LINEリッチメニューの項目の決め方|テンプレートとラベル例

LINEリッチメニューの項目の決め方|テンプレートとラベル例

この記事の要点

  • 枠は「予約や問い合わせ」「よく聞かれること」「今月の告知」の3種類で埋める
  • 画像に焼き込む文字は画像の一部なので、読めるかどうかは実機で確かめて決める
  • 業種別のラベル例と棚卸しシートを掲載。この機能特有の失敗を5つ解説

LINEリッチメニューに並べる項目は、「予約や問い合わせ」「毎日のように聞かれること」「今月だけの告知」の3種類で埋めるのが基本です。枠数は、常設したい動線の数で決めます。管理画面のテンプレート選択画面に選べる分割パターンが一覧で出るので、行き先の数に合う形をそこから選んでください。

この記事は、LINE公式アカウントを開設済みで、リッチメニューの枠に何を入れるか決めきれない店舗・中小企業の担当者に向けたものです。読み終わる頃には、自社の枠割りとラベルの文言を紙に書き出せる状態を目指します。

扱うのは「枠に何を入れるか」だけです。画像サイズと分割の仕様はLINEリッチメニューのサイズ一覧|3分割・6分割の画像の作り方、画像そのものの作成手順はLINEリッチメニューの作り方|スマホとCanvaで無料で作るで解説しています。まだ画像がない方は、先にそちらを見てから戻ってきてください。

Contents / 目次
  1. 先に結論。枠は3種類の役割に振り分けて埋める
  2. リッチメニューの項目の決め方。5ステップで自社の枠を埋める
  3. リッチメニューのテキストは何文字まで書けるのか
  4. 業種別のラベル例。そのまま使える文言集
  5. 枠を整理すると何が変わるのか。タップ数と工数で見る
  6. 項目選びでよくある失敗と回避法
  7. 運用してから気づく制約と、現場での妥協点
  8. よくある質問
  9. まず今日、自分のスマホで自社のメニューを開いてみる

先に結論。枠は3種類の役割に振り分けて埋める

リッチメニューの枠は、思いついた項目から埋めるとほぼ失敗します。先に役割を決めて、その役割に合う項目を後から当てはめると、枠数が変わっても迷わなくなります。

役割は3種類だけです。

  • 本命動線:売上にいちばん近い枠。予約、注文、問い合わせなど
  • 省力枠:電話やチャットで毎日聞かれることを先回りする枠
  • 告知枠:期間限定のクーポンやキャンペーンを載せる枠
枠の役割入れるもの目安の枠数更新の頻度
本命動線予約、注文、問い合わせ、見積もり依頼など、売上に直結する行き先1〜2枠基本は固定(年単位で見直し)
省力枠営業時間、料金表、アクセス、よくある質問など、聞かれる回数が多い情報2〜3枠半年〜1年に1回
告知枠今月のクーポン、季節キャンペーン、新商品、イベント募集1枠月1回〜季節ごと

この配分にすると、入れ替え作業が発生するのは基本的に告知枠の1枠だけになります。枠すべてをキャンペーン内容にしてしまうと、毎月その枠数ぶんの画像を作り直すことになり、まず続きません。

置く位置のポイント。本命動線は上段の左か、上段を横1本にぶち抜いた大きな枠に置いてください。下段の右端は目に入るのが遅れやすい場所なので、アクセスや営業時間など「探して押される情報」を置きます。

3分割と6分割のテンプレート例

枠割りに正解はありませんが、迷ったら次の型から始めて構いません。実際に使われている型を、役割の配分に落とし込んだものです。

位置3分割(1行3枠)6分割(2行3枠)
上段左今すぐ予約(本命)今すぐ予約(本命)
上段中メニュー・料金(省力)今月のクーポン(告知)
上段右アクセス(省力)メニュー・料金(省力)
下段左よくある質問(省力)
下段中アクセス・営業時間(省力)
下段右相談する(本命の受け皿)

選べる分割パターンの種類と、それぞれがどのサイズで使えるかは、管理画面のテンプレート選択画面に一覧で出ます。何種類あるかはバージョンによって変わるので、実際の画面を見て確認してください。

この章の結論。枠を「本命動線・省力枠・告知枠」に振り分けておけば、毎月手を入れるのは1枠だけで済みます。項目を思いつく順に並べるのをやめるところが出発点です。

リッチメニューの項目の決め方。5ステップで自社の枠を埋める

ここからは、実際に紙とスマホだけで枠を決めていきます。所要時間は、電話メモやチャット履歴が手元にあれば30〜40分ほどです。

ステップ1。直近3か月で聞かれたことを20件書き出す

まず、お客さまから実際に聞かれた質問を20件書き出します。電話メモ、LINEのチャット履歴、予約時のやりとり、店頭での会話、どこから拾っても構いません。

書き出したら、内容ごとにまとめて件数の多い順に並べ替えます。「明日空いてますか」が7件、「何時までですか」が5件、というように数を書き込んでください。この数字が、あとで枠の優先順位を決める根拠になります。

ここを飛ばして「たぶんアクセスが必要だろう」と想像で決めると、押されない枠ができます。看板やレシート、名刺に住所を載せている場合、アクセス枠の需要は見込みより小さくなることがあります。だからこそ、想像ではなく聞かれた件数で決めてください。

ステップ2。LINEの中で終わる質問かどうかで仕分ける

次に、書き出した質問を「LINEの中で答えが完結するもの」と「外部サイトに飛ばすもの」に仕分けます。LINE内で終わるものを優先して枠に入れてください。

LINEから外部サイトに飛ぶと、読み込みを待つあいだと、見慣れない画面が出た瞬間に離脱が起きます。営業時間や定休日のように短い答えで済むものは、外部サイトではなく自動応答やLINE内のメッセージで返すほうが最後まで読まれます。自動応答の組み方はLINE自動応答で電話を減らす設計と作り方|5ステップと失敗回避にまとめています。

  • LINE内で完結させたいもの:営業時間、定休日、よくある質問、クーポン、会員証・ショップカード、簡単な相談
  • 外部サイトに飛ばしていいもの:予約システム、ECサイト、施工事例やギャラリー、採用情報、フォーム入力が必要な見積もり依頼

ステップ3。枠数を行き先の数で決める

枠数は、ステップ2で残った「常設したい行き先」の数で機械的に決めます。デザインの好みではなく、行き先の数で決めてください。

常設したい行き先の数選ぶ形理由
1〜2個枠数の少ないテンプレート枠を大きく取れて押し間違いが減る。トーク画面を覆う面積も小さい
3個3枠のテンプレート1枠あたりの面積が確保でき、文字も大きく置ける
4〜6個4枠か6枠のテンプレート情報量が要る業種向け。ただし空き枠を無理に作らない

使えるテンプレートの一覧は管理画面に出るので、行き先の数に合うものをそこから選びます。

6分割にすると、埋めるために項目をひねり出したくなります。行き先が4つしかないなら4分割で作るほうが、1枠あたりが大きくなって押しやすく、文字も読みやすくなります。

ステップ4。棚卸しシートで枠と行き先を1対1にする

枠数が決まったら、枠ごとに「ラベル」「行き先」「担当」を紙かスプレッドシートに書き出します。次の形をそのままコピーして使ってください。タブ区切りなので、スプレッドシートに貼るとそのまま表になります。

枠の位置	役割	ラベル(画像に焼く文字)	タップ後の行き先	行き先のURL/設定	更新頻度	担当
上段左	本命	今すぐ予約	予約システム	https://	固定	店長
上段中	告知	8月のクーポン	クーポン	(LINEのクーポン)	月1	店長
上段右	省力	メニュー・料金	料金ページ	https://	固定	本部
下段左	省力	よくある質問	自動応答	キーワード「質問」	半年	スタッフA
下段中	省力	アクセス	地図	https://	固定	スタッフA
下段右	本命	相談する	チャット	(テキスト送信)	固定	店長

このシートを作る目的は、同じ行き先が2枠に重複していないかを目で確認することです。「メニュー」と「料金」を別枠にしたのに、どちらもホームページの同じページに飛んでいた、という重複が起きやすいところです。

行き先の設定手順そのものはLINEリッチメニューにリンク設定する手順|無料で完結・実機確認までで解説しています。URLの貼り付け方で迷ったら、そちらを見ながら進めてください。

ステップ5。実機で読めるか、親指で押せるかを確認する

画像を設定したら、必ず自分のスマホでトーク画面を開いて確認します。パソコンの管理画面で見た印象と、手元のスマホでの見え方はかなり違います。

確認するのは次の5点です。

  1. スマホを普段の距離で持ち、ラベルの文字がひと目で読めるか
  2. 親指1本で操作して、隣の枠を押してしまわないか
  3. アイコンだけ見て、何ができる枠か分かるか
  4. タップ後の遷移先が、意図したページで開くか(6枠あれば6回とも押す)
  5. トーク画面の下に出るメニューバーのテキストが、押す理由の伝わる言葉になっているか

ここで表示自体がされない場合は、枠の決め方ではなく設定側の問題です。原因の切り分けはLINEリッチメニューが表示されない原因と直し方|iPhone・Android別にまとめてあります。

この章の結論。項目は「聞かれた回数」で決め、枠数は「常設したい行き先の数」で決めます。棚卸しシートで行き先の重複を潰し、最後に実機で6枠すべてを押して確認すれば、枠割りは完成です。

リッチメニューのテキストは何文字まで書けるのか

先に答えを書くと、画像に焼き込む文字は画像の一部なので、入力欄のような文字数のカウントはありません。上限を決めるのは「スマホの画面で読めるか」という物理的な条件だけです。文字数の入力欄があるのは、画像の外にある設定項目のほうです。

混同しやすいので、文字数が関係する2か所を整理します。

場所文字数役割
画像の中のラベル入力欄がないので、読める大きさに収まる分だけ枠が何の入口かを伝える
画像の外にある設定項目の入力欄管理画面の入力欄に表示される上限までトーク画面の下部に出る文言など、テキストとして設定するもの

画像の外にある設定項目は、上限が管理画面の入力欄に示されます。項目名も入力できる文字数もバージョンによって変わるので、実際の画面で確認してください。この記事では、どちらも短くまとめるという方針だけを扱います。

画像の中の文字は、どのくらいの大きさで何文字入るのか

入力欄の制限がない代わりに、「スマホで読める大きさに収まるか」という物理的な上限があります。ここは自社で目安を決めておくと、あとで作り直す手間が減ります。

リッチメニューの画像は、スマホの画面幅よりも大きいサイズで作ります。表示されるときは縮むので、パソコンの画面で見て「ちょうどいい」と感じたサイズでは、手元のスマホでは小さすぎると考えてください。

そのため、文字サイズと入る文字数は、数値の基準を先に決めるのではなく実機で読めるかどうかで決めます。作った画像を自分のスマホでトーク画面に表示し、普段の持ち方で読めなければ、文字を大きくして枠内の文字数を減らす。この調整を1〜2回繰り返せば、自社の画像に合った大きさが決まります。

目安として、横に3枠並ぶ形なら1枠の幅は画像全体の3分の1しかありません。左右に余白を取り、アイコンも置くとなると、入るのは短い単語ひとつぶんです。「今すぐ予約」「メニュー・料金」のように短くまとめ、長い説明は入れないでください。

文字を細い明朝体や薄いグレーにすると、サイズが足りていても読めません。ラベルは太めのゴシック体、背景とのコントラストをはっきりつけるのが安全です。おしゃれさを優先して細字にした結果、押されなくなるのがいちばん多い失敗です。

トーク画面の下に出る文言を、押す理由が伝わる言葉にする

リッチメニューが閉じているとき、トーク画面のいちばん下にはメニューを開くための文言が出ます。これは画像ではなく、管理画面でテキストとして設定する項目です。

ここが「メニュー」のような言葉のままだと、押しても何が出るか分かりません。具体的な行動の言葉に変えると、押す理由が伝わります。短くまとめると、次のような書き方になります。

  • 飲食店:ご予約・クーポンはこちら(12文字)
  • 美容サロン:空き状況を見る(7文字)
  • クリニック:診療時間・ご予約(8文字)
  • BtoB・士業:資料請求・ご相談(8文字)
  • 小売・EC:今週のセールを見る(9文字)

この章の結論。画像内の文字に入力欄の制限はないので、上限は「読めるか」で決まります。1枠には短い単語ひとつぶんしか入らないと考えて文言を削り、テキストで設定する文言は管理画面に出る上限の範囲で具体的な行動の言葉に変えてください。

業種別のラベル例。そのまま使える文言集

ラベルは、短くしつつ「何が起きるか」が分かる言葉にします。名詞だけの「予約」より、動詞が入った「今すぐ予約」のほうが、押したあとに何が起きるか伝わります。

ラベルを付けるときの原則は3つです。

  1. 動詞を入れる(「クーポン」より「クーポンを使う」、枠が狭ければ「クーポン」でも可)
  2. 社内語を出さない(「LP」「エントリーフォーム」「オンライン相談窓口」は避け、「詳しく見る」「応募する」「相談する」に直す)
  3. 同じ言葉を2枠で使わない(「予約」と「ご予約はこちら」が並ぶと、違いが分からず両方押されなくなる)
業種本命動線省力枠告知枠
飲食店席を予約/お持ち帰り注文メニューを見る/営業時間・地図/よくある質問今月のクーポン
美容室・サロン今すぐ予約/空き状況料金を見る/スタッフ紹介/アクセス初回限定クーポン
クリニック・治療院WEB予約/電話する診療時間/症状から探す/アクセスキャンペーン
士業・BtoBサービス無料相談を申し込む/資料をもらう料金の目安/よくある質問/会社概要セミナー案内
小売・ECオンラインで買う/会員証を出す店舗を探す/新着入荷/よくある質問今週のセール
教室・スクール体験を申し込む/空き枠を見るコースと料金/講師紹介/アクセス入会キャンペーン
工務店・不動産見学を予約する/相談する施工事例/料金の目安/会社概要見学会の案内

ラベル案をAIに出させるときの渡し方

ラベルの言い回しに詰まったら、生成AIに案を出させると早く進みます。作り込んだ長いプロンプトは要りません。次くらいの短いたたき台から始めて、あとは対話しながら自社の言葉に寄せていくのが早いです。

あなたはLINE公式アカウントの運用担当です。
[業種を入力]のリッチメニュー6枠に入れるラベル案を出してください。

条件
・画像に焼き込むラベルなので、短い単語ひとつぶんの長さにする
・6枠のうち本命動線2枠、よく聞かれる情報3枠、期間限定の告知1枠
・お客さまが日常で使う言葉にする。業界の専門用語は使わない
・6枠すべて違う言葉にする

各案について、なぜその言葉にしたかを1行で添えてください。

出てきた案は、そのまま採用せずに3か所だけ人が確認します

  1. 自社のお客さまが実際に使う言い方か(「施術」なのか「カット」なのか)
  2. 枠に収まる長さか(実機で読めるかどうかで判断する)
  3. 6枠のうち2つ以上が同じ意味になっていないか

この3点だけ見れば、あとはほぼ使えます。

この章の結論。ラベルは動詞入り・枠に収まる短さ・社内語なしの3条件で作ります。AIに案を出させても構いませんが、自社のお客さまが日常で使う言い方かどうかの最終確認は人がやってください。

枠を整理すると何が変わるのか。タップ数と工数で見る

リッチメニューを整理して効いてくるのは、売上の前に「たどり着くまでのタップ数」と「電話対応の時間」です。ここは自分で数えられるので、導入前に計算しておくと判断しやすくなります。

まず、予約までのタップ数を数えてみてください。2つの経路を比べます。

  • リッチメニューがある場合:トークを開く→予約枠を押す→フォームで送信、という短い流れで終わります
  • リッチメニューがない場合:過去のメッセージをさかのぼるか、検索してホームページを開いて予約ページを探すことになり、タップ数が増えます

自社のスマホで両方の道順を実際に押して数えれば、差はすぐ分かります。

この差が効くのは、迷った瞬間にやめる人が一定数いるからです。タップ数を1つ減らすことは、その分だけ離脱ポイントを減らすことと同じ意味になります。

省力枠が減らす時間を試算する

省力枠の効果は、電話対応の時間で計算できます。どれだけ減るかは業種や規模、質問の内容で大きく変わるので、削減時間の目安は示しません。自社の数字で計算してください。

手順はかんたんです。まず「営業時間や定休日の問い合わせが1日に何件、1件あたり何分か」を1週間だけメモします。それに営業日数を掛ければ、月あたりに使っている時間が出ます。そのうち何割が省力枠で自己解決に回るかは、実際に設置したあとで同じメモを取り直して比べるしかありません。設置前と設置後の件数を並べれば、自社での削減幅が実測できます。

メモを取ると、想像していた項目と実際に多い質問がずれていることに気づくはずです。ここで拾った順位が、そのまま省力枠に入れる項目の優先順位になります。

枠ごとのクリック数を見て入れ替える

リッチメニューがどれだけ押されたかは、管理画面で数字を確認できる場合があります。どんな数字がどこまで細かく見られるかはバージョンによって変わるので、実際の画面を開いて確かめてください。そのうえで、数字が取れる範囲で「押されていない枠」を見つけて入れ替えるのが基本の運用です。

判断の目安として、次の基準で3か月に1回見直すと運用が回ります。

  • 3か月ほとんど押されていない枠:ラベルが分かりにくいか、そもそも需要がない。まずラベルを変えて1か月見る。それでも動かなければ枠ごと差し替える
  • クリックは多いのに成果につながらない枠:行き先のページに問題がある。枠ではなくリンク先を直す
  • 告知枠だけ突出している:お客さまはクーポン目当てで来ている。本命動線を告知枠の隣に移すと拾える

画像の作り替えにかかる手間も見積もっておきましょう。Canvaのテンプレートを使い回す場合でも、文字を差し替えて書き出し、管理画面にアップロードして実機で確認するまでの一連の作業が毎回発生します。まず1回自分でやって時間を計り、その時間を毎月確保できるかどうかで、告知枠を持つか持たないかを決めてください。

この章の結論。効果はタップ数の削減と電話対応の時間で見ます。管理画面で取れる数字を使って、3か月に1回、押されていない枠を差し替える運用にすれば劣化しません。

項目選びでよくある失敗と回避法

ここで挙げるのは、リッチメニューの「枠の中身」に特有の失敗です。デザインの良し悪しではなく、どの項目をどこに置いたかで起きるものだけを取り上げます。

失敗1。6枠すべてが外部サイトへのリンクになっている

起きる状況。ホームページのメニュー構成をそのまま持ってきたときに起こります。「会社概要」「サービス一覧」「施工事例」「ブログ」「採用情報」「お問い合わせ」の6枠、という形です。

こうなる。どの枠を押してもLINEの外に出るので、読み込みを待つ時間と画面の切り替わりで離脱します。せっかくLINEでつながっているのに、ホームページのショートカットとしてしか機能しません。

こう防ぐ。6枠のうち最低2枠はLINEの中で完結する行き先にします。自動応答で答える「よくある質問」、LINEのクーポン、ショップカード、チャットへの誘導などが該当します。LINEショップカードの作り方|設定手順と失敗しない設計の考え方で扱っている会員証機能は、LINE内で完結する枠として使いやすいものの一つです。

失敗2。トーク画面の下に出る文言を設定し忘れる

起きる状況。画像とリンク設定に時間をかけて、最後の入力欄を見落としたときに起きます。管理画面の下のほうにある項目なので、素通りしやすい場所です。

こうなる。リッチメニューは、閉じている状態だとトーク画面の下に文言だけが出ます。そこに「メニュー」としか書かれていないと、押す理由が生まれません。手間をかけて作った6枠が、そもそも開かれないまま終わります。

こう防ぐ。入力欄に収まる短さで、押したあとに何があるかを書きます。「ご予約・クーポンはこちら」「空き状況を見る」のように、動詞で終えるのが分かりやすいです。公開前チェックの最後の1項目として、必ず確認してください。

失敗3。画像に電話番号や価格を焼き込んでしまう

起きる状況。「電話はこちら 000-000-0000」「初回3,000円」のように、具体的な数字を画像のデザインに入れ込んだときに起きます。

こうなる。リッチメニューの文字は画像の一部なので、価格改定や電話番号の変更があるたびに、画像を作り直してアップロードし直すことになります。作り直しが面倒で古い価格が残り続け、来店したお客さまとトラブルになるケースもあります。

こう防ぐ。変わる可能性がある数字は画像に入れません。電話番号は「電話する」というラベルにして電話発信のアクションを設定し、価格は「料金を見る」から料金ページに飛ばす形にします。画像に焼き込んでいいのは、当分変わらない言葉だけです。

失敗4。似た枠が2つ並んで、どちらも押されない

起きる状況。「お問い合わせ」と「ご相談はこちら」、「メニュー」と「料金表」のように、意味が近い枠を分けて置いたときに起きます。担当者の頭の中では別物でも、お客さまには区別がつきません。

こうなる。お客さまはどちらを押せばいいか分からず、迷った末に何も押さずに閉じます。クリック数を見ると、両方の枠が低い数字で並ぶ形になります。

こう防ぐ。ステップ4の棚卸しシートで、行き先のURLが同じ枠がないかを確認します。同じなら1枠に統合して、空いた枠には「よくある質問」など性質の違うものを入れてください。迷ったら、身内以外の人に画像を見せて「予約したいときどれを押しますか」と聞くのがいちばん早い確認方法です。

失敗5。期限切れの告知枠がそのまま残る

起きる状況。キャンペーン用のリッチメニューを作ったあと、終了後の差し替えを決めていなかったときに起きます。担当者が変わったタイミングでもよく起こります。

こうなる。「6月限定クーポン」が8月になっても表示されたままになり、アカウント全体が「動いていない」印象になります。押しても終了したクーポンが出るだけなので、次から誰も押さなくなります。

こう防ぐ。告知枠を作るときに、差し替え日をカレンダーに先に登録します。差し替え後に表示する通常のメニューも、告知を出す時点でセットで用意しておいてください。

この章の結論。押されない枠のほとんどは、デザインではなく「外部サイトばかり」「似た枠の重複」「期限切れの放置」で生まれます。公開前に棚卸しシートで行き先の重複を潰し、告知枠は差し替え日をカレンダーに入れるところまでをセットにしてください。

運用してから気づく制約と、現場での妥協点

枠割りが決まったあとに「思っていたのと違う」となりやすい点を、率直に書いておきます。導入前に知っておくと、無駄な期待や余計な出費を避けられます。

誰が押したかを追いたいなら別の仕組みが要る

管理画面で見られるのは、基本的に「どれだけ押されたか」という合計の数字です。「予約枠を押したのは誰か」「クーポン枠を押した人にだけ追いかけの配信をする」といった使い方をしたい場合は、まず管理画面で何ができて何ができないかを確かめてください。

標準の管理画面で足りない場合は、外部の拡張ツールや開発を検討することになりますが、月額の固定費と設定の手間がかかります。導入を決める前に、どこまでやりたいかと費用を並べて比べてください。配信への反応から絞り込む方法はLINE公式のオーディエンス設定|反応した友だちに再配信する手順で解説しています。

出し分けは月額コストが乗る。まず要るかを判定する

「会員と非会員でメニューを変えたい」「店舗ごとに違うメニューを出したい」という相談はよくあります。こうした出し分けが標準の管理画面でどこまでできるかは、実際の画面を開いて確認してください。標準で足りなければ外部ツールや開発の話になり、月額の固定費と設定の手間がかかります。

判断の目安を書いておきます。店舗が1〜3店舗で、友だちが数百人規模のうちは、出し分けより「1枚のメニューをちゃんと押される形にする」ほうが投資対効果が高いです。全員に同じメニューを出していて、なおかつ本命動線のクリック率が伸び悩んでいる段階で初めて、出し分けを検討する順番になります。

画像1枚に全部が焼き込まれる構造の不便さ

リッチメニューは、6枠ぶんのデザインを1枚の画像として持ちます。つまり1枠のラベルを1文字直したいだけでも、画像全体を作り直してアップロードし直すことになります。

ここを軽く見ると運用が止まります。対策としては、Canvaなどで元データを必ず保存しておき、担当者が変わっても開ける場所(共有フォルダなど)に置いておくことです。元データが担当者の個人アカウントにしかないと、その人が抜けたあとに一文字も直せなくなります。

外注するときは「画像だけ納品」に注意する

デザインを外注する場合、見積もりの範囲が「画像制作のみ」になっていることがあります。この場合、届いた画像を自社で管理画面にアップロードし、枠ごとのリンク設定や、テキストで設定する項目まで自分で入れることになります。

見積もりを取るときは、「リンク設定と実機での動作確認まで含むか」「画像の元データ(編集できる形式)をもらえるか」の2点を必ず聞いてください。判断の材料はLINEリッチメニュー外注と自作の判断軸|見積もりの確認点にまとめています。

なお、ラベル案や画像のたたき台づくりはAIで十分早くなります。ただし自社のお客さまがどの言葉で理解するかの判断は、実際に接客している人がやってください。この線引きの詳しい話はLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策|安全なプロンプト設計で扱っています。

この章の結論。管理画面で分かるのは押された数までで、個人の追跡や出し分けには別コストがかかります。1〜3店舗の規模なら、出し分けに投資する前に「1枚を押される形にする」ほうが先です。

よくある質問

画像に入れる文字と、トーク画面の下に出る文言は何が違うんですか

役割が別物です。画像の中の文字は、メニューを開いた人に「どの枠が何か」を伝えるもので、画像の一部なので入力欄の文字数制限はありません。トーク画面の下に出る文言は、メニューが閉じている状態で見える一言で、管理画面にテキストとして入力し、上限もその入力欄に表示されます。開かせるのが後者、選ばせるのが前者と考えてください。

6分割で作ったけど枠が余ります。空白のままでもいいですか

空白にするくらいなら、枠数の少ないテンプレートに作り替えてください。空き枠があると押し間違いの原因になりますし、1枠あたりが小さいままなので文字も読みづらくなります。分割数を減らすと1枠が大きくなり、ラベルの文字も大きく置けます。

ラベルを英語表記にしてもおしゃれでいいですか

本命動線の枠は日本語にしてください。「RESERVE」より「今すぐ予約」のほうが確実に伝わります。世界観を出したいなら、英語を小さく添えて日本語を主役にする形が現実的です。押されなくなっては意味がないので、装飾は省力枠にとどめるのが安全です。

季節ごとに項目を入れ替えると、常連さんが迷いませんか

入れ替えるのは告知枠の1枠だけにしてください。予約やアクセスなど、本命動線と省力枠の位置を毎回変えると、覚えていた場所が変わって押し間違いが起きます。位置は固定、中身を変えるのは1枠だけ、という運用が迷わせないコツです。

同じ行き先を2つの枠に置くのはアリですか

原則なしです。枠が限られている以上、同じ行き先に2枠使うのはもったいないですし、お客さまも違いが分からず迷います。どうしても予約を強調したいなら、2枠に分けるのではなく、上段を横に長く使う1枠にして面積で目立たせてください。

まず今日、自分のスマホで自社のメニューを開いてみる

この記事の内容で今日すぐできるのは、自分のスマホで自社のLINEを開き、トーク画面の下に出ている文言が、押す理由の伝わる言葉になっているかを見ることです。1分で終わりますし、変わっていれば直す価値が最も高い1か所です。

枠割りが決まって、画像を実際に作る段階に進む方はLINEリッチメニューの作り方|スマホとCanvaで無料で作るを続けて読んでください。この記事で決めたラベルを、そのまま画像に落とし込めます。

枠は決まったものの、画像作成や毎月の入れ替えまで手が回らない、という場合もあると思います。どこまでを自社でやり、どこから外に出すかの整理だけでもお手伝いできますので、LINE公式アカウント運用代行の費用相場と頼める範囲の決め方を見たうえで、気になることがあれば気軽に声をかけてください。現状を聞かせてもらうところからで大丈夫です。

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2026.08.22 / 約 22 分

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