽く撮って試し、勝ちパターンを残していく方が早く成果に近づけます。
使う側の落とし穴と、現場での妥協点
ここは教科書には載りにくい、実際にやってみて見えてくる本音の部分です。動画は効果的ですが、万能ではありません。向き不向きと、お金や手間の見落としを正直にお伝えします。
まず、顔出しは強力ですが「誰でも出せばいい」わけではありません。話すのが苦手な人を無理に出すと、かえって不安そうに見えてしまいます。最初は社内で一番話しやすい人に登場してもらい、慣れてから広げるのが現実的です。顔出しが難しい業種なら、手元の作業や製品のアップだけでも十分に「現場感」は出せます。
次に見落としがちなのが、撮影そのものより「続ける手間」です。1本目は気合いで撮れても、2本目以降が止まる会社がほとんどです。回避策は、月に1回まとめて数本撮る「撮りだめ」をルールにすること。台本のたたき台をAIに作らせ、半日で3〜4本撮ってしまえば、配信のたびに悩まずに済みます。
現場の本音。広告は出せばすぐ成果が出るものではありません。最初の1〜2か月はデータを集めて勝ちパターンを探す期間と割り切る方が、結果的にうまくいきます。「3週間で成果ゼロだからやめる」が一番もったいないパターンです。
内製と外注の切り分けも悩みどころです。撮影と簡単な編集は自社でやった方が、現場のリアルさが出て安く回せます。一方で、広告のターゲティング設計や数字の改善は、専門知識がないと予算を無駄に溶かしやすい領域です。「撮るのは自社、運用設計はプロ」という分け方が、コストと成果のバランスが取りやすいと感じています。
複数人で運用するなら、事故を防ぐルールづくりも欠かせません。これはLINE公式アカウント複数人運用の鉄壁ルール|ミス・漏れを防ぐ管理術が役立ちます。
本記事は、大分・福岡を拠点に中小企業のLINE運用とAI業務設計を支援している株式会社コレットラボ(代表・出口宣佳)の現場知見をもとにまとめています。机上論ではなく、実際に運用でつまずいた点をふまえて書いています。
よくある質問
BtoBで顔出しの動画って、本当に効果あるの?
効果があります。BtoBは検討期間が長く、最後は「どの会社が信頼できるか」で決まります。担当者や現場の様子が見える動画は、その信頼づくりに直接効きます。完成度より、誰が働いているかが伝わることが大事です。
動画は何秒くらいがちょうどいいの?
まずは15秒以内を目安にしてください。LINEはスキマ時間に見られるため、長いと最後まで見てもらえません。伝えたいことが多いときは1本に詰め込まず、複数本に分けて配信する方が結果的に見られます。
専用の機材や編集ソフトは必要ですか?
スマホ1台で始められます。縦型で、顔が明るくなる向きで、静かな場所で撮るだけで十分です。三脚があると手ブレが減ります。編集も、いらない部分を切って大きめのテロップを足す程度で問題ありません。
広告と公式アカウントの動画、どっちから始めるべき?
まずは公式アカウントで、既に友だちの人へ動画を送ることから始めるのがおすすめです。反応を見て勝ちパターンが分かってから、新規を増やす広告に広げると、予算を無駄なく使えます。
まずは1本、撮ってみることから
ここまで読んで「やることは分かったけれど、自社で続けられるか不安」と感じた方も多いはずです。動画の撮り方より、目的設計と数字の改善でつまずく会社がほとんどです。コレットラボでは、撮影は自社・設計は伴走という形で、LINE運用と動画活用を一緒に整理しています。まずは現状を聞かせてください。無料相談・お問い合わせはこちらから、気軽にご相談いただけます。
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