LINE公式アカウントのあいさつメッセージ例文|作り方と5ステップ
この記事の要点
- あいさつメッセージは友だち追加の瞬間に自動で届く。設定は管理画面から行う
- 吹き出しは複数に分けて設定できる。1つ目の冒頭が通知に出るので、そこで決まる
- 業種別の例文と公開前チェック7項目、届かないときの確認順を掲載
LINE公式アカウントのあいさつメッセージは、友だち追加した直後に自動で届くメッセージのことです。ポイントは3つあります。
- 友だち追加をきっかけに自動で送られる:手動で送る操作は要りません
- 吹き出し(メッセージの塊)を複数に分けられる:役割ごとに分けて書けます
- 書き出しが通知画面に表示される:ここで読まれるかどうかが分かれます
この記事は、LINE公式アカウントを開設したものの、あいさつメッセージが初期設定のままになっている店舗・中小企業の担当者に向けて書いています。読み終わる頃には、自社の例文が書き上がり、管理画面に登録して実機で確認するところまで進められる状態を目指します。
扱うのは「あいさつメッセージ」1機能に絞ります。キーワードに反応して自動で返す機能や、手動チャットとの切り替えは別の設定なので、次の章で違いを整理したうえでそれぞれの記事に案内します。
Contents / 目次
あいさつメッセージで最初に決める3つ
あいさつメッセージで決めることは3つあります。
- 誰に何を届けるアカウントか
- 友だち追加の見返りに何を渡すか
- 次に何をしてほしいか
この3つを、吹き出しを分けて順番に書いていきます。ここが決まれば、例文はほぼ埋めるだけです。設定できる吹き出しの数はLINEヤフー公式マニュアルと管理画面で確認し、3つ設定できない場合は1つの吹き出しにまとめて書いてください。
先に押さえる前提。あいさつメッセージが配信通数としてどう数えられるかは、料金プランの改定で変わることがあります。設定の前にLINEヤフー公式のマニュアル(あいさつメッセージ)と料金プランのページで最新の内容を確認してください。
通常のメッセージ配信は、無料で送れる通数を超えると追加費用がかかる仕組みで、料金体系は改定されることがあります。単価や上限、あいさつメッセージが通数に数えられるかどうかはLINEヤフー公式の料金プランページで必ず最新の内容を確認してください。
配信コストの見直しを考えている方は、通数の数え方を整理したLINE公式メッセージ通数の数え方と上限|コスト圧縮の設定手順もあわせて読むと、どこにお金がかかっているかが見えます。
あいさつメッセージ・応答メッセージ・ステップ配信の違い
3つとも「自動で送る」機能ですが、送るきっかけとタイミングが違います。ここを取り違えると、設定画面を探しても目当ての項目が見つかりません。
| 機能 | 送られるきっかけ | 回数 |
|---|---|---|
| あいさつメッセージ | 友だち追加された瞬間 | 追加のタイミングで送られる |
| 応答メッセージ | 友だちが特定の言葉を送ってきたとき | 条件に合うたび何度でも |
| ステップ配信 | 追加から◯日後など、あらかじめ決めた時間の経過 | シナリオの数だけ |
それぞれの通数の扱いと料金への影響は、LINEヤフー公式の料金プランページで確認してください。
「友だち追加直後に届くのがあいさつメッセージ、質問に答えるのが応答メッセージ」と覚えておけば十分です。応答メッセージの文面を作りたい方はLINE応答メッセージの例文集|設定の進め方とキーワードの選び方、自動応答と手動チャットの併用を決めたい方はLINE公式の応答モード切り替え設定|手動チャットとBot併用のコツをご覧ください。
吹き出しは分けて、役割ごとに書く
あいさつメッセージは複数の吹き出しに分けて送れます。設定できる吹き出しの数と使える形式は管理画面の改修で変わるため、実際の上限はLINEヤフー公式マニュアルと管理画面の表示で確認してください。実務では3つに分けるのが扱いやすく、それぞれ役割を固定します。
- 1つ目(通知で見える部分):お礼と「何のアカウントか」を短く
- 2つ目(届く内容の予告):どんな情報が、どのくらいの頻度で届くのかを箇条書きで3行まで
- 3つ目(次の行動):クーポン、予約、資料など、いま押してほしいものを1つだけ
3つ目に選択肢を2つ以上並べると、どちらも押されません。「予約もできます、資料もあります、電話もどうぞ」は、読み手にとって決めることが増えるだけです。渡すものは1回につき1つに絞ってください。
この章の結論として、あいさつメッセージは「お礼→予告→行動」の順に書く、と決めてしまって構いません。凝った設計より、この型を埋めきる方が先に効きます。
あいさつメッセージの例文。業種別のコピペ用テンプレート
先に例文を出します。[ ]の部分を自社の情報に差し替えれば、そのまま使えます。各例文は吹き出し3つ分をまとめて書いているので、「—」の区切りごとに別の吹き出しとして登録してください。吹き出しを3つ設定できない場合は、区切りを空行に置き換えて1つにまとめても内容は成立します。
どの業種でも使える基本の型
[店名・社名]の公式LINEです。追加ありがとうございます。
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このLINEでは、こんな情報をお届けします。
・[情報1 例:新メニューの入荷案内]
・[情報2 例:予約の空き状況]
・[情報3 例:友だち限定の割引]
配信は[週1回/月2回]程度です。通知が多すぎることはありませんのでご安心ください。
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さっそくですが、追加していただいた方に[特典名]をお渡ししています。
下のメニューから受け取ってください。
[URL または「画面下のメニューをタップ」などの案内]
飲食店の例文
[店名]です。追加ありがとうございます。今日から使えるクーポンをお送りします。
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このLINEでお届けするのは3つです。
・当日の空席と貸切のご案内
・季節メニューの入れ替え情報
・LINE限定のクーポン(月1回程度)
・営業時間 [11:00〜14:00/17:00〜22:00]
・定休日 [毎週火曜日]
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【友だち追加特典】
お会計から[500]円引き([2]名様以上でご来店の場合)
・ご利用期限 [2026年9月30日]まで
・ご注文時にこの画面をスタッフにお見せください
・他のクーポンとの併用はご遠慮ください
美容室・サロンの例文
[サロン名]です。追加ありがとうございます。ご予約はこのトークからそのままどうぞ。
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ご予約・ご相談は、このトークにメッセージを送っていただくだけで大丈夫です。
・「予約」と送っていただくと、空き状況をお返しします
・当日のご予約もお受けしています(お電話:[番号])
・担当者のご指名も承ります
営業時間 [10:00〜19:00]/定休日 [毎週月曜]
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初めての方へ。カウンセリングの前に、こちらだけ教えていただけると当日がスムーズです。
・気になっている悩み(例:広がる、傷み、白髪)
・前回のカラーやパーマから何か月経っているか
このトークにそのまま送ってください。返信は営業時間内に順番にお返しします。
士業・BtoBの例文
[事務所名・社名]です。登録ありがとうございます。ご相談の受付窓口としてお使いください。
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このアカウントでは、[対象 例:大分県内の中小企業]の経営者の方向けに、次の内容をお送りします。
・[制度改正・法改正]の実務への影響(月1回)
・無料相談会・セミナーのご案内
・よくあるご質問への回答
売り込みの配信はしません。必要な情報だけをお届けします。
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ご相談は、このトークに内容を送っていただくだけで受け付けています。
・お名前と会社名
・ご相談の概要(一行で構いません)
内容を確認して、担当から[1〜2営業日以内]にご返信します。守秘義務がありますので、いただいた情報を外部に出すことはありません。
工務店・リフォーム・住宅の例文
[社名]です。登録ありがとうございます。施工事例をまとめてご覧いただけます。
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このLINEでは、家づくり・リフォームを検討中の方に向けてお送りします。
・施工事例の写真(月[2]回)
・完成見学会・相談会のご案内
・[補助金・助成金]の受付が始まったときのお知らせ
しつこいご連絡はいたしません。
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「まだ相談する段階ではない」という方も大丈夫です。
概算だけ知りたい場合は、このトークに次の3つを送ってください。
・工事したい場所(例:外壁、キッチン、水回り)
・建物の築年数
・お住まいの市町村
内容をもとに、おおよその金額帯をお返しします(現地調査の前の目安です)。
EC・ネットショップの例文
[ショップ名]です。追加ありがとうございます。初回限定のクーポンコードをお送りします。
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このLINEでお届けするのは、この3つです。
・再入荷・入荷待ちの解除のお知らせ
・セールの先行案内(一般公開より[1]日早くお伝えします)
・LINE限定のクーポン
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【初回限定クーポン】
コード:[XXXXXX]
・購入手続きの画面でコードを入力してください
・[1,000]円引き([5,000]円以上のお買い物が対象)
・有効期限 [2026年9月30日]まで
・お一人様1回限り
例文を自社向けに直すときの3つの基準
例文をそのまま貼るだけでも動きますが、次の3点だけは自社の言葉に直してください。ここが直っていない例文は、どこかで見た文章のまま終わります。
- 1つ目の吹き出しの書き出しに、店名と「何が届くか」を入れる。ここが通知画面に表示される部分です
- 配信頻度を具体的な数字で書く(「たまに」ではなく「月2回程度」)。想定より通知が多いと感じられると、ブロックの理由になります
- 特典に有効期限と使用条件を書く。期限のないクーポンは「あとで使おう」で忘れられます
この章の結論はシンプルです。文章の巧さより、「誰に・何が・どのくらいの頻度で届くのか」がその場で分かることを優先してください。読み手が最初の1回で判断材料を受け取れます。
あいさつメッセージの作り方。設定までの5ステップ
例文ができたら、あとは登録するだけです。管理画面のメニュー名や項目の場所は改修で変わるため、実際の操作手順はLINEヤフー公式マニュアルのあいさつメッセージのページで確認してください。ここでは、画面が変わっても通用する進め方を書きます。
ステップ1。友だち追加の入口ごとに「読み手の状況」を書き出す
最初にやるのは、パソコンを開く前の手作業です。紙かメモアプリに、友だちが追加してくる入口を全部書き出します。
- 店頭のPOP・レジ横:すでに来店中。会社の説明は不要で、次回使えるものを欲しがっています
- ホームページ・SNSのプロフィール:まだ来店・取引はなし。何の会社かの説明が要ります
- 名刺・メール署名:すでに面識あり。誰のアカウントか分かる書き出しが要ります
- チラシ・広告:特典目当てが多い。特典の受け取り方を最優先で書きます
ここで一番多い入口はどれかを決めてください。「一番多い入口の人」に合わせて書くのが正解です。全員に合わせようとすると、誰にも当てはまらない文章になります。入口そのものを増やしたい場合はLINE友だち追加URLの作り方|名刺・署名に載せる導線設計が参考になります。
ステップ2。吹き出し3つに分けて文章を作る
前の章の例文を、テキストエディタかメモ帳に貼って埋めます。管理画面に直接打ち込まないのがコツです。理由は2つあります。
- 誤って画面を閉じると消える:書きかけの文章が残りません
- 手元に原本がないと修正が追えない:後で直すときに、どこを変えたか分からなくなります
文章量は、スマホの画面で指でスクロールせずに読み切れる長さに収めてください。実機で表示して確認するのが確実です。長くなったら削るのではなく、吹き出しを分けます。
ステップ3。管理画面のあいさつメッセージ欄に登録する
登録は管理画面の LINE Official Account Manager から行います。ログインして対象のアカウントを選び、あいさつメッセージの設定画面を開いて、作った文章を吹き出しごとに貼り付けて保存します。
メニューの名称や並びは改修で変わるため、設定画面までの経路はLINEヤフー公式マニュアルのあいさつメッセージのページを見ながら進めてください。
登録するときに確認する項目は次のとおりです。
- 吹き出しの順番が「お礼→予告→行動」になっているか
- 画像やクーポンを入れる場合、テキストの吹き出しとセットになっているか(画像だけだと何のことか分かりません)
- 保存したあと、実際に友だち追加して届くか(次のステップで確認します)
ステップ4。友だちになっていない別のLINEアカウントで実機確認する
ここを飛ばす方が本当に多いのですが、あいさつメッセージは友だち追加をきっかけに送られるものなので、すでに友だちになっているアカウントでは受信のしかたを確かめられません。まだ追加していない別のスマホを用意するのが確実です。
確認の手順は次のとおりです。
- 家族や社内のスタッフに協力してもらい、まだ友だち追加していないスマホを1台用意する
- そのスマホで友だち追加用のURLかQRコードから追加してもらう
- 通知画面(スマホのロック画面)に何と表示されたかを見る。ここに店名が出ていなければ書き直し
- トークを開き、吹き出しの順番、改行の崩れ、URLがちゃんとリンクになっているかを見る
- クーポンや特典のリンクを実際にタップして、開くページが合っているか確認する
パソコンの管理画面のプレビューと、実際のスマホの見え方は改行位置がずれます。特に箇条書きは、パソコンで整えたつもりでもスマホだと折り返して読みにくくなることがあるので、実機で見てから調整してください。
ステップ5。2通目(次に届くもの)まで決めておく
あいさつメッセージを作って満足してしまうと、友だち追加した人には以後しばらく何も届きません。追加直後がいちばん関心が高いので、ここで途切れるのはもったいない状態です。
最低限、次のどちらかを決めてから公開してください。
- ステップ配信を組む:追加から2〜3日後に、特典の使い方や人気メニューを1通。設定方法はLINEステップ配信のやり方|無料でできる範囲と設定の進め方にまとめています
- 通常配信の日を決める:ステップ配信を組む余裕がなければ、「毎月第1金曜に配信する」とカレンダーに入れるだけでも構いません
公開前チェックリスト7項目
公開ボタンを押す前に、この7項目を上から確認してください。実機確認の画面を見ながら1つずつ潰していくのが早いです。
- 店名・社名:1つ目の吹き出しの冒頭に入っているか
- 配信頻度:「月2回程度」のように数字で書いてあるか
- 特典の期限:有効期限と使用条件が書いてあるか
- 行動の数:押してほしいものが1つに絞れているか
- リンク:URLをタップして正しいページが開くか
- 営業情報:営業時間・定休日・電話番号が今の実態と合っているか
- 実機での受信:友だちになっていないスマホで追加して、実際に届いたか
この章の結論として、作業の山場は文章づくりではなく、ステップ4の実機確認です。ここを通しておけば、公開後に「届いていなかった」「リンクが切れていた」という取り返しのつかない失敗はまず起きません。
設定するとどう変わるか。見るべき数字と確認のしかた
あいさつメッセージを整えると、いちばん先に変わるのは「追加直後にブロックされる人の割合」です。ここは管理画面の数字で追えるので、感覚ではなく数で確認していきましょう。
効果の出方は、業種・友だちの集め方・特典の内容で大きく変わります。だから「◯%改善します」とは言えません。代わりに、自社で測る手順を書きます。
見る数字は3つだけ
| 見る数字 | どこで分かるか | 見る頻度 |
|---|---|---|
| 友だち追加数とブロック数 | 管理画面の分析(友だち) | 月1回 |
| 特典(クーポン)の利用数 | クーポンの利用状況 | 特典の期限が切れたとき |
| 追加直後に届いたトークの返信数 | チャット画面の受信件数 | 週1回 |
やり方はこうです。あいさつメッセージを変更した日をメモしておき、変更前の1か月と変更後の1か月で「その月に追加された人数」と「その月にブロックした人数」を並べて比べます。月の追加人数が少ないと1人あたりの影響が大きく出て月ごとにブレるので、その場合は数か月分を足して比べてください。
ブロック率の見方と、そもそも何%なら普通なのかという目安はLINEブロック率は月1回・配信は週1回から|嫌われない頻度設計に整理しています。友だち数だけを追いかけても売上につながらない理由はLINEのKPIは友だち数で見るな|売上を伸ばす指標と4ステップで書きました。
うまくいっているアカウントの共通点
あいさつメッセージが機能しているアカウントには、はっきりした共通点があります。
- 特典に期限がある:「今週末まで」「1か月以内」があると、追加した日のうちに動く人が出ます
- 次の1通が決まっている:追加から数日以内に2通目が届き、そこで関係が続きます
- 入口の告知と中身が一致している:POPに「クーポン配布中」と書いてあれば、あいさつメッセージの3つ目がクーポンになっています
- 季節ごとに書き換えている:特典の期限が切れたタイミングで見直され、古い日付が残っていません
コストの面で効く理由
通常のメッセージ配信は無料枠を超えると追加費用がかかるため、配信を増やすほどコストは上がっていきます。最新の単価と無料枠、そしてあいさつメッセージの通数の扱いはLINEヤフー公式の料金プランページで確認してください。
そのうえで、通常配信を1通増やすかどうか悩むより、追加のたびに自動で送られているあいさつメッセージの中身を直す方が先に効きます。料金改定への備え方はLINE料金改定2026年10月対応。AIで通数予測しコスト超過を防ぐにまとめました。
この章の結論です。効果があったかどうかは「変更した日を境に、追加人数あたりのブロック数がどう動いたか」で判断してください。変更日を記録していないと後から比較できないので、そこだけは必ずメモを残しておきましょう。
あいさつメッセージでよくある失敗と回避法
あいさつメッセージ特有の失敗は、だいたいこの5つに集約されます。どれも「後から気づいても取り返せない」点が共通しています。追加のタイミングで送られるものなので、届いてしまった内容はやり直せません。
失敗1。初期設定のまま公開している
アカウントを開設すると、あいさつメッセージには最初から定型の文章が入っています。忙しくてそのままにしていると、友だち追加した人には「追加ありがとうございます」だけが届きます。
すると何が起きるか。読んだ人は「何のアカウントか分からない」「特に得しない」と判断し、通知が邪魔になった時点でブロックします。しかも追加直後のいちばん関心が高いタイミングを、この定型文で使い切ってしまっています。
防ぎ方は単純で、開設したその日に3つの吹き出しだけ埋めてしまうことです。完璧な文章を目指さず、店名・届く情報・特典の3点が入っていれば、初期設定より確実にましになります。
失敗2。1つ目の吹き出しが長文で、通知に何も残らない
「平素より格別のご高配を賜り」から始まる長い挨拶文を1つ目に置いてしまうケースです。通知画面に表示される文字数は端末やOS、通知設定によって変わり、長い文章は途中で切れます。形式的な挨拶で埋めてしまうと、通知だけでは何のメッセージか分かりません。
結果として、トークを開かないままLINEのトーク一覧に埋もれます。せっかく届いても読まれません。実機でどこまで表示されるかは、ステップ4の確認で自分の目で見てください。
防ぎ方は、1つ目の吹き出しの書き出しを「店名+いちばん言いたいこと」にすることです。「[店名]です。今日から使えるクーポンをお送りします」のように、通知だけで開く理由が伝わる形にしてください。挨拶文を入れたい場合は2つ目以降に回します。
失敗3。友だち追加の入口と中身がズレている
店頭のPOPには「LINE登録で500円引き」と書いてあるのに、あいさつメッセージは会社の沿革と事業内容の説明から始まっている、というパターンです。レジ前でスマホを開いた人は、割引の受け取り方を探しているのに見つけられません。
こうなると、その場でスタッフに聞かれて対応の手間が増えるか、面倒になって離脱するかのどちらかです。
防ぎ方は、あいさつメッセージを直すときに、店頭POP・チラシ・ホームページの文言も一緒に手元に並べることです。告知に書いた言葉(「500円引き」)と、あいさつメッセージに書いた言葉(「初回特典」)が違うだけでも、読み手は同じものだと気づきません。表現をそろえてください。
失敗4。期限切れのクーポンや古い情報が貼りっぱなし
「2025年12月末まで」のクーポンが、翌年になってもあいさつメッセージに残っている状態です。新しく友だち追加した人には、いきなり使えないクーポンが届きます。
これは印象として最悪で、「このアカウントは管理されていない」という判断につながります。営業時間や定休日の変更が反映されていないのも同じ種類の事故です。
防ぎ方は2つあります。特典に期限を設定したら、その期限日の1週間前にカレンダーへ「あいさつメッセージ見直し」の予定を入れること。もう1つは、期限のない形(「初回のご来店時に」など)にして、日付そのものを書かない設計にすることです。担当者が変わっても回るのは後者です。
失敗5。クーポン画像だけを送って説明がない
リッチメッセージやクーポン画像だけを吹き出しに入れて、テキストの説明を付けないケースです。画像は目を引きますが、画像内の文字は小さくて読みにくく、通知でも内容までは伝わりません。
特に、使用条件(金額の下限、併用不可、1人1回まで)を画像の中だけに書いていると、来店時にトラブルになります。「聞いていない」と言われたときに、テキストで残っていないと説明が難しくなります。
防ぎ方は、画像やクーポンを入れる吹き出しの直前か直後に、必ずテキストで条件を書くことです。画像は目を引くため、テキストは条件を残すため、と役割を分けてください。クーポンの作り方はLINEクーポンの作り方|画像サイズの決め方と送り方6通り、リッチメッセージのサイズやタップ領域はLINEリッチメッセージの作り方|推奨サイズとタップ領域の設定手順で解説しています。
この章の結論です。5つの失敗はすべて「友だち追加のタイミングでしか送られない」という仕様から来ています。だからこそ、公開前チェックリストを1度通す手間をかける価値があります。
現場で当たる限界と、割り切りどころ
ここからは、解説記事にはあまり書かれない話です。あいさつメッセージには標準機能としての限界があり、そこを知らずに設計すると途中で行き詰まります。先に知っておいた方が、無駄な作業をしなくて済みます。
入口ごとの出し分けをしたいときの考え方
設定できる内容や出し分けの条件は改修で変わるため、どこまでできるかはLINEヤフー公式マニュアルと管理画面で確認してください。そのうえで、判断の目安を書きます。
友だち追加の入口が2つ以内、または月の追加人数が数十人程度なら、無理に出し分けず1本にまとめてください。文章の中で「店頭で追加された方へ」「ホームページから来られた方へ」と条件を書き分ければ、実用上は足ります。
逆に、次の3つが揃うなら、店舗・用途ごとにアカウントを分けるか、外部ツールの導入を検討する段階です。
- 入口が3つ以上ある
- 入口ごとに提示している特典が違う
- 月に数百人規模で友だちが増えている
ただし費用と管理の手間が継続的にかかります。「その出し分けで増える売上が、かかる費用を上回るか」を先に見積もってください。ここを計算せずに導入して、使いこなせないまま解約する現場をよく見ます。
複数店舗を1アカウントで運用しているときの妥協点
2店舗以上を1つのLINE公式アカウントで運用している場合、あいさつメッセージに具体的な店舗名や営業時間を書けません。書くと、もう一方の店舗から追加した人には合わない情報になります。
現実的な妥協点は、あいさつメッセージには全店舗共通の内容(ブランドとしての紹介、共通の特典)だけを書き、店舗ごとの情報はメニュー(リッチメニュー)やホームページに逃がすことです。
あるいは、店舗ごとにアカウントを分ける判断もあります。分けると友だちが分散し、配信の手間は店舗数だけ増えますが、内容は確実に合います。店舗数が3つを超え、それぞれ商圏が離れているなら、分けた方が結果的に楽です。権限の設定はLINE公式アカウントに管理者を追加する手順と権限の使い分けを参考にしてください。
直しても、すでに追加済みの人には届かない
あいさつメッセージは友だち追加をきっかけに送られます。あとから内容を良くしても、すでに友だちになっている人にさかのぼって届くことはありません。
これは意外と見落とされます。「あいさつメッセージを整えたから既存の友だちにも効くはず」と考えてしまうと、期待した反応が出ずに戸惑うことになります。既存の友だちに何かを伝えたいなら、それは通常配信かステップ配信の仕事です。
言い換えると、あいさつメッセージへの投資は「これから増える友だち」に対してだけ効きます。だから、友だちが月に数人しか増えていないアカウントは、あいさつメッセージを磨く前に、そもそもの入口を増やす方が先です。その順番を間違えると、時間をかけた割に何も変わりません。LINE公式の友だちが増えない原因と登録率を上げる導線の作り方から先に手を付けてください。
AIに例文を作らせるときの線引き
例文のたたき台をAIに作らせるのは有効です。ただし、そのまま出せる状態にはまずなりません。営業時間・特典の条件・電話番号のような事実は、AIは知らないので埋められません。人が最後に事実を確認する工程は必ず残ります。配信文をAIに書かせるときの注意点はLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策|安全なプロンプト設計にまとめています。
この章の結論です。あいさつメッセージは万能ではなく、「これから追加される人に、追加のタイミングで」届くものです。この制約を前提に置けば、どこまで作り込むべきかの判断がつきます。
あいさつメッセージが届かないときは、何から確認すればいいですか
確認する順番は3つです。
- テストしたアカウントがすでに友だちになっていないか(友だちになっている状態では追加のきっかけが発生しません)
- 管理画面であいさつメッセージが有効な状態で保存されているか
- 応答設定全体の状態
ほとんどは1つ目が原因で、友だちになっていない別のスマホで試すと届きます。
あいさつメッセージに予約ページやアンケートを入れても大丈夫ですか
入れて構いませんが、1回のあいさつメッセージに入れるのは1つだけにしてください。予約とアンケートと資料請求を同時に出すと、どれも押されません。優先度がいちばん高いものを1つ選び、残りはメニューや後日の配信に回すのが現実的です。
応答メッセージと同じ内容をあいさつメッセージに書いてもいいですか
営業時間や住所のような基本情報は、両方に書いて問題ありません。届くタイミングが違うので重複にはなりません。ただし特典やクーポンは片方に絞ってください。両方に出すと、同じ特典を2回もらえると誤解される可能性があります。
あいさつメッセージはどのくらいの頻度で見直せばいいですか
特典に期限を書いている場合は、その期限日ごとに必ず見直してください。期限を書いていない場合でも、営業時間や料金が変わったタイミングと、年に1回は棚卸しをおすすめします。放置して困るのは日付と営業情報なので、そこだけ見れば十分です。
文章を短くしたいのですが、どこまで削っていいですか
削れるのは会社の沿革・理念・長い挨拶文です。逆に残すべきは、店名、届く情報の内容、配信頻度、特典の条件の4つです。この4つが入っていれば、全体が3行でも成立します。迷ったら、読み手が得することだけを残してください。
まず今日やることを1つだけ挙げるなら、自社のLINE公式アカウントを開いて、あいさつメッセージの1つ目の吹き出しの書き出しを読んでみてください。そこに店名と「何が届くか」が入っていなければ、そこだけ直すのが最短の改善です。さらに手を広げるなら、追加された人に2通目を届けるLINEステップ配信のやり方|無料でできる範囲と設定の進め方に進んでみてください。
ここまで読んで、「文面は分かったけれど、社内で書いて回していく時間がない」と感じた方もいると思います。そういう場合は、どこまで自社でやり、どこから手伝ってもらうかを整理するところから始めてみてください。判断の材料としてLINE公式アカウント運用代行の費用相場と頼める範囲の決め方をまとめてあります。現状を一緒に整理するだけでも構いませんので、気になったら気軽にご相談ください。
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