LINE公式アカウントの代理店費用|直接契約との違いと見積書の確認7項目
この記事の要点
- 費用はLINEヤフーへの利用料・代理店の手数料・ツール費の3つ
- 利用料は配信通数で変わる。10月改定後の単価で試算例を掲載
- 契約前に確認する7項目と、見積もり依頼で送る質問文を掲載
LINE公式アカウントの代理店費用は、LINEヤフーに払う利用料とは別にかかる「作業の対価」です。見積書の金額を、LINEヤフーへの利用料・代理店の手数料・拡張ツールの費用の3つに分けると、上乗せされている部分と作業の分を見分けられます。
LINE公式アカウントの運用を外部に任せるか検討している経営者・院長・施設長の方に向けた記事です。読み終わる頃には、代理店から届いた見積書のどこを確認し、契約前に何を質問すればよいかを決められる状態を目指します。
配信本数や画像制作など、運用代行の作業範囲ごとの決め方はLINE公式アカウント運用代行の費用相場と頼める範囲の決め方で解説しています。この記事では、直接契約との違いと手数料の中身に絞ります。
Contents / 目次
LINE公式アカウントの代理店費用を3つに分ける見方
代理店に依頼したときに払うお金は、払う相手ごとに3つに分かれます。まずこの3つに分けて見積書を見ると、「代理店費用が高い」のか「配信が多くてLINEの利用料が高い」のかを区別できます。
| 費用の種類 | 払う相手 | 金額を左右するもの | 代理店経由で変わるか |
|---|---|---|---|
| LINE公式アカウントの利用料 | LINEヤフー(請求の窓口は契約による) | プランと月の配信通数 | 料金表はLINEヤフーが決めている。上乗せの有無は見積書で確認する |
| 代理店の手数料 | 代理店・運用代行会社 | 初期構築の量、月の作業量、広告費の額 | 代理店ごとに違う |
| 拡張ツールの費用 | ツールの提供会社(代理店が代わりに契約している場合もある) | ツールの種類、友だち数、使う機能 | 契約の名義で、解約時の扱いが変わる |
LINE公式アカウントの利用料は、LINEヤフー for Business の料金プランページによると次のとおりです(2026年10月01日時点・税別)。
- コミュニケーションプラン:月額0円。無料メッセージ200通。追加メッセージは送れない
- ライトプラン:月額5,000円。無料メッセージ5,000通。追加メッセージは送れない
- スタンダードプラン:月額15,000円。無料メッセージ30,000通。追加メッセージは2026年10月1日の改定で、月20万通まで1通3円、20万通を超えた分は1通2.5円
アカウントの開設そのものに、LINEヤフーへの費用はかかりません。プランの違いをもう少し詳しく知りたい方は、先にLINE公式アカウントの料金プランと無料・有料の違いをご覧ください。
「代理店」と呼ばれる3種類の会社
「LINE公式アカウントの代理店」という言葉は、性質の違う3種類の会社を指して使われています。どの種類かで、手数料の取り方が変わります。
- LINEヤフーの認定パートナー(Sales Partner):LINE公式アカウントやLINE広告を販売する会社。LINEヤフー Sales Partnerのページでは、前年のLINEヤフー広告商品の取扱高をもとに「Premier」「Select」などの区分で認定すると説明しています
- 運用代行会社:配信文・画像・リッチメニューの制作や月次の配信を請け負う会社。認定パートナーでない会社も多い
- 拡張ツールの導入支援会社:顧客管理など、LINE公式アカウントと連携させて使う外部ツールの設定を請け負う会社。ツール費と設定費が別に出てくる
この章で押さえるのは、見積書の金額を払う相手ごとに3つに分けることです。分けられない見積書なら、分けた形で出し直してもらうのが最初の確認になります。
直接契約と代理店経由の違いと任せる作業
直接契約と代理店経由で主に変わるのは、「誰が作業し、誰がアカウントの権限を持つか」と「利用料の請求がどこから来るか」です。代理店に払う手数料は、社内で行わずに済む作業の量で判断します。
直接契約と代理店経由で変わること
| 比べる点 | 直接契約(自社で開設・運用) | 代理店経由 |
|---|---|---|
| かかる費用 | LINEの利用料と、社内の担当者の作業時間 | LINEの利用料に、代理店の手数料が加わる |
| 配信の企画と制作 | 社内で行う | 契約した範囲を代理店が行う |
| アカウントの管理者 | 自社 | 契約の進め方しだい。代理店が管理者になっている場合がある |
| 支払いの請求元 | LINEヤフー | LINEヤフーか代理店か、契約で変わる |
| LINE広告との連携 | 社内で設定と運用を行う | 広告運用まで同じ会社に任せられる |
代理店経由が向くのは、次のような場合です。
- 社内に配信の企画や画像制作を担当できる方がいない
- LINE広告で友だちを集める予算がある
- 複数の店舗や拠点のアカウントをまとめて運用したい
逆に、友だちが数百人で月1〜2回のお知らせを送る程度なら、直接契約で社内の担当者が運用しても回ります。
自社で行う作業と依頼する作業
依頼する範囲は、作業ごとに「社内でできるか」と「間違えたときの影響」で分けます。
| 作業 | 自社で行いやすいか | 判断の目安 |
|---|---|---|
| アカウント開設・管理者の設定 | 行いやすい | 権限を自社に保つため、自社で行う |
| 配信文の下書き | 行いやすい | 生成AIで下書きを作り、内容の確認は自社で行う |
| リッチメニュー・ステップ配信の設計 | 経験が要る | 導線を一度決めれば当面使えるので、初期構築だけ依頼する選択肢がある |
| 配信対象の絞り込みと効果の判断 | 経験が要る | 友だちを属性や来店状況で分けて送り分けるようになったら、依頼を検討する |
| LINE広告の運用 | 経験が要る | 広告費を使うなら依頼を検討する |
配信文の下書きをAIで作る場合は、顧客の氏名や予約内容をそのまま入力しないなどの決まりを先に作っておきます。詳しくはLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策で解説しています。
そもそもLINEに予算を充てるべきか、ホームページやGoogleマップを先に手当てすべきかから迷っている場合は、LINE集客を含むWeb集客の相談窓口で、どこから手をつけるかを決めるところからご相談いただけます。
この章で押さえるのは、代理店に払う手数料が「機能の対価」ではなく「社内で行わずに済む作業の対価」だという点です。依頼する作業を表の行単位で決めておくと、見積もりを比べやすくなります。
代理店の手数料の中身と月額の試算
代理店の手数料は、初期構築・月額運用・広告運用・ツール導入の4つの名目で出てくることが多いです。名目ごとに「何に対する費用か」を確かめると、同じ金額でも中身が違うことに気づけます。
代理店の手数料の内訳
| 名目 | 含まれやすい作業 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 初期構築費 | アカウント設計、あいさつメッセージ、リッチメニュー、応答メッセージ、ステップ配信の設定 | リッチメニューの画像の数、修正の回数、画像データを受け取れるか |
| 月額運用費 | 配信の企画と作成、画像制作、月次レポート、チャットの対応 | 月の配信本数、画像の枚数、レポートに載る数値の項目 |
| 広告運用手数料 | LINE広告の設定、配信、改善 | 広告費に対する割合か固定額か。広告費の請求元はどこか |
| ツール導入費・ツール月額 | 拡張ツールの初期設定とツールの利用料 | ツールの契約名義は自社か代理店か |
「月額○万円・運用一式」とだけ書かれた見積もりは、配信本数やチャット対応の有無が分かりません。月額運用費は、配信本数・画像枚数・レポートの項目の3つが書かれているかで比べます。
配信通数で変わるLINEヤフーへの料金の試算
LINEヤフーへの利用料は、プランと月の配信通数で決まります。1回の配信を1人に届けると1通なので、通数は「届ける人数×配信回数」で計算できます。次は2026年10月1日改定後の単価で計算した仮の例です(税別)。
| 条件 | 月の通数 | プラン | 月の利用料 |
|---|---|---|---|
| 友だち1,500人に月4回、全員へ配信 | 6,000通 | ライトでは5,000通で上限。スタンダードが必要 | 15,000円 |
| 友だち8,000人に月4回、全員へ配信 | 32,000通 | スタンダード(超過2,000通×3円) | 21,000円 |
| 同じ8,000人のうち、関係のある6,000人に絞って月4回 | 24,000通 | スタンダード | 15,000円 |
2つ目と3つ目の差は月6,000円で、配信対象を絞るかどうかで生まれます。見積もりの段階で「今の友だち数と配信回数なら、月の通数は何通になるか」を代理店に試算してもらうと、運用の考え方も確かめられます。通数の数え方はLINE公式メッセージ通数の数え方と上限で解説しています。
この章で押さえるのは、手数料は名目ごとに作業の中身を、LINEの利用料は通数の試算で確かめることです。どちらも見積書の段階で数字にできます。
契約前に確認する7項目とうまくいかない条件
契約前に確認するのは、費用の内訳だけではありません。解約したときにアカウントと友だちのデータが自社で使い続けられるかを、契約前に確かめておく必要があります。確認する項目は次の7つです。
- LINE公式アカウントの管理者に、自社の担当者が入っているか
- LINEの利用料の請求元と、支払い方法(クレジットカードか請求書払いか)
- LINEの利用料に代理店の上乗せがあるか。ある場合はその金額
- 月額運用費に含まれる配信本数・画像枚数・レポートの項目
- 拡張ツールの契約名義と、解約後にデータを書き出せるか
- リッチメニューなど制作した画像の元データを受け取れるか
- 最低契約期間と、解約の申し出の期限
見積もり依頼で送る質問の文面
次の文面は、複数の代理店に同じ条件で見積もりを依頼するときの例です。[ ]の中を自社の状況に置き換えて使ってください。
LINE公式アカウントの運用についてお見積もりをお願いします。
現在の状況は、友だち[数]人、配信は月[回数]回です。
見積もりは、次の3つに分けてご提示ください。
1. LINEヤフーへの利用料(上乗せがある場合はその金額)
2. 貴社の手数料(初期構築費・月額運用費の内訳)
3. 拡張ツールを使う場合のツール費と契約名義
あわせて、次の点を教えてください。
・月額に含まれる配信本数、画像枚数、レポートの項目
・アカウントの管理者を当社にしたまま運用いただけるか
・解約時に、制作した画像の元データとツールのデータを受け取れるか
・最低契約期間と解約の申し出の期限
・今の友だち数と配信回数の場合、月の通数の見込み
代理店のアカウントで開設した場合の、解約時の扱い
開設を代理店に任せ、代理店のアカウントで作成された場合、自社が管理者の権限を持っていないことがあります。この状態では、代理店を解約したあとに自社で配信を続けられるかが、代理店側との手続きしだいになります。
開設は自社で行い、代理店には自社のアカウントに担当者として加わってもらう形にしておくと、解約時の扱いを自社で決められます。権限の付け方はLINE公式アカウントに管理者を追加する手順と権限の使い分けで確認できます。
拡張ツールを代理店の契約で使うと、解約後にデータを使えなくなるおそれ
拡張ツールを使って顧客のタグ付けや配信のシナリオを管理している場合、その設定やデータはツールの側で管理されます。ツールの契約が代理店名義だと、代理店を解約した時点で、タグやシナリオをツールごと使えなくなるおそれがあります。
ツールは自社名義で契約するか、解約時にデータを書き出せることを契約書に入れておきます。
ライトプランのまま配信を増やすと、上限の5,000通で配信が止まる
料金プランページのとおり、ライトプランは月5,000通を超える配信ができず、上限を超えて配信するにはプランの変更(アップグレード)が必要です。
代理店が配信回数を増やす提案をしたのにプランが変わっていないと、月の後半のキャンペーン配信が送れなくなります。配信回数を増やす提案を受けたときは、その回数での月の通数と、必要なプランを同時に確認します。
この章で押さえるのは、管理者の権限・ツールの名義・プランの上限の3つが、手数料の金額より後から影響が大きいという点です。7項目を見積もり依頼の段階で確かめておけば、契約後に条件を変更する手間を省けます。
LINE公式アカウントの代理店費用でよくある質問
代理店経由で契約すると、LINE公式アカウントのプラン料金は高くなりますか?
プランの料金表はLINEヤフーが決めているものです。ただし代理店が利用料をまとめて請求する契約では、手数料が含まれている場合があります。見積書でLINEヤフーへの利用料と代理店の手数料を分けてもらい、上乗せの有無と金額を確認してください。
LINEヤフーの認定パートナーなら、運用も安心して任せられますか?
「Premier」「Select」の区分は、LINEヤフー Sales Partnerのページによると、前年のLINEヤフー広告商品の取扱高をもとにしたものです。区分だけでは運用の上手さは分かりません。同じ業種での運用経験、担当者が誰か、月次レポートにどの数値が載るかを確かめて判断してください。
今の代理店を解約したら、友だちやトーク履歴はどうなりますか?
解約後の扱いは、アカウントを誰が開設し、誰が管理の権限を持っているかで変わります。拡張ツールを使っている場合は、ツールの契約名義が代理店だと、タグなどのデータを引き継げないことがあります。解約を申し出る前に、管理の権限とツールの名義、代理店の権限を外したあとも自社で配信を続けられるかを、代理店に確認してください。
開設と初期設定だけを代理店に依頼することはできますか?
初期構築だけを請け負う代理店もあります。開設そのものは無料で、手順は法人がLINE公式アカウントを開設する手順のとおり自社で進められます。リッチメニューやステップ配信の設計だけを依頼し、日々の配信は社内で行う分け方が、費用を抑えやすい形です。
2026年10月の料金改定で、代理店との契約を見直す必要はありますか?
変わったのはLINEヤフーへの追加メッセージ料金で、代理店の手数料ではありません。スタンダードプランで月3万通を超えて配信している場合は、LINEヤフーの改定のお知らせにある新しい単価で、月の利用料を試算し直してください。代理店の手数料が通数に連動する契約なら、その計算方法も確認が要ります。
まずはLINE公式アカウントの管理画面を開き、管理者に自社の担当者が入っているかと、先月の配信通数だけ確認してください。通数をもとに改定後の利用料を見積もりたい方は、LINE料金改定に合わせた通数予測の進め方が次の一歩になります。
見積書の内訳を確かめても、自社で運用するか代理店に依頼するか決めきれない場合は、LINE公式アカウントを含むWeb集客の相談をご利用ください。今の配信の状況とお手元の見積書を伺ったうえで、どこまでを社内で行い、どこからを依頼するかを一緒に決めます。
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