LINE公式アカウントの運用方法|月次の作業と担当の分け方
この記事の要点
- LINEの運用は月4回の作業日に固める。1回30分前後が目安
- 担当は「ネタ出し・作成・承認」の3役に割る。1人でも役割は分ける
- 月次で崩れる失敗は5つ。原因と防ぎ方を本文で具体的に解説
LINE公式アカウントの運用方法は、機能を覚えることではなく「月4回の作業日を決めて、そこに作業を寄せること」で決まります。週1回配信を前提にすると、1回あたり30分前後の作業日を月4回押さえる形になります。毎日ログインする必要はありません。
この記事は、LINE公式アカウントを開設したものの「誰が・いつ・何をやるか」が決まらず、配信が止まりがちな中小企業の担当者と経営者に向けたものです。読み終わる頃には、今月の運用カレンダーと担当分けを紙1枚で決められる状態を目指します。
扱うのは月次の作業の並びと担当の分け方だけです。リッチメニューやステップ配信といった個別機能の操作手順は各記事に譲ります。複数人で運用するときの権限設定や配信漏れの防止ルールはLINE公式アカウント複数人運用|配信漏れと権限ミスを防ぐ管理術にまとめています。あちらが「事故を防ぐルール」、この記事が「毎月の作業の並び」です。
Contents / 目次
LINE公式アカウントの運用方法は、月4回の作業日に固めるのが答え
結論から言うと、LINE公式アカウントの運用は「週1回・30分の作業日」を月4回だけカレンダーに入れれば回ります。それ以外の日は基本的に何もしません。
うまくいっていない会社のほとんどは、作業量が多いのではなく作業する日が決まっていないだけです。「今週は忙しいから来週まとめて」が2回続くと、配信は3週間止まります。逆に、時間を先に押さえてしまえば、ネタが弱い週でも何かしら出せます。
月次でやることは、大きく4つに分かれます。
- 数字を見る:先月の配信の反応、ブロック率、使ったメッセージ通数を確認する
- 決める:今月の配信を4本分、テーマと日付だけ先に埋める
- 作る・出す:週1回、原稿と画像を用意して承認をもらい、予約配信に入れる
- 直す:反応が悪かった配信の原因を1つだけ特定して、翌月の設計に反映する
これを1か月のカレンダーに落とすと、次のようになります。所要時間は、担当者が慣れた状態で作業日1回分をどう押さえるかの目安です。実際にどれだけかかるかは業種や配信内容で大きく変わります。最初の2〜3か月は長めに見ておいてください。
| 時期 | やること | 担当 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 第1週(月初) | 先月の数字を確認し、今月の配信4本のテーマと日付を決める。1本目を配信 | 責任者+作成担当 | 45〜60分 |
| 第2週 | 2本目の原稿・画像を作り、承認をもらって予約配信 | 作成担当→責任者が承認 | 30分 |
| 第3週 | 3本目を配信。1〜2本目のクリック数を確認 | 作成担当 | 30分 |
| 第4週(月末) | 4本目を配信。ブロック率と残りの通数を確認し、翌月のネタを3つ仕込む | 責任者+作成担当 | 30〜45分 |
配信頻度の起点は週1回。何回なら大丈夫という基準はありません。適切な回数は業種や友だちの層で大きく変わります。
まず週1回から始めて、自社のブロック率を見ながら調整してください。頻度の考え方はLINEブロック率は月1回・配信は週1回から|嫌われない頻度設計で詳しく解説しています。
この章の結論として、運用方法を決めるとは「配信内容を考えること」ではなく「作業日と担当をカレンダーに固定すること」です。ここが決まれば、内容の良し悪しは翌月以降いくらでも改善できます。
月次運用の作業の並び。5ステップで固定する
月次の作業は、次の5ステップの順番で固定します。順番を入れ替えると、ほぼ確実にどこかで止まります。特に「数字を見る」を最後に回すと、翌月の設計が勘になります。
ステップ1。月初に、先月の数字を4つだけ見る
月初の作業日にまず見るのは、次の4つだけです。項目を増やすと続きません。
- 友だち数の純増(増えた数から、ブロックされた数を引いた実質の増減)
- ブロック率(先月と比べて上がっているかどうかだけ見る)
- 配信ごとのクリック数(一番押された配信と、一番押されなかった配信を1本ずつ特定する)
- 使ったメッセージ通数と、プランの残り枠
プランごとの無料メッセージ通数や追加料金の条件は変わることがあるので、最新の内容はLINEヤフー for Business の料金プランページで確認してください。
この4つを、毎月同じフォーマットに書き写します。ダッシュボードを眺めるだけだと記憶に残らず、前月と比べられません。次のような1行メモで十分です。
【2026年7月】
友だち純増 +18(追加24/ブロック6)
ブロック率 前月比 ほぼ横ばい
反応が良かった配信 7/9「雨の日限定の●●」クリック42
反応が悪かった配信 7/23「今月のお知らせ」クリック3
使用通数 480通/残枠あり
来月やること 「お知らせ」型をやめて、日付限定の告知に寄せる
友だち数だけを成果として追うと判断を誤ります。見るべき指標の考え方はLINEのKPIは友だち数で見るな|売上を伸ばす指標と4ステップで整理しています。
ステップ2。今月の配信4本を、テーマと日付だけ先に埋める
数字を見た直後に、今月の配信4本の「テーマ」と「配信日」だけを決めます。本文はまだ書きません。ここで完成原稿まで作ると、第3週以降に在庫・予約状況・天気が変わってズレるからです。
テーマの決め方は、次の4枠に当てはめるのが早いです。毎月同じ枠を使い回すと、ネタ出しの負担が一気に減ります。
| 枠 | 内容の型 | 例 |
|---|---|---|
| 1本目 | 今月の予定・締切の告知 | 今月の休業日、今月分の受付締切 |
| 2本目 | 役に立つ話(売り込みなし) | この時期に多い相談と対処法 |
| 3本目 | 限定オファー | 期限つきクーポン、先着枠 |
| 4本目 | 現場の様子・人の話 | 新メニューの試作、スタッフ紹介 |
4本すべてに売り込みを入れないでください。売り込みばかりが続くと、友だちにとって開く理由がなくなります。3本目だけがオファー枠、と決めておくと迷いません。
ステップ3。現場からネタを集める。依頼は3行フォーマットで固定する
ネタ出しを担当者ひとりの頭の中に置くと、3か月で枯れます。現場から集める仕組みを作るのが、月次運用で一番効きます。
やり方はシンプルで、毎月決まった曜日に、決まった文面を現場のグループチャットへ流すだけです。自由記述で「何かネタありませんか」と聞くと返信は来ません。埋める枠を先に用意します。
【今月のLINEネタ集めです。3行だけ埋めて返信ください。締切は●日】
1. 今月、お客さまから一番多かった質問は?
2. 今月、在庫・予約に余裕がある日 or 商品は?
3. 写真を1枚だけ送るなら、どれ?(作業中・仕込み中・完成品どれでもOK)
この3行が返ってくれば、配信テーマは自動的に埋まります。1は「役に立つ話」の枠、2は「限定オファー」の枠、3は「現場の様子」の枠にそのまま入ります。
ステップ4。原稿を作る。AIは下書き、確認は必ず人がやる
原稿づくりは、集めた3行をそのままAIに渡して下書きを出させると速くなります。ゼロから書く時間が、確認して直す時間に変わるイメージです。
渡す材料は次の4つで足ります。これが揃っていない状態でAIに頼むと、どの業種にも当てはまる中身のない文章が返ってきます。
- 誰に送るか:友だちの中心層(既存客か、新規か、来店頻度はどのくらいか)
- 今回の目的:予約を取る、来店してもらう、読んでもらうだけ、のどれか1つ
- 事実の材料:日付、価格、対象、上限数、締切など変えてはいけない情報
- やらないこと:誇張表現、他社比較、根拠のない「人気No.1」などを使わない指定
出発点のたたき台は、これくらい短くて構いません。あとはAIと会話しながら自社の言葉に寄せていくほうが早いです。
あなたは[業種を入力]のLINE公式アカウントの配信担当です。
以下の材料で、LINE配信文を3案作ってください。
・送る相手:[既存のお客さま/新規の友だち]
・今回の目的:[予約を取る/来店を促す/読んでもらうだけ]
・材料:[日付・価格・対象・締切などをそのまま貼る]
・条件:1通150〜250字。冒頭1行で用件が分かること。
誇張表現と他社比較は使わない。事実の材料は変えない。
3案は「用件を先に言う型」「相手の困りごとから入る型」
「現場の様子から入る型」で書き分けてください。
出てきた文章は、次の3点だけ人が確認します。ここを飛ばすと事故になります。
- 日付・価格・対象・上限数が、渡した材料と1字ずつ合っているか
- 言い切りすぎていないか(「必ず」「絶対」「完全に」が入っていたら削る)
- 冒頭の1行だけ読んで、何の話か分かるか
お客さまの氏名・連絡先・購入履歴などをそのままAIに貼り付けないでください。渡していい情報の線引きと安全な頼み方はLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策|安全なプロンプト設計で解説しています。
ステップ5。配信前チェックをして、予約配信に入れる
配信ボタンを押す前に、次の8項目を確認します。この確認を承認者の仕事にすると、承認が「読んで感想を言う作業」から「事故を止める作業」に変わります。
- 宛先:全員配信か、絞り込み配信かが意図どおりになっているか
- 日時:予約日時が正しいか(午前と午後の取り違えが一番多い)
- リンク:本文中のURLを実機でタップして、目的のページに飛ぶか
- 画像:スマホの実機で見て、文字が切れていないか
- 数字:日付・価格・期限・上限数が、元の材料と合っているか
- 冒頭:1行目だけで用件が分かるか
- 通数:今回の配信で今月の枠を超えないか
- 承認:責任者の承認が取れているか(口頭ではなく、チャットに残す)
絞り込み配信は、送る相手を意図した層だけに限定するための機能です。反応が上がるかどうかは絞り込みの精度次第で、条件の決め方を間違えれば下がることもあります。やり方はLINEセグメント配信のやり方|ブロックを減らし反応を高める絞り込みにまとめています。通数の数え方そのものが不安な場合はLINE公式メッセージ通数の数え方と上限|コスト圧縮の設定手順を先に読んでください。
この章の結論として、月次運用は「数字を見る→テーマだけ決める→現場からネタを集める→AIで下書きして人が確認→8項目チェックして予約」の並びで固定します。この順番さえ守れば、担当が変わっても同じ品質で回せます。
担当の分け方。3つの役割に割れば、1人でも複数人でも回る
担当は「ネタ出し」「作成」「承認」の3役に分けます。人数が足りなくても、役割は分けてください。役割を分けずに1人で全部やると、ネタ切れと確認漏れが同時に起きます。
| 役割 | やること | 向いている人 |
|---|---|---|
| ネタ出し | 3行フォーマットに答えて写真を1枚送る | 店長・現場スタッフ |
| 作成 | 原稿と画像を作り、予約配信まで設定する | 事務・広報・PC操作に慣れた人 |
| 承認 | 8項目チェックをして配信可否を判断する | 責任者・経営者 |
3役のうち、月の作業時間が一番かかるのは「作成」です。ネタ出しと承認は短時間で終わります。実際にどれだけかかるかは業種と配信内容で大きく変わるので、最初の2〜3か月は実測して自社の数字を出してください。
1人で運用する場合は、承認だけ別の日にずらす
担当が1人しかいない会社は多いです。その場合でも、作る日と承認する日を分けてください。同じ日に作って同じ日に出すと、自分の文章を客観的に見られません。
具体的には、原稿を作った日は予約配信に入れるところまでで止め、翌日の朝に8項目チェックだけをやります。1日空けるだけで、日付の間違いと言い過ぎに気づきやすくなります。
2人以上いる場合は、承認者を1人に決めて代理も決めておく
承認者は必ず1人に絞ってください。2人で承認する体制にすると「相手が見ているだろう」で誰も見なくなります。
そのうえで、承認者が不在のときの代理と、代理も捕まらないときの判断基準を先に決めておきます。判断基準は次の1文で足ります。
不在時のルール。日付・価格・在庫に関わる内容は承認が取れるまで配信しない。それ以外の読み物系は、作成担当の判断で予定どおり配信してよい。
複数店舗の場合は、ネタ出しだけ各店、作成と承認は本部に寄せる
店舗ごとにアカウントを分けていない場合、各店に原稿作成まで任せると文体も配信頻度もバラバラになります。各店にお願いするのは3行フォーマットの回答と写真だけにして、作成と承認は本部の1人に寄せるほうが安定します。
誰にどこまで操作させるかは、アカウントの権限設定で決まります。設定できる権限の種類と手順は管理画面によって変わるので、実際の設定画面で選べる項目を確認してください。運用上の使い分けはLINE公式アカウントに管理者を追加する手順と権限の使い分けで解説しています。
この章の結論として、担当分けの肝は人数ではなく「作る人と承認する人を同じ瞬間に重ねないこと」です。1人運用なら日をずらす、複数人なら承認者を1人に絞る。これだけで配信事故はかなり減ります。
3か月続けると何が変わるか。成果イメージ
この並びで3か月回すと、まず変わるのは配信の中身ではなく「毎月同じ日に配信できるようになること」です。地味ですが、ここが全部の前提になります。
配信が止まらなくなると、判断の材料が溜まっていきます。最初の1か月は、反応の良い配信と悪い配信の差が数字で分かるところまでです。ただし理由はまだ分かりません。
同じ型の配信を何回か出して比べられるようになると、曜日・時間帯・テーマのどれが効いているかの見当がつきます。ただし1〜2回では季節や曜日のブレと切り分けられないので、判断は3か月分を並べてからにしてください。効いた型が2〜3個に絞れると、ネタ出しの負担が目に見えて減ります。
成果が出ているアカウントに共通しているのは、派手な企画ではなく「配信の型を数個持っていて、毎月それを使い回している」ことです。毎回ゼロから考えている会社ほど、続きません。
どのくらいの成果が出るかは、業種・友だちの数・配信内容で大きく変わります。機能の変更や活用の考え方はLINEヤフー for Business の公式サイトで確認できます。
料金プランや追加メッセージの条件は変わることがあります。最新の内容はLINEヤフー for Business のお知らせと料金プランのページで確認してください。通数が多い会社は、月次の作業に「残枠の確認」を必ず入れておいてください。通数を見積もる考え方はLINE料金改定2026年10月対応。AIで通数予測しコスト超過を防ぐで解説しています。
逆に、3か月やっても数字がまったく動かない場合は、配信の中身ではなく友だちの集め方に原因があることが多いです。その場合はLINE公式の友だちが増えない原因と登録率を上げる導線の作り方を先に見直してください。
月次運用でよくある失敗と、その防ぎ方
ここからは、月次の作業を回し始めた会社が実際につまずく場面です。どれも「やる気がない」から起きるのではなく、並びの設計が原因で起きます。
失敗1。月初に4本まとめて作り込み、第3週以降で内容がズレる
月初にやる気があるうちに全部作ってしまう会社は多いです。ところが第3週になると、次のような前提が変わっています。
- 在庫:売り切れた商品を告知したままになる
- 予約状況:空いていたはずの日が埋まっている
- 天気:「雨の日限定」のような企画が季節と合わなくなる
作り込んだ原稿ほど「もったいないから」とそのまま出してしまい、実態と合わない配信になります。
防ぎ方は、月初はテーマと日付だけ決めて、本文と画像は配信の2日前に作ることです。「決める作業」と「作る作業」を分けるだけで解決します。
失敗2。配信日は決めたのに、数字を見る日を決めていない
配信のカレンダーは埋まっているのに、ブロック率や通数を確認する日が入っていないケースです。この状態だと、ブロックが増えていることに気づくのは半年後になります。
防ぎ方は、ブロック率の確認を月1回・月末の作業日に固定することです。毎週見ると日々のブレに振り回されるので、月1回で十分です。数字を見る日をカレンダーに入れていない運用は、続いていても改善しません。
失敗3。承認者が1人で、その人が忙しい週だけ配信が飛ぶ
承認者を1人に絞るのは正しいのですが、代理を決めていないと、その人の出張や繁忙期にそのまま配信が止まります。1回飛ぶと「今月はもういいか」となり、翌月まで空きます。
防ぎ方は、代理承認者を1人だけ決めて、代理も不在のときの判断基準(日付・価格・在庫に関わる内容だけ止める)を先に文章にしておくことです。判断基準がないから、担当が止めるほうを選んでしまいます。
失敗4。月末になって、想定より通数を使っていたと気づく
絞り込みをせず全員配信を続けていると、友だちが増えたぶんだけ通数が増えます。月末に確認したときには、想定より多く使っていたと気づく、という流れです。プランごとの無料メッセージ通数や、枠を超えたときの扱いはLINEヤフー for Business の料金プランページで確認してください。
防ぎ方は、月初の作業日に「今月使える通数 ÷ 配信予定回数」で1回あたりの上限を出しておくことです。今月使える通数は、契約中のプランの内容と、管理画面で確認できる利用状況を突き合わせて把握します。上限を超えそうな配信は、全員ではなく宛先を絞って出します。どの条件で絞り込めるかは管理画面の設定によって変わるので、実際に配信を作る画面で選べる条件を先に確認してください。
失敗5。現場からネタが上がらず、担当者が毎回ひとりで考えて疲れる
「何かネタあったら教えてください」と現場にお願いしても、まず返ってきません。忙しい現場にとって、何を答えればいいか分からない依頼は後回しになるからです。結果、担当者が毎月ひとりでひねり出すことになり、半年で息切れします。
防ぎ方は、依頼を3行の穴埋めフォーマットに固定して、集める曜日も固定することです。「今月一番多かった質問は?」のように答えが1つに決まる聞き方にすると、返信率が変わります。
この章の結論として、月次運用が崩れるのは能力の問題ではなく、決める日・作る日・見る日・代理の4つを決めていないことが原因です。今日この4つを埋めるだけで、来月の配信は止まりにくくなります。
現場の妥協点。この並びどおりにいかないときの落とし所
ここまで書いた並びは、実際にはそのまま全部は回りません。特に人数の少ない現場では、月4回すら重いことがあります。率直に、どこを妥協していいかを書きます。
週1回が無理なら、隔週に落として「曜日と時間」を守るほうが効く
月4回が回らないなら、月2回に落として構いません。ただし、そのときは曜日と時間を固定するほうを優先してください。「第2・第4火曜の11時」のように決まっていると、読む側に生活リズムができます。
逆にやってはいけないのは、回数を保つために中身のない「今月のお知らせ」を埋め草として出すことです。用のない配信を送っても、追客にはなりません。うるさがられるだけです。
外注に出すときは「作成」だけを渡す。ネタ出しと承認は社内に残す
運用代行に出せば楽になると思われがちですが、実際に外に出せるのは3役のうち「作成」だけです。ネタ出しは現場にしかない情報なので社外からは出てきませんし、承認は責任の話なので外には渡せません。
「全部おまかせ」で契約すると、外注先が一般的な内容の配信を作ることになり、数か月で反応が落ちます。頼む範囲の決め方はLINE公式アカウント運用代行の費用相場と頼める範囲の決め方にまとめています。
承認フローを厚くすると、配信が止まる
事故を防ごうとして承認者を増やすと、今度は配信が出なくなります。関係者が3人を超えたあたりから、誰も最終判断をしなくなり、原稿が塩漬けになります。
現実的な落とし所は、承認者1人・返答期限24時間というルールです。24時間返事がなければ、日付や価格に関わらない読み物系はそのまま出す。この線引きを最初に決めておかないと、配信の遅れが常態化します。
担当が辞める前提で、月次シートを1枚だけ残す
LINE運用でいちばん困るのは、担当者の退職や店長の交代です。アカウントの操作方法よりも、「なぜその配信をしていたか」が失われるのが痛い。
対策は、ステップ1で作る月次メモを、担当者のPCではなく共有の場所に置くことです。過去12か月分の「反応が良かった配信・悪かった配信・翌月やること」が残っていれば、次の担当は初月から判断できます。
AIに任せる範囲は、ここでは深追いしない
月次運用でAIに任せていいのは、原稿の下書きと文面のバリエーション出しまでです。誰に何を送るかの設計と、数字の材料が合っているかの最終確認は人がやります。返信対応をAI下書きで速くする具体的なやり方はLINE返信が遅い現場をAI下書きで速くする運用手順|7割自動で解説しています。
この章の結論として、妥協していいのは配信回数と作り込みの深さで、妥協してはいけないのは承認者の一本化と月次メモの共有です。どちらも、ゼロ円で今日決められます。
よくある質問
運用担当が1人しかいません。月次の作業でどこを削ればいいですか
削るなら配信回数です。月4回を月2回に落とし、そのぶん曜日と時間を固定してください。削ってはいけないのは月初の数字確認と、作った翌日の確認です。この2つを飛ばすと、続けても改善しませんし、日付や価格の間違いに気づけなくなります。
配信するネタが月4本も出てこない月はどうすればいいですか
過去に反応が良かった配信を、季節と日付を変えて出し直して構いません。数か月前の配信を細かく覚えている友だちはほとんどいません。それでも埋まらない月は、無理に埋めずに2本に減らしてください。中身のない配信を足すほうが、ブロックにつながります。
月次の数字は、いつ・どれを見れば運用の良し悪しを判断できますか
月末の作業日に、友だちの純増・ブロック率・配信ごとのクリック数・使用通数の4つだけ見てください。判断は3か月分を並べてからです。1か月分では季節や曜日のブレなのか、配信内容の問題なのかを切り分けられません。
担当者が辞めるとき、月次運用で最初に引き継ぐものは何ですか
最初に引き継ぐのは操作方法ではなく、過去の月次メモと配信カレンダーです。どの配信が効いてどれが外したかが分かれば、次の担当は初月から判断できます。そのうえで、アカウントの権限を新しい担当に付け替え、辞める人の権限を外してください。
運用代行に頼むなら、月次のどの作業から渡すのがいいですか
原稿と画像の作成、そして予約配信の設定からです。ここが月の作業時間の大半を占めます。ネタ出しと最終承認は社内に残してください。この2つまで渡すと、どの会社にも当てはまる無難な配信になり、反応が落ちていきます。
まず今日、カレンダーに4つの作業日を入れる
今日できる最初の一歩は1分で終わります。来月のカレンダーを開いて、毎週同じ曜日・同じ時間に30分の予定を4つ入れてください。件名は「LINE作業」で構いません。予定が入っていない運用は、必ずどこかで止まります。
そのうえで配信の中身を良くしたい方は、LINE配信が読まれない原因4つ|開封率・クリック率を上げる改善手順を次に読んでみてください。作業の並びが決まったあとに一番効くのが、冒頭1行の書き方です。
ここまで読んで「並びは分かったけれど、うちの人数だと誰にどう割るかで詰まりそうだ」と感じた方は、現状を整理するだけでも構いませんので、気軽に声をかけてください。今の体制と配信頻度をうかがえば、どこを削ってどこを残すかは一緒に決められます。
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