MEOツール比較|順位計測型と口コミ管理型の違いと選び方
この記事の要点
- MEOツールは順位計測型と口コミ管理型で役割が別。困りごとで選ぶ
- 費用は店舗数・計測する語・地点の数で変わる。見積もりは課金の単位をそろえて比べる
- 口コミと特典を結びつける設定は使わない。見返りを付けた口コミの依頼はGoogleのポリシー違反
MEOツールは、Googleマップでの自店舗の順位を記録する「順位計測型」と、口コミの依頼から返信までを回す「口コミ管理型」に分かれます。選ぶ基準は、いま困っているのが「地図で見つけてもらえない」ことか、「口コミが増えない・返信が追いつかない」ことかの1点です。どちらの型でも、計測結果を見て店舗情報を変える判断と、低評価への返信の判断は社内に残ります。
1〜数店舗を運営していて、ツールを入れるか代行に依頼するかを決める立場の経営者・院長・店長に向けた記事です。読み終わる頃には、自社に合う型、見積もりで比べる項目、契約前に確かめる質問が決まる状態を目指します。
この記事で比べるのは、個別のツールではなく、順位計測型と口コミ管理型という2つの型です。個別のツール名と料金は扱いません。料金は変わりやすく、同じ型でも月額に含む作業がツールごとに違うためです。
Contents / 目次
MEOツールの比較は「順位計測型」と「口コミ管理型」の違いから
MEOツールとは、Googleビジネスプロフィール(Googleマップや検索結果に出る店舗情報)の運用を助けるソフトの総称です。比べる前に、2つの型が解決する困りごとが違うことを押さえておくと、見積もりを並べたときに迷いません。
| 項目 | 順位計測型 | 口コミ管理型 |
|---|---|---|
| 解決する困りごと | 地図検索で見つからない・順位の上下が分からない | 口コミが増えない・返信が遅れる・内容を読み返せない |
| 主な機能 | 検索する語と地点ごとの順位の記録、競合店舗との比較、推移のグラフ | 口コミ依頼のQRコードやメッセージ、新着の通知、返信(AIの下書き機能を持つものもある)、評価の集計 |
| 費用が増える要因 | 計測する語の数・店舗数・比べる競合店舗の数(計測できる地点の数がプランで変わるツールもある) | 店舗数、SMSなどの送信件数、AI機能の有無 |
| 社内に残る作業 | 順位を見て、カテゴリ・説明文・写真のどれを変えるか決める | 来店客への声かけ、低評価への返信内容の判断 |
| 向いている状態 | 口コミは集まっているのに、地図検索で出てこない | 地図には出るが、口コミが少ない・新しい口コミがない |
両方の機能を持つツールもあります。ただ、機能が多いかどうかより、担当者が毎週開く画面がどちらの型なのかで選ぶほうが、契約後に使われなくなる失敗を避けられます。
迷ったら口コミ管理型から始める理由
口コミが少ない段階で順位計測型を先に入れても、取れる打ち手の多くは「口コミを増やす」に戻ってきます。Googleはローカル検索の結果を主に「関連性・距離・知名度」に基づいて表示すると説明しており、口コミの件数と評価は知名度の要素に入ります(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。同じヘルプは、店舗情報を正確に揃えることや、カテゴリなどで関連性を高めることも改善策に挙げているため、口コミ以外の打ち手が無くなるわけではありません。
そこで、自社の口コミの件数を、同じ語で上位に出る競合店舗の件数と比べます。明らかに少ないなら、順位を毎日記録する費用は後回しにして、口コミを集める仕組みを先に作るほうが効果が出やすい順番です。
よく言われる「まず順位を測ってから」は、口コミがすでに集まっていて、それでも地図に出てこない店舗に当てはまる話です。月額の相場と代行との費用比較はMEOツールの費用相場と代行との比較表で、無料で順位を確かめる方法はMEO順位を自分で確認する手順で解説しています。
口コミを集める仕組みは、ツールを入れても来店客への声かけまでは代わりにできません。口コミ集めと返信を自社の店舗で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、無料から始める進め方もあります。
この章で押さえるのは、「地図に出ない」なら順位計測型、「口コミが少ない・返信が遅い」なら口コミ管理型、口コミが少ないうちは口コミ管理型が先、という判断の順番です。
MEOツールの選び方。費用が変わる条件と4つの確認手順
ツール選びは、次の4手順で進めます。
- いまの口コミと実績の数字を書き出す
- 困りごとからツールの型を決める
- 見積もりの課金の単位をそろえて比べる
- 無料期間やデモで確かめる
カタログの機能一覧を比べる前に、手順1の数字を書き出すのが、見積もりを正しく比べるための前提です。
ステップ1。いまの口コミと実績の数字を書き出す
Googleビジネスプロフィールの管理画面と、Googleマップに出ている自店舗の情報を開き、次の数字を表計算ソフトに書き出します。
- 口コミの件数:合計と、直近3か月で増えた件数
- 平均評価:星の平均と、星1〜2の件数
- 返信率:口コミのうち、返信済みの件数の割合
- 実績の数字:直近の月の電話・ルート検索・ウェブサイトへのクリックの数
- 運用している担当者:オーナー・管理者として登録されている人の名前
ステップ2。困りごとからツールの型を決める
書き出した数字を、次の順で当てはめます。上から順に見て、最初に当てはまったものが優先する型です。
- 直近3か月の口コミが数件しか増えていない、または返信率が半分以下なら、口コミ管理型
- 口コミは集まっているが、店舗名以外の語(「地域名+業種」など)で検索すると出てこないなら、順位計測型
- 3店舗以上で、口コミの返信と店舗情報の更新を本部でまとめて行いたいなら、両方を持つ一括管理のツール
ステップ3。見積もりは「単位」をそろえて比べる
MEOツールの月額は、何を1単位として数えるかがツールごとに違います。月額の総額だけを並べると、含む作業が違うものを比べることになります。
| 課金の単位 | 増えるきっかけ | 見積もりで確かめること |
|---|---|---|
| 店舗数 | 出店、多店舗化 | 1店舗あたりの単価が店舗数で下がるか |
| 計測する語の数 | 「地域名+業種」「駅名+業種」など語を増やす | 1店舗に何語まで含まれるか |
| 計測する地点の数 | 商圏の広い業種で、地点を増やす | 地点を選べるか、店舗の住所1点だけか |
| 送信件数 | SMSやメールで口コミを依頼する | 月の送信上限と、超えたときの単価 |
| オプション | AI返信、投稿の代行、レポート作成 | 月額に含むか、別料金か |
仮に、5語を3地点で2店舗分測るとすると、記録する順位は5×3×2で30通りになります。語を1つ足すと6通り増えます。月額に含む語の数や店舗数はツールごとに決まっていて、超えた分を追加料金にしているツールもあるため、語と地点を先に決めておかないと、契約後に月額が膨らみます。見積もりでは、月額に含む語・地点・店舗の数と、超えた分の単価を書いてもらうと、語や地点を足したときの月額を自社で計算できます。
ステップ4。無料期間で確かめる5項目
無料期間やデモでは、機能の多さではなく、自社の担当者が週1回の確認を続けられるかを見ます。
- 通知:新しい口コミ、特に星1〜2の口コミが、担当者のスマホに届くか
- 返信:返信を公開する前に、店長や院長の承認を挟めるか
- 計測地点:店舗の住所以外に、商圏の端の地点を指定できるか
- 書き出し:順位や口コミのデータを、表計算ソフトの形式で書き出せるか
- 権限:Googleビジネスプロフィールとどの方式で連携するか、ツール会社をオーナーにしなくても連携できるか
この章で押さえるのは、数字を書き出してから型を決め、見積もりは課金の単位をそろえて比べることです。単位がそろえば、月額の差が機能の差なのか、計測量の差なのかを判断できます。
MEOツールで済む作業と社内に残る作業、代行に任せる作業
ツールが自動にできるのは、記録・通知・送信・下書きまでです。順位や口コミを見て、店舗情報の何を変えるか、低評価にどう返すかの判断は、ツールを入れても社内に残ります。
| 作業 | ツールが行うこと | 社内に残ること | 代行に任せられること |
|---|---|---|---|
| 順位の記録 | 語と地点ごとに毎日記録 | 結果から、変える項目を決める | 月次の報告と改善案 |
| 口コミの依頼 | QRコードやメッセージの送信 | 会計時の声かけ | 依頼文と店頭POPの作成 |
| 口コミの返信 | 新着の通知、AIの下書き | 低評価と、医療・施術の内容に触れる口コミの最終判断 | 通常の口コミの返信案 |
| 店舗情報と投稿 | 複数店舗の一括更新(対応するツールのみ) | 営業時間・臨時休業の決定 | 投稿文と写真の作成 |
AIの返信下書きを使うときに担当者が確かめること
AIの返信下書きを使えば、返信を書く時間は減ります。ただ、AIは口コミの文面しか読んでおらず、その来店客に実際に何があったかは知りません。公開する前に、担当者が次の点を確かめてから承認する運用にします。
- 事実:口コミに書かれていない来店日・メニュー・担当スタッフの名前を、返信に足していないか
- 約束:「必ず改善します」「次回は無料で」のように、店舗として決めていない約束が入っていないか
- 効果:整体・歯科・美容医療などで、施術の効果を言い切る表現になっていないか
- 同じ文:どの口コミにも同じ書き出しの返信が並んでいないか
低評価は自動で公開せず、店長や院長が内容を確認してから返す流れにしておきます。AI返信の運用の組み方はGoogleクチコミのAI自動返信フローで詳しく解説しています。
自社で行う作業と依頼する作業の分け方
判断の分かれ目は、週1回、口コミと数字を見て返信と変更を決める担当者を社内に置けるかどうかです。置けるならツールを入れて自社で回し、置けないなら、ツールの費用に返信と報告の作業を足して代行と比べます。
代行に依頼すると、口コミへの返信、月ごとの表示回数・電話・ルート検索の数字の報告、次の月に変える掲載内容の提案までを任せられます。院長や店長が行うのは、返信内容の確認と、月1回の報告の確認です。返信文の作成と月次の報告まで依頼したい場合は、口コミ返信と月次報告までのMEO運用代行もご相談いただけます。
どちらを選んでも、口コミの件数・返信率・電話の数を月ごとに同じ表へ記録しておけば、導入の前後を比べられます。電話1件あたりの費用で続けるかを決める方法はMEO対策の費用対効果の出し方で紹介しています。
この章で押さえるのは、ツールが代わりにできるのは記録と下書きまでで、判断する担当者を置けるかどうかが、ツールか代行かの分かれ目になることです。
契約前に確認すること。MEOツールがうまくいかない4つの条件
MEOツールは、計測の条件、口コミの集め方、権限の渡し方のいずれかを誤ると、費用を払っても成果につながりません。次の4つは、契約前の質問で避けられます。
計測地点が店舗の住所1点だけだと、順位と来店が合わない
Googleは順位を決める要素の1つに「距離」を挙げており、Googleマップの順位は、検索した人のいる地点によって変わります(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。店舗の住所1点だけで測ると、店舗の目の前では1位でも、駅前や住宅地から検索した人には表示されていないことに気づけません。
防ぐには、来店客が多い地域を、会計時の会話や予約の住所から3つほど書き出し、その地点で計測できるツールを選びます。順位レポートの数字が自分のスマホと違う理由はMEO代行の順位レポートの読み方で詳しく解説しています。
口コミ投稿を特典の条件にする機能は、Googleのポリシーに反する
「口コミを書いたら次回割引」のように、投稿と特典を結びつける使い方は、どの口コミ管理型のツールを使う場合も避けます。Googleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」は、口コミの投稿と引き換えに、金銭的報酬・割引・無料の商品やサービスなどを提供することを禁じています。こうした見返りを受けて投稿された口コミは、Googleマップから削除されます(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」)。
特典を出すなら、口コミを書いても書かなくても受け取れる形にし、口コミの依頼とは切り離します。置き換えの例は口コミで割引はGoogle規約違反|特典の置き換え表と依頼文例にまとめています。
満足度で振り分けて、高評価の来店客だけをGoogleへ案内する
アンケートで星4以上と答えた人だけにGoogleの口コミを依頼し、星3以下の人を社内のフォームに案内する設定も、口コミを選んで集める行為としてGoogleのポリシーで認められていません。同じポリシーは、否定的な口コミの投稿を妨げることや、肯定的な口コミを選んで集めることを禁じています(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」)。設定画面に用意されていても、使わないでください。
口コミの依頼は、満足度にかかわらず全員に同じ文面で行います。アンケート型のツールで使ってよい機能の見分け方はアンケートから口コミを増やすツールの選び方で解説しています。
ツール会社にオーナー権限を渡すと、解約時に取り戻す手間が出る
連携のために、ツール会社やその担当者をGoogleビジネスプロフィールのメインのオーナーにすると、解約のときにメインのオーナーを自社へ戻してもらう依頼が必要になります。自社のアカウントがオーナーや管理者として残っていなければ、戻るまでの間は自社で店舗情報を管理できません。オーナーと管理者の違いと、メインのオーナーは1人だけ設定できることは、Googleの公式ヘルプに載っています。メインのオーナー権限を譲る手順も、同じヘルプから案内されています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」)。
メインのオーナーは自社の代表アドレスに残し、ツール会社に権限を付ける場合も、メインのオーナーは渡さないようにします。権限の種類の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与でも解説しています。
4つの条件は、契約前に次の質問をメールで送り、回答を文面で受け取っておけば確かめられます。
お見積もりの前に、次の点を教えてください。
1. 順位の計測地点は、店舗の住所以外も指定できますか。月額に含む「語の数×地点の数」はいくつですか。
2. 口コミの依頼で、投稿を特典の条件にする設定や、満足度で依頼先を振り分ける設定はありますか。ある場合、無効にできますか。
3. Googleビジネスプロフィールとは、どの方式で連携しますか。貴社をオーナーにしなくても連携できますか。
4. 返信を公開する前に、こちらの承認を挟めますか。
5. 最低契約期間と、解約後に順位・口コミのデータを書き出せるかを教えてください。
[店舗名・担当者名を入力]
この章で押さえるのは、計測地点・口コミの集め方・権限の3点を契約前に文面で確かめることです。回答があいまいなツールは、機能が多くても候補から外して構いません。
MEOツール比較でよくある質問
口コミを集めるツールを入れれば、口コミは自然に増えますか?
ツールだけでは増えません。ツールが減らすのは、QRコードを作る・依頼文を送るといった手間です。来店客に口コミをお願いする声かけは、ツールでは代われません。声かけの担当者と言い方は、導入の前に決めておきます。Googleのポリシーは、口コミを一定数集めるようスタッフに求めることや、来店客にその場で口コミを書くよう求めることを禁じているため、言い方は、書くかどうかを来店客が選べる形にします(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」)。
MEOツールの順位と、自分のスマホで検索した順位が違うのはなぜですか?
検索した地点が違うためです。Googleは順位を決める要素の1つに「距離」を挙げており、Googleマップの順位は検索した人のいる地点で変わります。店舗の中や近くで検索すると、上位に出やすくなります(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。ツールの計測地点がどこに設定されているかを確かめ、来店客が多い地域の地点と比べてください。
順位計測型と口コミ管理型、最初から両方入ったツールを契約すべきですか?
1〜2店舗で、週1回確認する担当者が1人なら、どちらか1つの型から始めるほうが続きます。両方の画面を毎週確認する時間が取れないと、片方は開かれなくなるためです。3店舗以上で本部がまとめて運用するなら、両方を持つツールを比べる意味があります。
無料のMEOツールや無料プランだけで足りるのは、どんな店舗ですか?
無料プランの上限(計測できる語の数・地点の数・口コミ依頼の送信件数)は、ツールごとに違います。使いたいツールの無料プランの上限を先に確かめ、自店舗で計測したい語・地点と口コミの依頼の量がこの範囲に収まるなら、無料の範囲で始められます。計測する地点を増やしたい、複数店舗の口コミを1つの画面で見たい、と感じた時点が有料に変更する目安です。
今日できる最初の一歩は、Googleビジネスプロフィールのオーナーと管理者に誰が登録されているかを確かめることです。退職した担当者や過去の業者が残っていれば、ツールを選ぶ前に権限を見直しておきます。見積もりの読み方まで進めたい方は、MEO費用相場の考え方と代行見積りチェックリスト12項目も参考にしてください。
ここまで読んで、ツールを入れても返信や改善の判断を回す担当者が社内にいないと感じた方は、いまの口コミの件数や運用の状況を伺うところからご相談ください。ツールで足りるのか、どの作業を任せるべきかを一緒に決めます。ツール選びから相談できるMEO対策の代行の内容は、リンク先でご確認いただけます。
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