口コミ収集ツールの料金|1件あたり費用の比べ方と代行に任せる範囲
この記事の要点
- 料金は店舗数・使う機能・代行の有無の3つで変わる
- 月額は口コミ1件あたりの費用に直して比べる。計算式は本文に掲載
- QRの飛び先や権限など、契約前に確認する質問は5つ
口コミ収集ツールの料金は、ツールの名前では決まりません。差が出るのは、使う店舗の数、AIの返信下書きやアンケート集計まで使うかどうか、返信や投稿を代行会社にも任せるかどうかの3つです。Googleビジネスプロフィール自体は無料です。 月額で払っているのは、口コミを依頼する仕組みと、返信や集計にかかる時間を減らす部分です。
この記事は、店舗や医院を運営していて、口コミ対策をツールで進めるか、代行に依頼するかを決めたい経営者・院長に向けて書いています。読み終わる頃には、ツールと代行の見積もりを「口コミ1件あたりの費用」で比べられ、契約前に何を質問するかも決まっている状態を目指します。
順位計測まで含めたMEOツール全体の費用は、MEOツールの費用相場と代行との比較表で解説しています。この記事では、口コミを集める部分と返信する部分に絞って説明します。
Contents / 目次
口コミ収集ツールの料金が変わる3つの要素
口コミ収集ツールの月額に差が出るのは、店舗数、使う機能の範囲、代行会社の担当者が作業するかどうかの3つです。同じ「口コミ収集ツール」でも、QRコードで投稿画面を開いてもらうだけのツールと、複数店舗の口コミをまとめて管理するツールでは、費用の前提が違います。
まず、口コミが投稿される場所であるGoogleビジネスプロフィールは無料です。 Google公式のGoogleビジネスプロフィールの案内ページにも、「無料のビジネス プロフィールを使って、ビジネスを Google に掲載し、検索とマップのユーザーを新規顧客として獲得しましょう。」と書かれています。
口コミの投稿画面を開くリンクとQRコードは、自社で作れます。 作り方はGoogle口コミQRコードの作り方と設置場所で解説しています。そのため、有料ツールの月額は「依頼と返信の手間を減らす機能」の費用と考えると比べやすくなります。
口コミ収集ツールの機能と、代行に任せる作業は、次の5つに分けられます。どの機能で月額が増えるかはツールによって違います。「料金で確認すること」の列を、見積もりを受け取ったときの確認に使ってください。
| 機能の範囲 | できること | 料金で確認すること | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| 1. 依頼の仕組み | QRコード、依頼文、SMSやメールでの投稿案内 | SMSの送信料が月額と別にかかるか | 会計時に声をかけられる1店舗 |
| 2. アンケート連動 | 来店後のアンケートのあと、任意で口コミの投稿をお願いする。回答の集計 | 回答数や設問の数に上限があるか | サービスの改善点も知りたい |
| 3. AIの支援 | 返信文の下書き、口コミの傾向分析 | AIを使える回数に上限があるか | 返信が週ごとに残ってしまう |
| 4. 複数店舗の管理 | 店舗ごとの口コミと返信状況の一覧、担当者ごとの権限設定 | 店舗ごとに料金がかかるか | 2店舗以上を本部で見ている |
| 5. 代行 | 返信文の作成と投稿、月ごとの報告 | 作業の範囲と、店舗数による違い | 社内に返信の担当者がいない |
口コミ管理を含むツールの料金は、各社の公式ページで次のように案内されています(2026年10月1日時点)。
- Gyro-n MEO:口コミの一括返信、AIの返信アシスト、SMS送信機能は「クチコミ対策パック」に含まれ、1店舗で月額2,500円(税別)です。口コミ管理機能のない基本プランは月額1,500円(税別)です。SMS送信は100通2,000円で、店舗を1つ追加するごとに月額1,000円が加わります(Gyro-n MEOの料金プラン)
- MEO Analytics:口コミ管理は標準機能に含まれます。Googleビジネスプロフィールのみの契約では、1〜9店舗は1店舗につき月額1,500円です。店舗数が増えると、1店舗あたりの単価が下がります。新規利用者は2週間無料です(MEO Analyticsの公式サイト)
この2社では、1店舗なら月額1,500〜2,500円から始められます。SMSの送信や店舗の追加で、月額が増えます。代行の料金は、返信する口コミの件数や店舗数で変わるため、見積もりで作業の範囲とあわせて確認します。
1と2の範囲であれば、社内で運用しやすいでしょう。5は、返信を書く担当者を社内に確保できない場合の選択肢です。1店舗で、来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いする流れを自社で運用したい場合は、無料で始められる口コミ管理ツールで試してみる方法もあります。
この章の結論。料金表を見比べる前に、自社に必要なのが表の1〜5のどこまでかを決めます。範囲が決まると、比べる候補を絞れます。
口コミ収集ツールの選び方。月の口コミ数から費用を逆算する手順
料金を比べる前に、月に何人へ口コミを依頼できるかを数えます。依頼する人数が分かれば、月額を口コミ1件あたりの費用に直せます。ツールと代行も同じ基準で比べられます。次の手順で進めます。
ステップ1 口コミを依頼できる場面を数える
会計時、施術後の説明、納品や引き渡しのうち、スタッフが一言添えられる場面を書き出し、それぞれ月に何件あるかを数えます。
- 会計時に声をかけられる件数:QRコードと依頼文を使えます
- 来店後にメール・SMS・LINEで連絡できる件数:予約システムなどに連絡先が登録されている人です。送信の自動化が役に立ちます
- どちらもできない件数:テイクアウトや短時間の来店などです。POPの設置場所を工夫して対応します
ステップ2 口コミを増やすツールかアンケート型かを決める
口コミを増やすツールは、QRコードやSMSからGoogleの投稿画面を直接開いてもらう方式です。アンケート型の口コミツールは、先に来店後のアンケートに答えてもらい、そのあと任意でGoogleへの投稿をお願いします。アンケート型は手順が1つ増えますが、改善に使える感想も集まります。
- 会計時に声をかけられる:機能1から始める
- サービスの改善点も知りたい:アンケート型(機能2)を選ぶ
- 返信できていない口コミが毎週残る:機能3のAI下書きか、機能5の代行を検討する
- 店舗が2つ以上ある:機能4の一括管理が必要になる
ステップ3 月額を口コミ1件あたりの費用に直す
月額は、口コミ1件あたりの費用に直して比べます。計算式は次のとおりです。
口コミ1件あたりの費用 = 月額費用 ÷(月に依頼する人数 × 投稿してくれる割合)
仮に、月額1万円のツールを使い、月に150人へ依頼して、そのうち5%が投稿してくれたとします。この場合、口コミは月に7〜8件で、1件あたり約1,300円です。同じ月額でも、依頼する人数が50人なら1件あたり約4,000円になります。5%は計算のための仮の値で、実際の割合は業種や依頼のしかたによって大きく変わります。
代行も同じ式で比べます。代行の月額には返信や投稿の作業も含まれます。今の社内で返信に使っている時間を時給で金額に直し、ツールの月額に足すと、代行と同じ条件で比べられます。
ステップ4 無料期間に3つの数字を記録する
無料期間があるツールでは、期間中に「依頼した人数」「投稿された件数」「返信にかかった時間」を毎週記録します。そうすれば、ステップ3の割合を仮の値ではなく自社の実際の数字で計算でき、契約するかどうかを数字で判断できます。
ステップ5 契約前に5つの質問を送る
見積もりを受け取ったら、次の5つをメールなどの文面で質問し、回答を保存しておきます。
- 印刷するQRコードは、Googleの投稿画面を直接開きますか。御社のURLやアンケートページを経由しますか。解約後もそのまま使えますか。
- アンケートの回答、返信の履歴、レポートは、解約時に書き出せますか。どの形式で受け取れますか。
- Googleビジネスプロフィールには、どの権限で御社を追加すればよいですか。オーナー権限は必要ですか。
- 満足度によって口コミの案内先を変える設定はありますか。初期設定ではどうなっていますか。
- 店舗を追加したとき、月額はどう変わりますか。最低契約期間と、解約を申し出る期限を教えてください。
この章の結論。依頼する人数を数えておけば、料金の高い安いではなく、口コミ1件あたりの費用で判断できます。5つの質問への回答は、解約するときの条件として保存しておきます。
口コミ収集を代行に任せる範囲と社内に残す作業
ツールで減らせるのは、依頼の送信、アンケートの集計、返信の下書きです。代行に任せられるのは、返信文の作成と投稿、依頼文やPOPの作成です。一方、会計時の声かけと、低評価の口コミについての事実確認と最終判断は、どの契約でも社内に残ります。
| 作業 | ツールで減らせること | 代行に任せられること | 社内に残すこと |
|---|---|---|---|
| 口コミの依頼 | QRコードの発行、SMS送信の自動化 | 依頼文とPOPの作成 | 会計時の声かけ |
| アンケートの回収 | 集計、内容の分類 | 設問の作成 | 何を改善するかの判断 |
| 好意的な口コミへの返信 | AIによる下書き | 返信文の作成と投稿 | 返信文の基本ルールの承認 |
| 低評価の口コミへの返信 | AIによる下書き | 文案の作成 | 事実確認と最終的な文面の決定 |
| 削除依頼 | 対象の口コミの通知 | ポリシーに当てはまるかの確認 | 申請するかどうかの決定 |
| 月ごとの振り返り | 件数と評価の集計画面 | 報告書の作成 | 翌月に取り組む施策の決定 |
AIの返信下書きは、好意的な口コミへの返信には役立ちます。ただし、低評価の口コミは、来店時に何があったかを社内で確かめてから文面を決めます。AIは来店時の事実を知らないためです。
次のどれかに当てはまる場合は、ツールだけでなく代行も検討します。
- 院長や店長が日中に対応できない:施術や接客の合間に返信を書く時間がない
- 複数店舗で返信の担当者がいない:店舗ごとに返信の文体や対応の速さがばらつく
- 口コミ以外の運用もまとめたい:投稿や営業時間の更新も同じ担当者に任せたい
口コミへの返信や投稿を、社内の担当者に代わってまとめて任せたい場合は、口コミ返信まで任せるMEO対策の代行にご相談いただけます。Googleビジネスプロフィールの日々の運用を、店舗ごとに担当します。
代行に依頼するときは、自社がオーナーのまま、代行会社を管理者として追加する形を基本にします。Googleのビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するでは、ユーザーの追加と削除、ビジネス プロフィールの削除はオーナーだけができる操作として案内されています。クチコミへの返信やビジネス情報の更新は、管理者も行えます。権限の付け方は、Googleビジネスプロフィールの権限付与と権限の違いで解説しています。
この章の結論。代行にも任せられないのは、声かけと低評価への判断の2つです。この2つを社内の誰が担当するかを決めれば、ツールで足りるのか、代行が必要なのかが分かります。
口コミ収集ツールがうまくいかない条件と、見積書に出ない費用
口コミ収集ツールでつまずく原因は、機能が足りないことより、契約や設定の前提にあります。次の4つは、口コミ収集ツールを導入したときに起きやすい失敗です。
QRコードが業者のURLを経由していると、解約後に印刷物が使えなくなる
ツールが発行するQRコードには、Googleの投稿画面を直接開くものと、ツール会社のURLやアンケートページを経由するものがあります。経由するQRコードをPOP、ショップカード、領収書に印刷したあとで解約すると、QRコードを読み取っても何も開かなくなる場合があります。解約後の扱いはツール会社によって違います。開かなくなる場合は、印刷物を再印刷する費用と手間がかかります。
これを防ぐには、ステップ5の質問1で、QRコードがどこを開くかを確認します。経由型の場合は、印刷する量を少なめにするか、解約時の扱いを書面で確認します。
満足度で案内先を分ける設定はGoogleのポリシーの確認が必要
検討中のアンケート型の口コミツールに、満足度が高い人にはGoogleの投稿画面を、低い人には社内向けのフォームを表示する設定がある場合は、注意が必要です。この設定のまま運用すると、好意的な口コミだけを選んで依頼している形になります。
Googleの禁止または制限されているコンテンツには、販売者が「顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」は禁止されていると書かれています。 満足度で案内先を分ける設定は、これに当たるおそれがあります。 回答した全員に同じ案内を出す設定で運用します。
AIが作った口コミ文をそのまま投稿してもらうと似た文面が並ぶ
検討中のツールに、アンケートの回答からAIが口コミの文章を作り、お客様がそれをコピーして投稿する仕組みがある場合は、使い方に注意します。 文面をそのまま使ってもらうと、似た言い回しの口コミが短い期間に並び、読む人にとって参考になりにくくなります。本人が体験していない内容が文章に入ることもあります。
この機能を使う場合は、下書きを本人が自分の言葉に書き換えてから投稿してもらう前提にします。Googleの禁止または制限されているコンテンツには、クチコミの依頼について「特定のコンテンツを含めるよう依頼することもできません」と書かれています。 文章を作成する機能がポリシー上問題ないかも、契約前に確認します。
口コミの投稿を特典の条件にするとGoogleのポリシーに反する
Googleの禁止または制限されているコンテンツでは、「クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為」が禁止されています。
「口コミを書いたら次回割引」のように、投稿を特典・割引・くじの条件にする運用はこれに当たります。 ツールにクーポン配信の機能があっても、口コミの投稿と結びつけて使ってはいけません。
景品表示法で求められる表示(#PRなど)をしていても、このGoogleのポリシーは別に適用されます。 依頼文の書き方は景品表示法に触れない口コミの依頼文の作り方で解説しています。特典を使わない依頼のしかたは口コミの特典の置き換え表と依頼文例で解説しています。
見積書に書かれない費用もあります。次の4つを契約前に書き出し、月額に足して比べます。
- 印刷物の再印刷:QRコードが経由型の場合に、解約やツールの変更でかかる
- SMSの送信料:送信数に応じて費用がかかる料金体系かを確認する
- 店舗を追加したときの増額:2店舗目以降の月額
- 最低契約期間の残り:途中で解約したい場合に払う期間の費用
この章の結論。4つの失敗は、どれもツールの設定と契約条件で防げます。QRコードがどこを開くか、案内先を分ける設定があるか、文章を作成する機能をどう使うか、特典を出していないかを、契約前に確認してください。
口コミ収集ツールの料金と代行についてよくある質問
無料の口コミ収集ツールと有料のツールでは、何が変わるんですか?
口コミの投稿画面を開くリンクとQRコードは、無料で作れます。 有料プランの対象になりやすいのは、SMSやメールの自動送信、アンケートの集計、AIの返信下書き、複数店舗の一括管理です。どの機能が無料で使えるかはツールによって違うので、料金ページで確かめてください。1店舗で、会計時に声をかけられるなら、無料の範囲で始めましょう。返信が追いつかなくなってから有料の機能を検討すれば十分です。
アンケートに書いてもらった感想を、店舗側でGoogleの口コミに転載してもいいですか?
転載はしないでください。Googleの口コミは、お客様ご本人がご自身のアカウントで投稿するものです。店舗側が代わりに投稿すると、本人の口コミではなくなります。アンケートの感想は、掲載の許可を取ったうえで自社サイトの「お客様の声」に使います。Googleへの投稿は、ご本人に任意でお願いしてください。
口コミ収集ツールを解約したら、集めたGoogleの口コミは消えますか?
Googleの口コミはGoogleビジネスプロフィールに投稿されているので、ツールを解約しても消えません。消える可能性があるのは、ツールに保存されたアンケートの回答、返信の履歴、集計レポートです。契約前に、解約時にこれらを書き出せるか、どの形式で受け取れるかを確認しておきましょう。
口コミを代わりに書いて投稿してくれる代行会社はありますか?
口コミの代筆や投稿を提案された場合は、契約しないでください。Googleの禁止または制限されているコンテンツでは、実体験に基づいていないコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為が禁止されています。
同じページでGoogleは、ルールに反する行為に対して「アカウントの権限の一時停止からアカウントの停止まで、さまざまな措置を講じることがあります」と説明しています。
代行に任せられるのは、届いた口コミへの返信と、依頼文やPOPの作成までです。
まずはGoogleで自社の店舗名を検索し、直近3か月で増えた口コミの件数と、まだ返信していない件数を数えてみてください。この2つの数字で、ツールで足りるか、代行が必要かを判断できます。
ツールや代行に払う費用を、問い合わせや来店の数と比べて判断したい方は、通話1件あたりの単価で見るMEO対策の費用対効果も参考にしてください。
ここまで読んで、口コミの依頼と返信を社内で続けるのは難しそうだと感じた方は、Googleマップの口コミ対応を含むMEO対策の代行について、お気軽にご相談ください。今の口コミの件数と返信の状況を伺ったうえで、ツールで足りる範囲と任せる範囲を一緒に決めます。
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