LINE公式アカウントのアプリでできること|PCが要る作業の分け方
この記事の要点
- 日々の配信・チャット・クーポンはスマホアプリだけで完結する
- ステップ配信の設定やリッチメッセージの作成はPCのWeb版が要る
- アプリ運用の失敗は通知と入り口の勘違いが大半。回避手順を本文で解説
LINE公式アカウントの管理用アプリで扱えるのは、次のような「その日の運用」です。
- メッセージ配信
- 友だちとの1対1チャット
- クーポンやショップカードの発行
- 友だち数やブロック数の確認
逆に、次の作業はPCのブラウザで開くWeb版の管理画面で行うと考えておくと確実です。
- ステップ配信の設定
- リッチメッセージの作成
- リサーチ(アンケート)の作成
- 料金プランの変更
アプリでできる範囲は機能追加や仕様変更のたびに動くため、実際に操作する前にLINEヤフー for Business のLINE公式アカウント公式マニュアルで最新の扱いを確認してください。
この記事は、店舗や少人数の会社で「できればスマホだけで回したい」と考えている運用担当者に向けて書いています。読み終わる頃には、どの作業をスマホでやり、どの作業をPCの日にまとめるかを、自分の店舗・会社の運用ルールとして決められる状態を目指します。
なお、機能ごとの細かい設定手順はここでは扱いません。ステップ配信そのものの組み方を知りたい方はLINEステップ配信のやり方|無料でできる範囲と設定の進め方を先に読んでください。この記事は「スマホとPCの分担をどう決めるか」に絞ります。
Contents / 目次
結論。アプリは「その日の運用」、PCは「仕組みの作り込み」
スマホアプリとPCのWeb版は、機能の優劣ではなく役割が分かれています。アプリは、届いた問い合わせにその場で返す・今日のお知らせを送る・クーポンを出すといった毎日発生する運用を担当します。
PCのWeb版は、一度作れば後は動き続ける仕組み、つまりステップ配信のシナリオや、画像を組み込んだリッチな配信フォーマットを作る場所です。作る回数は少ないけれど、作るときは画面が広くないと確実にきついという性格の作業が集まっています。
この線引きを表にすると、次のようになります。おおまかな傾向を示すもので、できる・できないの具体的な境目は機能追加や仕様変更のたびに動きます。実際に操作する前に、必ずLINEヤフー for Business のLINE公式アカウント公式マニュアルで最新の扱いを確認してください。
| やりたいこと | スマホアプリ | PCのWeb版 |
|---|---|---|
| メッセージ配信(テキスト・画像・スタンプ) | できる | できる |
| 配信日時の予約 | できる | できる |
| 1対1チャットの返信 | できる(通知が届く) | できる |
| あいさつメッセージ・応答メッセージの設定 | できる | できる |
| クーポン・ショップカードの作成と配信 | できる | できる |
| 友だち数・ブロック数の確認 | できる(概要中心) | できる(詳細な分析まで) |
| ステップ配信の設定 | PC側の作業になりやすい | できる |
| リッチメッセージ・カードタイプメッセージの作成 | PC側の作業になりやすい | できる |
| リサーチ(アンケート)の作成 | PC側の作業になりやすい | できる |
| 料金プランの変更・アカウントのグループ化 | PC側の作業になりやすい | できる |
ポイント。アプリとWeb版は、どちらも同じ公式アカウントの管理画面です。表示や反映の仕様は公式マニュアルで確認したうえで、「PCで作ってスマホで送る」という分担が自社で成立するかを、テスト配信で1回確かめてから運用に載せてください。
この章の結論として、迷ったら「これは今日限りの作業か、それとも一度作って残す仕組みか」で判断してください。今日限りならスマホ、残す仕組みならPC。この一言で、ほとんどの作業の置き場所が決まります。
LINE公式アカウントのアプリでできること。スマホだけで完結する範囲
スマホアプリだけで完結するのは、友だちとのやり取りと、すでに用意してある素材を使った発信です。新しく何かを組み立てるのではなく、動かす側の作業だと考えると分かりやすくなります。
問い合わせへの返信は、アプリの方が明確に速い
1対1チャットは、アプリで運用する最大の理由です。友だちからのメッセージをスマホ側で受け取れる状態にしておけば、PCの管理画面を開いていない時間帯でも気づけます。通知の対応状況と設定方法は公式マニュアルで確認し、実際に鳴るかどうかは自分の端末でテストして確かめてください。
店舗の場合、来店対応の合間に返信できるかどうかで初回返信までの時間が変わります。予約・在庫・営業時間の問い合わせは、返事を待っている間に相手が別の店を調べられる種類の質問です。返信が早いほど、その検討の中に残れます。
定型文を先に登録しておくと、スマホからでも数タップで返せます。定型文とタグの設計はLINEの1対1トークを効率化する定型文とタグ運用術で詳しく解説しています。
今日のお知らせ配信と予約配信もスマホで完結する
テキスト・画像・スタンプを使った配信は、アプリから作成して送信できます。日時を指定した予約配信をアプリ側で設定できるかは公式マニュアルで確認してください。手元のアプリで設定できるなら、「今夜19時に送る」を移動中に仕込めます。
ただし、配信は通数を消費します。何通としてカウントされるかを把握しないままアプリから気軽に送ると、月末に上限へぶつかります。数え方はLINE公式メッセージ通数の数え方と上限|コスト圧縮の設定手順で確認してください。
クーポン・ショップカード・応答メッセージの設定もアプリで足りる
クーポンの発行、ショップカードの設定、あいさつメッセージや応答メッセージの登録は、アプリ側で扱える運用作業です。どこまで操作できるかは公式マニュアルで現在の扱いを確認してください。
逆に言うと、ここをPCの作業だと思い込んでスタッフに触らせていない現場が多いです。「クーポンの文言を直す」程度なら店長のスマホで完結する可能性が高いので、修正のたびに事務所へ戻る運用は見直せます。
iPhoneとAndroidで違いはあるのか
アプリの機能そのものは共通です。実務で差が出るのは、通知の許可設定をどこで触るか、という一点だと考えてください。OSごとの対応状況は公式マニュアルで確認できます。
通知が鳴らないときに見る場所は、次のとおりです。
- アプリ内の通知設定:管理アプリの設定で、通知が受け取る状態になっているか
- iPhone:「設定」アプリから、管理アプリの通知が許可されているか。集中モードの対象になっていないかも合わせて見る
- Android:端末の通知設定に加えて、バッテリー最適化の対象から外れているか。ここが原因だと、鳴らないのではなく遅れて届きます
つまり、iPhoneは通知の許可、Androidは通知の許可+バッテリー最適化の除外まで見る、という違いです。Androidの端末を使う担当者がいる場合は、この1項目を追加で確認してください。
またアプリの更新はApp Store・Google Playを経由するため、更新前の端末では新しい項目が表示されないことがあります。「同じアカウントなのに、あの人の画面には出るのに自分には出ない」というときは、まずストアで更新を確認してください。
この章の結論として、アプリでできる範囲は「返信・配信・発行」の3つです。この3つに当てはまる作業でPCを開いているなら、その時間はスマホに移して構いません。
ステップ配信のやり方はスマホでできるのか。PCが要る作業
ステップ配信の設定は、PCのWeb版で行う作業だと考えてください。友だち追加をきっかけに、時間を空けながら自動でメッセージを送る流れを組む機能で、送る順番と間隔を並べて設定するため、広い画面の方が確実です。アプリ側でどこまで扱えるかは公式マニュアルで確認してください。
ステップ配信とは、友だち追加などをきっかけに、あらかじめ決めた順番と間隔でメッセージを自動送信する機能です。一度組めば以後は自動で動くので、作るのは月に1回あるかどうかという性格の作業になります。
スマホしかない場合の現実的な回避策
PCが手元にない場合、スマホのブラウザからWeb版の管理画面を開くという方法があります。ただし、どこまで表示・操作できるかは端末やブラウザで変わります。シナリオを組む画面を小さな画面で操作すると、日数の入力ミスや、意図しない配信対象の指定も起きやすくなります。
現実的な進め方は次のとおりです。
- スマホでは、送りたい文面と順番、何日空けるかをメモアプリに書き出すところまでやる
- PC(会社のPC、または自宅のPC)で管理画面を開き、書き出した内容をそのまま入力する
- 組み終えたら、自分のLINEでテスト用に友だち追加し、1通目が届くかスマホで確認する
タブレットを使う場合も、ブラウザでWeb版を開く形になります。画面が広いぶんスマホよりは操作しやすいものの、最終確認は落ち着いてできる環境で行ってください。設定を1つ間違えると、全員に同じ内容が二重で届くという事故につながります。
アプリで見つからない機能は、PCの日に回す
リッチメッセージやリサーチ(アンケート)は、PC側で作る作業だと考えておくと確実です。どこまでアプリ側で操作できるかは変わるので、公式マニュアルで現在の扱いを確認してください。ここを知らないと、「アプリのどこを探しても作成画面がない」と時間を溶かします。
つまり、PC作業の日にテンプレートを作りためておけば、日々の配信は用意した素材を使うだけになります。これが、スマホ中心の運用でも見栄えを落とさないための唯一の現実的なやり方です。
料金プランの変更や複数アカウントのグループ化は、PCのWeb版で行う作業だと考えておくと確実です。課金まわりは仕様変更が起きやすいので、開設と支払い設定は最初にPCで済ませ、扱いは公式マニュアルで確認してください。そのうえで、日々の運用をスマホに移すと安全です。
この章の結論として、PCが要るのは「作る作業」だけです。作る日をあらかじめ決めてしまえば、それ以外の日はスマホで問題なく回ります。
スマホとPCの分担を決める5ステップ
分担は、頭の中で決めるのではなく、紙かメモに書いて共有した瞬間に機能し始めます。ここでは、今日から実際に完了できる手順として5つに分けます。
ステップ1。アプリとWeb版の入り口を両方そろえる
最初にやるのは、入り口の整備です。次の3点を、運用する人ごとに揃えてください。
- 管理アプリの導入:App StoreまたはGoogle Playで、LINE公式アカウントの管理用アプリをインストールする。個人で使っているLINEアプリとは別のアプリです
- Web版のブックマーク:PCのブラウザで管理画面を開き、ブックマークバーに置く。毎回検索し直す手間が、PC作業を後回しにする原因になります
- ログイン情報の確認:アプリとWeb版の両方から実際にログインできるかを確かめる。ログイン方法や認証の手順は公式マニュアルで確認し、確認コードなどの受け取り先が1人に集中していないかも見ておきます
ログイン周りでつまずいた場合は、原因の切り分け方をLINE公式アカウントにログインできない時の切り分けと復旧の進め方にまとめています。
ステップ2。「PCの日」にやる作業を書き出す
PCが要る作業は数が限られています。先にリスト化して、月1回や隔週など「PCの日」をカレンダーに入れてしまうのが確実です。
そのまま使えるテンプレートを載せます。自社の運用に合わせて項目を足し引きしてください。
【PCの日にやること(月1回・所要60〜90分)】
□ 今月のステップ配信シナリオの見直し(文面・日数)
□ リッチメッセージ/カードタイプメッセージの作成(翌月配信分をまとめて)
□ リサーチ(アンケート)の作成
□ 先月の配信結果の確認(開封・クリック・ブロック率)
□ リッチメニューの差し替え要否の判断
□ 通数の消化状況とプランの確認
ステップ3。スマホでやる作業と、担当・時間帯を決める
スマホ側は「誰が・いつ見るか」を決めないと、通知が全員に届いて全員が見ない状態になります。次のような表を作って共有してください。
| 作業 | 担当 | タイミング |
|---|---|---|
| チャットの返信 | 店長/サブ2名 | 開店前・14時・閉店前の3回+通知に気づいたとき |
| お知らせ配信 | 店長 | 週1回、決めた曜日の午前中に予約配信をセット |
| クーポン発行 | 店長 | キャンペーン決定時にその場で |
| 友だち数・ブロック数の確認 | 店長 | 週1回、配信の翌日 |
複数人で運用する場合は、権限の付け方も同時に決めてください。全員に管理者権限を渡すと、料金プランや配信設定まで触れてしまいます。LINE公式アカウントに管理者を追加する手順と権限の使い分けを参考に、返信だけの担当には限定した権限を割り当てましょう。
ステップ4。通知とテスト配信を実機で確認する
設定した直後に、必ず実機での確認をやってください。ここを飛ばすと、届いた問い合わせに誰も気づかないまま何日も放置される状態が起こります。
確認するのは次の5項目です。
- 自分の個人LINEから公式アカウントを友だち追加し、メッセージを送る
- 担当者全員のスマホで通知音が鳴るか、画面にバナーが出るかを見る
- 鳴らない端末があれば、アプリ内の通知設定と、端末側(iPhoneは設定アプリの通知、Androidは通知とバッテリー最適化)の両方を確認する
- 返信して、送信者側のトーク画面に届くまでの見え方を確認する
- テスト配信を1通送り、改行位置とURLの折り返しがトーク画面で崩れていないか見る
特に5番目は、PCの管理画面で見た印象と実機のトーク画面が違うことがよくあります。配信前にスマホで見る習慣をつけると、送信後に「文章が読みにくい」と気づく事故が減ります。
ステップ5。文面のたたき台はAIで作り、PCで組み立てる
文面づくりは、移動中にスマホのAIアプリでたたき台を作っておくと、PCの日の作業時間が短くなります。ステップ配信のように5通・6通とまとめて書く作業は、ゼロから書き始めるのが一番つらいからです。
出発点として渡すのは、この程度の短い指示で足ります。あとはAIと会話しながら、自社の言い回しに寄せていってください。
あなたは店舗のLINE配信を担当するライターです。
[業種を入力]の友だち追加直後から3通のメッセージ案を作ってください。
1通目=追加のお礼と使い方、2通目=[推したい商品・サービス]の紹介、3通目=来店のきっかけになる案内。
条件:1通あたり200文字以内、絵文字は各通2つまで、価格や在庫の断定はしない。
まず質問があれば私に聞いてから書いてください。
AIの出力をそのまま使わず、人が必ず確認するのは次の3点です。
- 事実の確認:価格・在庫・営業時間など、間違えると信用に関わる情報
- 言い回しの確認:自店では言わない言葉づかいが混ざっていないか
- 全体のバランス:毎通売り込みになっていないか
この確認を飛ばすと、丁寧だけれど自店らしくない文章が並びます。
AIに返信の下書きまで任せる運用はLINE返信が遅い現場をAI下書きで速くする運用手順|7割自動で詳しく扱っています。
この章の結論として、分担は「PCの日を月1回カレンダーに置く」ことから始まります。そこさえ決まれば、残りの作業は自然とスマホ側に寄っていきます。
分担を決めると何が変わるか
変化がいちばん分かりやすく出るのは、問い合わせへの初回返信までの時間です。PCの管理画面でしか気づけない状態から、スマホの通知で気づける状態に変えると、返信までの待ち時間が「営業時間内に事務所へ戻るまで」から「手が空いた数分後」に変わります。
どのくらい短くなるかは、問い合わせの件数・営業時間・担当人数で大きく変わります。他社の数字を当てにせず、自社で受信時刻と返信時刻の差を数件分だけ拾って、変える前と後を比べてください。
自社で測るべき数字は3つでいい
成果を見るために追う数字は多くありません。次の3つを月1回、PCの日に確認すれば十分です。
- 初回返信までの平均時間:チャット画面で、受信時刻と自分の返信時刻の差をその週の数件分だけ拾って平均する。全件やる必要はありません
- ブロック率:友だち数に対するブロック数の割合。配信頻度が適正かどうかの判断材料になります
- 配信あたりのクリック数:URLを入れた配信で、何人が押したか。文面の良し悪しはここでしか分かりません
この3つを見る場所はWeb版の分析画面です。アプリでも友だち数やブロック数の概要は確認できますが、配信ごとの内訳や属性別の反応まで細かく追うならPCで見た方が早く終わります。
うまく回っている会社に共通していること
スマホ中心の運用がうまくいっている現場には、共通点があります。「作る作業」と「返す作業」を同じ人が同じ日にやろうとしていないことです。
返信は現場のスタッフがスマホで、シナリオやテンプレートづくりは責任者がPCで月1回。この分け方にすると、現場は「今すぐ返す」だけに集中でき、責任者は落ち着いて仕組みを作れます。逆に1人で全部やろうとすると、忙しい日に返信が止まり、暇な日に作り込みだけが進むという歪んだ運用になります。
この章の結論として、成果は「返信の速さ」に最初に現れます。まず初回返信の時間だけを測り、改善が見えてから他の数字を追ってください。
アプリ運用でよくある失敗と回避法
ここで挙げるのは、アプリとPCを併用する運用でしか起きない失敗です。設定内容そのものより、入り口と端末に原因があるものが大半を占めます。
失敗1。個人のLINEアプリの中で管理機能を探してしまう
いちばん多いのがこれです。スタッフに「LINE公式アカウントの返信をお願い」と頼むと、普段使っている個人のLINEアプリを開き、設定の中を延々と探し回ります。
結果として「そんな機能はありません」という報告が返ってきて、担当者が増えないまま店長1人に集中します。回避策は次の2つです。
- 先に入れてから渡す:依頼する前に管理用アプリをインストールした状態で端末を渡す
- アイコンを指で示す:ホーム画面のどのアイコンかをその場で見せる。口頭で「LINEの管理画面」と伝えるだけでは、まず通じません
失敗2。通知が鳴らず、問い合わせに気づかない
アプリを入れたのに通知が来ない状態は、iPhoneでもAndroidでも起こります。よくある原因は次の3つです。
- アプリ内の通知設定がオフ:管理アプリ側で通知を受け取らない設定になっている
- 端末側で通知が許可されていない:iPhoneは「設定」アプリ、Androidは端末の通知設定を見る
- 集中モード(おやすみモード)の対象:時間帯によって通知が抑えられている
Androidの場合は、バッテリーを節約する設定でアプリの動作が制限され、通知が遅れることもあります。回避策は、ステップ4で書いたとおり、開通した日にテストメッセージを送って全員の端末で実際に鳴るかを確認することです。設定画面を目で見て確認するだけでは、鳴らない状態を見逃します。
失敗3。スマホで作った画像がリッチメニューで切れる
スマホで撮った写真や、スマホのアプリで作ったバナーをそのままリッチメニューに使うと、文字がタップ領域の境界にかかって読めなくなります。管理画面のプレビューでは問題なく見えても、実機のトーク画面では表示サイズが変わるためです。
回避策は、決められたサイズと分割パターンに合わせて作ることです。LINEリッチメニューのサイズ一覧|3分割・6分割の画像の作り方でサイズを確認し、スマホで作る場合はLINEリッチメニューの作り方|スマホとCanvaで無料で作るの手順に沿ってください。設定後に表示されない場合の原因はLINEリッチメニューが表示されない原因と直し方|iPhone・Android別にまとめています。
失敗4。アプリにない機能を探し続けて時間を溶かす
ステップ配信やリッチメッセージの作成画面をアプリの中で探し続け、30分以上使ってしまうケースです。「自分の操作が悪いのだろう」と考えてしまい、そもそもアプリにない機能だと気づくのが遅れます。
回避策は次の2つです。
- 比較表を運用メモに写す:この記事の比較表をそのまま社内のメモに転記しておく
- 探す時間の上限を決める:「アプリで見つからなかったらPCの日に回す」というルールを先に決めておく。探す前に判断できる状態にしておけば、時間は溶けません
失敗5。複数アカウントの切り替えを忘れて誤配信する
2店舗以上を1つのアプリで管理していると、切り替えたつもりで別店舗のアカウントから配信してしまう事故が起きます。スマホは画面が狭く、どのアカウントを開いているかの表示を見落としやすいためです。
回避策は次の2つです。
- アカウント名で区別する:先頭に店舗名を入れて、一目でどの店舗か分かるようにする
- 送信前の確認を手順にする:配信前に必ず1回、画面上部のアカウント名を声に出して確認してから送信ボタンを押す
複数人での運用ルールはLINE公式アカウント複数人運用|配信漏れと権限ミスを防ぐ管理術も参考になります。
この章の結論として、失敗の多くは設定の難しさではなく「入り口の勘違い」と「通知の未確認」で起きています。開通日にこの2つを潰しておけば、大半は防げます。
アプリ中心運用の落とし穴。端末と人に紐づくリスク
スマホ運用には、便利さと引き換えに引き受ける面があります。ここは教科書的な解説では触れられませんが、実際に運用を続けると必ず当たる部分です。
通知が個人のスマホに来る、という構造的な問題
管理アプリを個人のスマホに入れると、営業時間外にも通知が届きます。通知が鳴るのは、担当者それぞれの個人の端末です。
実務では、これが「シフト外なのに返信してしまう」「休日に見て気が休まらない」という形で現れます。対策としては、担当者のスマホで営業時間外は通知をオフにするルールを明文化し、営業時間外に届いた問い合わせは翌営業日に返す旨を応答メッセージで先に伝えておくことです。返信できない時間帯を隠すより、返信できる時間を明示した方がクレームは減ります。
担当者が辞めたとき、アプリは端末に残る
退職時にスマホからアプリを消しても、その端末からログインできる状態が残っていれば管理画面には入れます。アプリの削除で終わりにせず、管理画面側で権限を外すところまでやってください。権限の外し方は公式マニュアルで確認できます。
あわせて決めておきたいのが、ログイン時の確認コードなどを誰が受け取るかです。受け取れる人が1人だけの状態は、その人が辞めたときに困ります。運用に関わる人が2人以上いる会社では、受け取り先も2系統にしておくのが安全です。
分析はアプリだけでは判断材料が足りない
アプリで見られる分析は概要が中心で、配信ごとの内訳や属性別の反応まで細かく追うならWeb版を開いた方が早く終わります。ここを「アプリで見えている数字だけ」で判断すると、たまたま数字が動いた日を成功だと勘違いします。どの項目がどちらで見られるかは公式マニュアルで確認してください。
現実的な妥協点は、日々の増減はアプリでざっと眺め、判断を伴う確認は月1回PCでやると割り切ることです。毎日詳細を見ても、打つ手が変わるほどの差は出ません。
「できること」の線引きは更新で動く
アプリでできる範囲は、機能追加や仕様変更のたびに変わります。数か月前に確認した内容が、そのまま通用するとは限りません。
だからこそ、社内マニュアルを画面のスクリーンショットで作り込むのはおすすめしません。更新のたびに作り直しになり、更新されないまま古い画面が残ります。マニュアルは「何をやるか」「どこを見て判断するか」を文章で書き、画面の細かい位置は都度、公式マニュアルで確認する形にしておくと長持ちします。
なお、AIに任せられるのは文面のたたき台づくりまでで、どのアカウントから何を送るかの最終判断は人がやる必要があります。この線引きの詳細はLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策|安全なプロンプト設計で扱っています。
この章の結論として、スマホ運用で本当に効いてくるのは機能の差ではなく、通知・権限・認証という人と端末まわりのルールです。ここを決めてから運用を始めてください。
よくある質問
アプリとPCのWeb版を同時に開いて作業しても大丈夫ですか
同じアカウントに両方からアクセスできます。ただし、同じチャットに2人が同時に返信すると内容が重なるので、返信の担当者はその時間帯で1人に決めておくのが安全です。設定変更も、同じ項目を同時に触るのは避けてください。
iPadやタブレットでもステップ配信の設定はできますか
ブラウザでWeb版の管理画面を開く形になります。ただし日数や配信対象の入力ミスが起きやすいので、シナリオを組む作業はPCで行い、タブレットは文面の確認や下書きに使うのがおすすめです。
スタッフのスマホに管理アプリを入れると、個人のLINEアカウントは会社に見られますか
何がどこまで見えるかは会社の説明責任に関わる部分なので、導入前に公式マニュアルで扱いを確認し、その内容をスタッフに先に伝えておいてください。先に説明しておくと、導入がスムーズです。
アプリのメニューを探しても目的の設定が見つかりません
まずApp StoreやGoogle Playでアプリの更新を確認してください。更新前だと新しい項目が出ないことがあります。それでも見つからない場合は、PCのWeb版でしか操作できない機能の可能性が高いので、探すのをやめてPCの作業に回してください。
スマホだけでLINE公式アカウントの運用を始めることはできますか
日々の配信・チャット・クーポン発行はスマホだけで回せます。ただし開設や料金プランの設定はPCのWeb版で済ませておくと確実です。最初の設定だけPCを借りる、と考えておくとよいでしょう。手順は公式マニュアルで確認してください。
まずは通知が鳴るかどうかだけ確認してください
今日すぐできる最初の一歩は、自分の個人LINEから自社の公式アカウントにメッセージを1通送り、担当者のスマホで通知が鳴るかを確かめることです。1分で終わりますが、ここが止まっている現場は驚くほど多いです。配信の中身を見直すのは、その次で構いません。配信頻度に不安がある方はLINEブロック率は月1回・配信は週1回から|嫌われない頻度設計を続けて読んでみてください。
ここまで読んで、分担は分かったけれど社内に回す人がいない、PCの日を作っても手が回らないと感じた方は、一度お話を聞かせてください。コレットラボではLINE公式アカウントの運用設計と配信代行をお手伝いしています。今の運用を整理するだけの相談でも大丈夫です。SNS・LINE運用支援の詳細はこちらからお気軽にどうぞ。
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