LINE公式アカウントの構築代行の費用|見積書の比べ方と作業9項目

LINE公式アカウントの構築代行の費用|見積書の比べ方と作業9項目

この記事の要点

  • 構築代行の費用は作業の数で変わる。本文の9項目で見積もりを比べる
  • LINE公式アカウント自体は月額0円から。月額はプランと通数で決まる
  • 開設は自社のビジネスIDで行い、管理者権限を自社に残す

LINE公式アカウントの構築代行の費用は、アカウントを開設する作業そのものより、リッチメニューの画像や配信の文面をいくつ作るか、拡張ツールをつなぐかで変わります。LINE公式アカウントの利用料は月額0円のプランから始められ、構築代行の費用はそれとは別にかかります。見積もりは「一式」の金額ではなく、作業の一覧で比べるのが確実です。

LINE公式アカウントの立ち上げを外部に依頼するか迷っている経営者・院長・施設長の方に向けた記事です。読み終わる頃には、見積書のどこを見ればよいか、契約前に社内で何を決めておくかが分かる状態を目指します。

この記事は、開設から公開までの初期設定を扱います。毎月の配信を任せる費用はLINE公式アカウント運用代行の費用相場と頼める範囲の決め方で解説しています。

Contents / 目次
  1. LINE公式アカウントの構築代行の費用と、初期設定9項目の内訳
  2. 構築代行に依頼する作業と、社内で用意する作業
  3. LINE公式アカウントの構築代行の見積もりを比べる4ステップ
  4. 構築代行でうまくいかない5つの条件と、契約前の防ぎ方
  5. LINE公式アカウントの構築代行の費用でよくある質問

LINE公式アカウントの構築代行の費用と、初期設定9項目の内訳

LINE公式アカウントの構築代行の費用は、初期設定のうちどの作業を依頼し、画像や文面をいくつ作るかで変わります。公的な統計で示された相場は無く、同じ「初期構築一式」という名前でも含まれる作業は会社ごとに違うため、この記事では金額の目安を示しません。費用が増えやすいのは、次の3つです。

  • リッチメニューの画像を何枚作るか
  • ステップ配信を何通・何通りの分岐で組むか
  • 予約や顧客管理のツールをつなぐか

自社の条件での金額を知るには、後半のステップ2の文面で2〜3社に同じ条件の見積もりを依頼し、作業ごとの金額を並べるのが確実です。

見積もりを比べる基準として、初期設定の作業を9項目に分けました。各社の見積書がこのうちどれを含んでいるかを確かめると、金額の差の理由が分かります。

作業中身費用が増える条件
1. 開設とビジネスマネージャーの接続ビジネスIDでの開設と、組織との接続店舗・拠点ごとに複数のアカウントを作る
2. 認証済アカウントの申請審査の申請。申請後はアカウント名を変更できない(変えるには審査をキャンセルして申請し直す)アカウント名が社内で決まっていない
3. プロフィールと基本設定アイコン・背景画像・営業時間・住所写真の撮影から依頼する
4. あいさつメッセージ友だち追加のときに送る文面文面を一から依頼する
5. リッチメニュートーク画面の下に出るメニューの画像とリンク先画像のデザイン、期間ごとの入れ替え用の追加
6. 応答メッセージ決めたキーワードに自動で返す文面キーワードと返信文の数が多い
7. ステップ配信友だち追加から日数をあけて送る文面通数と分岐が多い
8. 友だち追加の入口QRコード・URLの発行、追加経路の設定店頭のPOPやチラシの制作まで含める
9. 拡張ツールの連携予約・顧客管理のツールとMessaging APIでつなぐツールの月額と開発費が別にかかる

金額が大きく動きやすいのは、5のリッチメニュー、7のステップ配信、9の拡張ツールの連携です。5と7は作る画像と文面の数がそのまま作業量になり、9はツールの月額が初期費用とは別に毎月続きます。ツールの月額の見方はLINE拡張ツールの費用と見積書の確認8項目で解説しています。

友だちを集める広告の出稿は、初期設定とは別に広告費と運用の費用がかかります。LINE広告は2026年10月26日に広告配信と新規作成・編集が止まる予定で、今後はLINEヤフー広告を使うよう案内されています(LINEヤフー for Business のお知らせ)。見積書に「LINE広告の設定」とあれば、LINEヤフー広告の管理画面で何を作るのかを契約前に確認してください。

LINE公式アカウントの作り方と、アカウント自体の月額費用

LINE公式アカウントは、構築代行に依頼しなくても月額0円のコミュニケーションプランで開設できます。毎月かかるのはLINEヤフーに払う月額で、構築代行の費用とは別です。

プラン月額(税別)無料で送れる通数上限を超えた配信
コミュニケーション0円月200通送れない
ライト5,000円月5,000通送れない
スタンダード15,000円月30,000通追加メッセージで送れる

(2026年10月17日時点。LINEヤフー for Business の料金プランのページより)

料金プランによって使える機能に差は無く、違うのは無料で送れる通数と、追加メッセージを送れるかどうかです(料金プランのページのよくある質問)。追加メッセージの単価は配信数によって変わり(2026年10月1日に改定)、料金プランのページでは1通3円以下(税別)と案内されています。「有料プランでないとステップ配信は作れない」という説明を受けたら、通数の話なのか機能の話なのかを確かめてください。

通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えます。1回に配信できるのは最大3吹き出しまでです。どの機能の配信が通数に入るかは、LINE公式メッセージ通数の数え方と上限で解説しています。プランの選び方はLINE公式アカウントの料金プランの違いと選び方で、自社で開設する手順は法人がLINE公式アカウントを開設する手順と必要なもので解説しています。

この章で押さえるのは、見積もりを「一式」の金額ではなく9項目のどれを含むかで比べること、そしてLINEの月額は構築代行とは別にかかることです。

構築代行に依頼する作業と、社内で用意する作業

構築代行に依頼すると早いのは、リッチメニューの画像制作と拡張ツールの連携です。営業時間・料金・よくある質問への答えのように自社しか知らない情報は、どの会社に依頼しても社内で用意することになります。

作業社内で用意するもの依頼すると早い作業
プロフィール営業時間・住所・電話番号、外観や店内の写真写真の撮影、アイコンの加工
あいさつメッセージ最初に伝えたい特典や予約の方法文面の構成、吹き出しの分け方
リッチメニュー置きたいボタン(予約・料金・アクセスなど)とリンク先画像のデザイン、テンプレートの選択
応答メッセージよくある質問と、その正しい答えキーワードの設計、リッチメニューとの連動
ステップ配信友だち追加のあとに伝えたい内容の順番送る間隔と分岐の設計
拡張ツールの連携予約や顧客管理で何を記録したいかツールの設定、Messaging APIの接続

「社内で用意するもの」が無いまま契約すると、代行会社は仮の文面で設定を進めるしかなく、公開前に自社で書き換える作業が残ります。依頼する前にこの列を埋めておくと、打ち合わせの回数も減ります。

AIで社内で作れる文面と、確認する3つの点

あいさつメッセージや応答メッセージの文面は、ChatGPTやClaudeなどの生成AIでたたき台を作り、社内で確認する進め方ができます。最初の指示は短くてかまいません。

あなたはLINE公式アカウントの文面を作る担当者です。
[業種]の[店舗名]で、友だち追加のときに送るあいさつメッセージを3案作ってください。
・吹き出しは2つまで、1つ目は200字以内
・入れる内容は[特典の内容]と[予約の方法]だけ
・料金と営業時間は書かない(あとで社内の資料から入れる)

あとはAIと対話しながら、自社の言い回しに合わせて詰めてください。出てきた文面で必ず確認するのは次の3点です。

  • 数字と固有の情報:料金・営業時間・特典の条件が、自社の資料と一致しているか
  • 応答メッセージのキーワード:AIが挙げたキーワードで返信されるかを、公開前に自社のスマートフォンからテスト送信して確かめる。リッチメニューのボタンで決まった言葉を送る設定にし、その言葉をキーワードに登録すると、送られてくる言葉がそろう
  • 効果を約束する表現:「必ず」「絶対に」のような言い方や、業種の広告の決まりに触れる表現が入っていないか

依頼する作業を3つに絞ったときに決まること

依頼する作業を、リッチメニューの画像、ステップ配信の間隔と分岐、拡張ツールの連携の3つに絞ると、社内で用意する作業と代行会社に任せる作業の分担がはっきりします。作業ごとの金額は、後半のステップ3のとおり見積書で1つずつ確かめます。あわせて、設定した内容(あいさつメッセージの文面、リッチメニューのリンク先、ステップ配信の日数と文面)の一覧表を納品物として受け取る約束にしておくと、公開後に社内で修正できます。

LINEだけでなく、ホームページやGoogleマップのどこから友だちを集めるかがまだ決まっていない場合は、どこから始めるかを決めるところからWeb集客・Webマーケティングの相談でお受けしています。

この章で押さえるのは、社内で用意する情報を先に揃えれば、依頼する作業を画像・配信の設計・ツールの連携に絞り込めるということです。

LINE公式アカウントの構築代行の見積もりを比べる4ステップ

見積もりは、作る物の一覧を自社で先に書き出し、各社に同じ一覧で金額を出してもらうと比べられます。会社ごとに中身の違う「一式」の見積書を並べても、どこに差があるのかは分かりません。

ステップ1 作る物の一覧と数を書き出す

最初の章の9項目のうち依頼したいものに印を付け、数を書き添えます。数が決まっていないと、見積もりの前提が会社ごとに変わり、金額を比べられません。

  • リッチメニュー:大サイズ6分割を1枚、期間限定の入れ替え用を1枚
  • ステップ配信:友だち追加の翌日・3日後・7日後の3通
  • 応答メッセージ:キーワード10個
  • アカウント:本店と支店で2つ

ステップ2 同じ文面で見積もりを依頼する

各社に送る文面をそろえると、返ってくる見積書の項目もそろいます。次の文面の[ ]を自社の内容に変えて使ってください。

件名:LINE公式アカウントの初期設定の見積もりのお願い

[会社名]の[氏名]です。
LINE公式アカウントの初期設定を依頼したく、見積もりをお願いします。

■目的
[例:予約の電話を減らし、LINEから予約できるようにしたい]

■依頼したい作業と数
・リッチメニュー(大サイズ6分割)1枚、画像の制作を含む
・あいさつメッセージ 1件
・ステップ配信 3通(翌日・3日後・7日後)
・応答メッセージ キーワード[10]個

■あわせて教えてください
・作業ごとの金額と、画像・文面の修正は何回まで含むか
・文面は御社と弊社のどちらが書くか
・弊社のビジネスIDで開設し、御社には権限を付与する形で進められるか
・公開後の修正の費用
・納品物(設定内容の一覧)の形式

ステップ3 見積書を8つの確認項目で突き合わせる

返ってきた見積書は、次の8項目で確認します。書かれていない項目は、契約前に質問してください。

  • 作業ごとの金額:9項目のどれにいくらかかるかが分かるか
  • 作る物の数:リッチメニューの枚数、ステップ配信の通数、キーワードの数が書かれているか
  • 修正の回数:画像と文面の修正が何回まで含まれるか
  • 文面を書く担当:代行会社が書くのか、自社の原稿を設定するだけか
  • アカウントの持ち主:自社のビジネスIDで開設し、管理者が自社にいるか
  • LINEの月額の支払い:自社のクレジットカードなど自社名義の支払い方法で、自社がLINEヤフーに直接払う形か(請求書払いを使えるのは認証済アカウントだけです。料金プランのページ)
  • 拡張ツール:ツールの月額と、Messaging APIのチャネルをどの名義のプロバイダーで作るか
  • 納品物と公開後:設定内容の一覧を受け取れるか、公開後の修正はいくらか

ステップ4 1年間の総額で比べる

初期費用が安くても、拡張ツールや保守の月額が続くと、1年間の総額は逆転します。次の式に各社の金額を入れて比べてください。

1年間の総額 = 初期費用
       +(LINEの月額 + 拡張ツールの月額 + 代行会社の保守の月額)× 12か月

LINEの月額は、送る通数から決まります。仮に友だち500人に月2回配信すると、月の通数は500人×2回で1,000通です。コミュニケーションプランの月200通では足りず、ライトプラン(月5,000通・月額5,000円、税別)で、LINEの月額分だけで1年間6万円かかります。

ステップ配信を組む場合は、通数の数え方を確かめたうえで、その分も月の通数に足してください。

この章で押さえるのは、同じ文面で見積もりを依頼し、8項目と1年間の総額で比べれば、「一式」の金額だけで選ばずに済むということです。

構築代行でうまくいかない5つの条件と、契約前の防ぎ方

LINE公式アカウントの構築代行で後から困るのは、金額よりも、アカウントの持ち主・プロバイダー・アカウント名・プランを契約前に決めていない場合です。次の5つは、公開後に気づいても戻せないか、戻すのに手間がかかります。

代行会社のビジネスIDで開設すると、解約後に管理者がいなくなる

代行会社の担当者のビジネスIDで開設し、自社に管理者権限が無いまま契約を終えると、自社では配信も設定の変更もできなくなります。

防ぐには、自社のビジネスIDで開設し、代行会社には自社のアカウントのメンバーとして権限を付与する形で入ってもらいます。管理者は社内に2人いると、担当者の退職でも止まりません。2025年6月25日から、開設時にビジネスマネージャーの組織との接続が必須になりました(LINEヤフー for Business の開設マニュアル)。接続する組織も、自社の組織にします。

解約するときは、代行会社の担当者に付与したメンバー権限をすべて外してください。手順はLINE公式アカウントの運用担当者を削除する進め方と退職時の引き継ぎで解説しています。

Messaging APIのチャネルを代行会社のプロバイダーで作ると、後から変えられない

予約や顧客管理の拡張ツールをつなぐときは、管理画面でMessaging APIを有効にしてチャネルを作ります。このとき選ぶプロバイダー(チャネルにアプリを提供する個人または組織)は、後から別のプロバイダーに変更できません(LINE Developers「Messaging APIを始めよう」)。

LINEのユーザーIDはプロバイダーごとに異なるため(LINE Developersの用語集)、代行会社の名義のプロバイダーで作ると、別のツールに替えるときに顧客の記録をつなぎ直せないことがあります。見積もりを依頼するときに、プロバイダーを自社名で作るかを確認してください。

認証済アカウントを申請したあとは、アカウント名を変えられない

認証済アカウントは、原則としてアカウント名の変更を受け付けていません。企業名やサービス名が変わったときに限り、再審査で変更を申し込めます(LINE公式アカウントガイドライン)。審査中もアカウント名の変更は受け付けておらず、変えるには審査をキャンセルして申請し直します(LINEヤフー for Business の認証済アカウントのよくある質問)。

打ち合わせで仮の名前のまま申請を進めると、その名前で使い続けることになります。店舗名に地名を入れるかどうかまで社内で決めてから、申請を依頼してください。

無料プランのまま配信を組むと、月の途中で送れなくなる

コミュニケーションプランで無料で送れるのは月200通で、上限を超えた分は送れません(上の料金プランの表)。友だちが増えた月ほど、この上限に早く届きます。

防ぐには、ステップ4の計算で月の通数を出しておきます。上限に近づいたら月の途中でも上位のプランに変更でき、差額を払えばその月から差分の通数が付与されます(LINEヤフー for Business の料金プランのページ)。数え方はLINE公式メッセージ通数の数え方と上限で解説しています。

終了した機能や名前の変わった機能が、見積書の作業名に残っている

LINE公式アカウントの機能は、提供の終了や名前の変更が起こります。見積書の作業名に見慣れない機能があれば、契約前に次の3点を代行会社に確認してください。

  • 今も使えるか:その機能が、現在の管理画面で設定できるか
  • 追加の費用:有料のオプションの契約が必要か
  • 実際の作業:終了している場合、代わりに何を設定するのか

この章で押さえるのは、アカウントの持ち主・プロバイダー・アカウント名・プランの4つは公開後に戻しにくいため、契約前に自社で決めておくことです。

LINE公式アカウントの構築代行の費用でよくある質問

代行会社が作ったLINE公式アカウントは、契約を終えたあとも自社で使い続けられますか?

自社のビジネスIDに管理者権限があれば使い続けられます。権限が無いまま契約を終えると、自社では配信も設定の変更もできなくなります。契約書に「解約時に管理者権限を自社に残す」と一文入れておくと確実です。

認証済アカウントの申請まで、構築代行に任せる必要はありますか?

申請は自社の管理画面から進めることもできます。時間がかかるのは申請より、申請後に原則変えられないアカウント名を決めることです。名前を社内で決め、申請の作業だけ任せる形もあります。

無料のコミュニケーションプランのまま構築してもらっても問題ありませんか?

機能はどのプランも同じなので、構築そのものは無料プランでできます。ただし月200通を超えた分は配信できません。公開前に月の通数を計算し、足りなければ上位のプランに変えてください。月の途中で変えた場合は差額の支払いで済みます(料金プランのページ)。

見積書に「AIチャットボットの設定」とあります。何を確認すればいいですか?

LINE公式アカウントの管理画面で設定するのか、外部のAIをMessaging APIでつなぐのかを確認してください。管理画面の「AIチャットボット(β)」で自動返信する場合は、有料のチャットProオプションの契約が必要です(LINEヤフー for Business のマニュアル)。外部のAIをつなぐ場合は、開発費とAIの利用料が別にかかります。

まずは、リッチメニューに置きたいボタン(予約・料金・アクセスなど)を6つまで紙に書き出してください。見積もりを依頼するときの「作る物の一覧」の最初の1行になります。リッチメニューを自社で作るか依頼するかで迷ったら、LINEリッチメニューの外注と自作の判断軸を次に読んでみてください。

ここまで読んで、依頼する作業や友だちを集める入口を自社だけで決めきれないと感じた方は、Web集客・Webマーケティングの相談をご利用ください。LINE・ホームページ・Googleマップのどれから始めるかも含めて、いまの状況を伺ったうえで、最初に取りかかる作業を一緒に決めます。LINEについてお受けしているのは運用設計で、毎月の配信の代行はお受けしていません。初期設定の作業をご希望の場合は、初回のご相談で伺います。

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