飲食店のMEO対策代行|メニュー写真と口コミ返信の分担表
この記事の要点
- 任せるのは写真・投稿・返信の下書き。オーナー権限と料理の情報は店舗に残す
- 費用は料金の型と、撮影・返信の件数が月額に入るかで変わる。比べ方は本文で解説
- 口コミと引き換えの1品サービスはGoogleのポリシー違反。うまくいかない条件4つと確認表つき
飲食店のMEO対策を代行会社に依頼するなら、任せるのは料理と店内の写真の撮影・投稿、投稿文、口コミ返信の下書きと通常の返信です。オーナー権限、メニューの価格とアレルゲン、衛生に関わる口コミへの対応は店舗に残します。費用は料金の型と、撮影や返信の件数が月額に含まれるかどうかで変わります。
飲食店を1〜数店舗経営していて、Googleマップの運用を外部に任せるか、どこに依頼するかを決めたい方に向けた記事です。読み終わる頃には、見積書の比べ方と、代行会社との分担のルールを決められる状態を目指します。
任せる作業の分担表、費用が変わる条件、写真と返信を任せる手順、うまくいかない条件と契約前の確認項目を順に説明します。自分で設定から始めたい方は、先に飲食店のMEO対策の5ステップと失敗例をご覧ください。
Contents / 目次
飲食店のMEO対策代行で任せる作業と店舗に残す作業
代行会社に任せやすいのは、手間が毎月かかり続ける作業です。店舗に残すのは、厨房にしか正しさが分からない情報と、Googleのアカウントの権限です。
MEO対策とは、Googleマップや「近くのランチ」のような地域の検索で、自店舗のGoogleビジネスプロフィールを見つけてもらい、来店につなげる取り組みです。飲食店の場合、作業は次の表のように分けられます。
| 作業 | 代行会社に任せる | 店舗に残す |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィールの権限 | 管理者として運用する | オーナー権限を持ち続ける |
| 営業時間・定休日・年末年始の営業 | 入力と更新 | 変更の連絡と最終確認 |
| メニューの料理名・価格・アレルゲン | 掲載の作業 | 正しい内容の確定 |
| 料理と店内の写真 | 撮影・選定・投稿・削除 | 新メニューと提供終了の連絡 |
| 投稿(新メニュー・イベント) | 文面づくりと予約投稿 | 題材の提供と内容の確認 |
| 口コミ返信 | 下書きと、ほめる口コミへの返信 | 不満・衛生・個人に触れる口コミの判断 |
| 口コミを集める掲示物 | 依頼文とQRコードのカードづくり | お客様への案内(その場で書くよう求めない) |
| 毎月の数字 | 集計と報告 | 予約台帳の件数との照合 |
境目は「その情報の正しさを代行会社が確かめられるか」です。料理の撮り方や投稿文は代行会社でも判断できます。今日その料理を出しているか、税込みでいくらか、小麦や卵を使っているかは、厨房にしか分かりません。
MEO代行を依頼したほうが早い飲食店の条件
代行が向くのは、更新の量が多いのに担当者がいない店舗です。次のどれかに当てはまるなら、依頼を検討する価値があります。
- メニューの入れ替えが多い:季節メニューやランチの日替わりがあり、写真の差し替えが毎月発生する
- 返信が止まっている:口コミへの返信が1か月以上止まっている
- 外国語の口コミが届く:英語や中国語の口コミに返信できる担当者がいない
- 複数店舗を運営している:営業時間や写真の更新が店舗ごとにばらつく
反対に、1店舗で店主が営業後に返信を続けられているなら、月額の代行より、料理写真の撮影だけを単発で依頼するほうが費用に合う場合があります。
撮影や下書きを代行会社に任せても、不満の口コミの事実確認と返信の承認は店舗に残ります。営業中にその連絡まで続けるのが難しい場合は、口コミの内容を店舗に確認していただいたうえで返信と毎月の数字の記録までを行う、口コミ返信まで行うMEO対策の代行という進め方もあります。
この章の結論。写真・投稿・返信の下書きは任せ、権限・価格・アレルゲン・衛生の判断は店舗に残します。この線を引いてから見積もりを取ると、会社ごとの作業内容を同じ物差しで比べられます。
MEO代行の費用が変わる条件と見積書の比べ方
費用は「料金の型」と「月額に何が含まれるか」で変わります。同じ月額でも、撮影が含まれる会社と別料金の会社では、1年の総額が変わります。
| 料金の型 | 金額が変わる要素 | 飲食店で確かめること |
|---|---|---|
| 固定月額型 | 投稿の回数、返信の件数の上限、報告の頻度 | 季節メニューの入れ替えのたびに追加料金が出ないか |
| 成果報酬型 | 成果と数える順位、検索語、順位を測る地点 | 成果の検索語が「地域名+ランチ」など、来店客の実際の検索と合っているか |
| 作業ごとの料金 | 撮影の回数と出張、返信1件ごとの単価 | 撮り直しと料理の追加撮影の単価 |
| 初期費用 | 初期設定、初回の撮影、競合の調査 | 登録済みの項目まで初期費用に入っていないか |
成果報酬型は、順位をどこでどう測るかで請求額が決まります。GoogleのヘルプGoogle のローカル検索結果のランキングを改善するヒントによると、ローカル検索結果は主に関連性、距離、知名度に基づいて表示され、距離は検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離です。そのため、代行会社の報告と店主のスマホの順位が一致しないこともあります。数え方の確認点は成果報酬型のMEO対策の成果の数え方で解説しています。
順位を決めるのはGoogleです。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーも、Google サービスで上位に掲載されることを保証する行為を禁止しています。「必ず上位に表示します」と保証する会社への依頼は避けてください。
費用に見合うかは1来店あたりの金額で判断する
判断には、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスに表示される、通話数(通話ボタンがクリックされた回数)とルート(ルートを検索したユーザーの数)を使います。次の計算は仮の数字で、相場を示すものではありません。
1来店あたりの費用 = 月額 ÷(通話数とルートの増えた件数 × 来店につながる割合)
仮に、月額45,000円、通話とルートが依頼前より月60件増え、その3割が来店すると
45,000円 ÷(60件 × 0.3)= 2,500円
客単価と原価率から、1来店で残る粗利がこれを上回るかで判断する
「来店につながる割合」は、予約台帳に「Googleマップを見て」と記録した件数から店舗が見積もります。見積書の比べ方の全項目はMEO費用の見積りチェックリスト12項目にまとめています。
この章の結論。月額の安さより、撮影・返信の件数・季節メニューの更新が月額に入るかを比べます。そのうえで、1来店あたりの費用が粗利に見合うかを計算します。
メニュー写真と口コミ返信を代行会社に任せる手順
依頼を決めたら、次の5つのステップで分担を決めます。どのステップも契約前に決めておくと、運用が始まってからの行き違いを防げます。
ステップ1. オーナー権限を店舗に残し、代行会社を管理者で追加する
Googleビジネスプロフィールのユーザーには、オーナー、メインのオーナー、管理者の役割があります(Googleのヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)。代行会社は管理者として追加し、オーナーは店舗のGoogleアカウントのままにします。
同じヘルプによると、追加の操作は次のとおりです。店舗のオーナーのGoogleアカウントで行います。
- ビジネス プロフィールを開き、[その他]→[ビジネス プロフィールの設定]→[ユーザーとアクセス権]の順に選ぶ
- 追加のアイコンを選び、代行会社の担当者のメールアドレスを入力する
- [アクセス]で[管理者]を選ぶ([オーナー]は選ばない)
- [招待]を選ぶ。代行会社が招待を承諾すると、プロフィールを操作できるようになる
飲食店向けの設定項目は、Googleのビジネス プロフィールのレストラン向けスタートガイドが、レストランのオーナー向けに情報の管理と顧客との交流の進め方を説明しています。
ステップ2. メニューの価格とアレルゲンは店舗が確定して渡す
代行会社は、店舗が確定した内容を転記するだけにします。料理名や写真からアレルゲンを推測して書かせてはいけません。お客様が見るのは店舗のプロフィールなので、記載の誤りへの問い合わせは店舗に届きます。次のシートを1品ずつ記入して渡します。
Googleのヘルプメニュー エディタについてによると、メニューはセクションごとに、料理の名前と説明、価格を登録できます。変更が Google マップや Google 検索に反映されるまで24~48時間程度かかることがあり、店舗のウェブサイトのメニューが自動で文字起こしされてプロフィールに表示される場合もあります。そのため、提供開始と終了の連絡は早めに行い、ウェブサイトのメニューも同じ時期に更新します。
【メニュー情報シート】記入:店舗 掲載:代行会社
料理名:
税込価格:
提供期間:通年/季節限定(○月○日まで)
アレルゲンとして伝える原材料:(店長が厨房のレシピで確認して記入)
写真:あり/撮影が必要
変更の連絡期限:提供開始・終了の○日前までに代行会社へ
確認者:(店長の名前)
ステップ3. 料理写真の撮影と差し替えのルールを決める
Googleのヘルプビジネス プロフィールの写真と動画を管理するは、写真の形式をJPGかPNG、サイズを10KB〜5MB、推奨の解像度を720×720ピクセルとしています(2026年10月28日時点)。運用のルールは次の4つを決めます。
- 撮影の順番:定番メニューを先に撮り、季節メニューは提供開始の前に撮る
- 削除の合図:メニュー情報シートで提供終了になった料理の写真は、代行会社が削除する
- お客様が投稿した写真:Googleのポリシーに違反している場合に、削除をリクエストできる(Googleのヘルプビジネス プロフィール上の不適切な写真や動画を報告する)
- 写真の利用範囲:InstagramやメニューPOPでも使えるか、解約後も使えるかを契約書に書く
ステップ4. 口コミ返信は承認の要る口コミを先に決める
Googleのヘルプクチコミを増やすためのヒントは、返信を速やかに行うことを、顧客の声を重視していると示す方法に挙げています。同じヘルプは、すべてのクチコミに感謝の意を公開する必要はないともしています。全件に返すかより、どの口コミを誰が返すかを決めます。代行会社が店舗に代わって返信すること自体にも、店舗の明示的な承認が要ります。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーは、口頭による同意では不十分としています。
| 口コミの種類 | 返信の担当 | 店長の承認 |
|---|---|---|
| 料理や接客をほめる口コミ | 代行会社 | 不要(月次報告で確認) |
| 待ち時間・量・味への不満 | 代行会社が下書き | 事実を確かめて承認 |
| 異物・体調不良など衛生に関わる口コミ | 店長 | 代行会社は返信しない |
| スタッフ名など個人が分かる内容 | 代行会社が下書き | 承認。返信で個人名を出さない |
| 来店の事実が確かめられない口コミ | 代行会社が報告 | 削除の報告をするか判断 |
不満の口コミへの下書きは、店舗が確かめる箇所を空欄にして受け取ると、承認が早くなります。
口コミ:ランチのハンバーグが写真より小さく見えました。
下書き:ご来店ありがとうございます。写真と大きさが違って見えた点、申し訳ございません。
ランチのハンバーグは[店舗が確認:○○g]でお出ししています。
掲載している写真が今の盛り付けと合っているかを確かめ、差し替えます。
AIで下書きを作る場合も、確認するのは次の2点です。
- 口コミの感想と返信の内容が合っているか
- 店舗が決めていない値引きや特典を約束していないか
返信と口コミ集めを自分の店舗で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、来店後のアンケートに回答した方全員にGoogle口コミの投稿を任意で案内したり、返信の下書きを作成したりできる場合があります。
ステップ5. 月次報告で見る数字を契約前に決める
報告書に何を載せるかは、契約前に決めます。飲食店で見る数字は次の4つです。
- プロフィールの閲覧、電話、ルート検索、ウェブサイトへのクリックの件数の前月との比較
- 口コミの件数と評価、返信した件数、承認待ちの件数
- 写真の追加と削除の件数(提供終了の料理を消したか)
- 予約台帳で「Googleマップを見て」と記録した件数(店舗が記録)
予約台帳と並べて見ると、数字が実際の来店に結びついているかを判断できます。
この章の結論。契約前に決めるのは、権限、メニュー情報シート、写真の削除の合図、返信の承認表、月次報告で見る数字の5つです。これらを決めておけば、代行会社が変わっても同じ運用を続けられます。
飲食店のMEO代行がうまくいかない4つの条件と契約前の確認
飲食店の代行がうまくいかないのは、料理と営業の変化が代行会社に伝わらない条件のときです。次の4つは、契約の段階で防げます。
季節メニューの終了を伝えないと、出していない料理の写真が残る
提供終了の連絡が無ければ、代行会社は写真を消せません。秋に冬メニューへ切り替えたのに夏の限定メニューの写真が残っていると、その写真を見て来店したお客様は注文できません。メニュー情報シートの「変更の連絡期限」を契約書の付属資料にし、提供終了の連絡を店長の業務に入れます。
衛生に関わる口コミに定型文で返すと、事実確認の前に返信が公開される
「異物が入っていた」「食べた後に体調を崩した」という口コミに、代行会社が謝罪の定型文で返すと、店舗が事実を確かめる前に、非を認める返信が公開されます。反対に、事実を否定する返信を先に出すのも危険です。
承認表で衛生に関わる口コミを代行会社の返信から外し、気づいたら店長へすぐ連絡する決まりにします。
口コミ集めに1品サービスやその場での投稿の要求が入ると、ポリシーに反する
Googleのマップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー(禁止または制限されているコンテンツ)は、クチコミの投稿と引き換えに割引や無料の商品などのインセンティブを提供すること、クチコミを依頼する際にその場で評価やクチコミを残すよう要求または強要することを禁止しています。「口コミを書いたらドリンク1杯サービス」はこの禁止に当たります。
代行会社の提案でも、プロフィールに対する措置を受けるのは店舗です。置き換え方は口コミで割引が規約違反になる理由と特典の置き換え表で解説しています。
「Google による変更」の通知を誰も見ないと、営業時間が変わったままになる
Googleのヘルプビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理するによると、Googleはユーザーから寄せられた報告などをもとにプロフィールの情報を変更することがあり、その場合はページ上部に通知が表示されます。この通知の確認を代行会社の作業として契約書に書き、年末年始の営業時間の変更も事前に登録してもらいます。
契約前に確認する7項目
見積もりの比較とは別に、契約書と提案書で次の7項目を確認します。
- 権限:代行会社は管理者で、オーナー権限は店舗にあるか
- 解約時の返却:解約を伝えてから7営業日以内に、代行会社の管理サービスとの関連付けが解除され、店舗が管理権限を取り戻せるか(Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーが代行会社に求めている期限)
- 費用の書面:撮影・返信件数の超過・季節メニューの追加料金が、事前に書面で示されているか
- 写真の利用範囲:ほかの媒体と解約後の扱いが書かれているか
- 保証の表現:「上位表示の保証」「Google認定」をうたっていないか
- 店名:店名に「焼肉 個室」のような語を足す提案が無いか(GoogleのGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインは、ビジネス名に不要な情報を含めることを認めておらず、含めるとプロフィールが停止される場合があるとしています)
- 口コミの集め方:特典と引き換えの依頼や、その場での投稿の要求が入っていないか(上記のポリシー)
今の代行会社がオーナー権限を持っている場合は、乗り換えの前に権限を店舗に移します。手順はMEO代行会社を乗り換える手順と引き継ぎの確認表にあります。
この章の結論。代行がうまくいかない4つの条件は、季節メニューの終了の連絡、衛生に関わる口コミへの返信、口コミの集め方、Google による変更の確認です。7項目を契約書で確かめれば、依頼してよい会社かを判断できます。
飲食店のMEO対策代行でよくある質問
グルメサイトに掲載していれば、Googleマップの代行までは要らないですか?
役割が違うので、片方では代わりになりません。グルメサイトの店舗ページは、主にそのサイトの中で店舗を探す人が見ます。Googleのビジネス プロフィールは、Googleマップや Google 検索で「近くのランチ」のように探す人に表示されます。代行を依頼しない場合も、営業時間と定休日がグルメサイトとGoogleマップで同じかは、季節の変わり目に確かめてください。
代行会社が撮った料理写真を、InstagramやメニューPOPにも使えますか?
契約で決めた写真の利用範囲によります。Googleビジネスプロフィール用としか書かれていない場合、ほかの媒体で使うには追加の許可や料金が必要になることがあります。見積もりの段階で使いたい媒体と解約後の扱いを伝え、契約書に書いてもらいましょう。
「写真より量が少ない」という口コミも、代行会社に返信を任せていいですか?
下書きまで任せ、公開前に店長が確認する形が安全です。今の盛り付けと掲載写真が合っているかは店舗にしか分からず、写真が古いなら返信と同時に差し替えが要ります。店舗が決めていない値引きや次回の特典を、返信で約束していないかも確認してください。
ランチとディナーでメニューや価格が違う店舗は、プロフィールを2つ作るべきですか?
同じ店舗の時間帯の違いなら、作るのは1つです。GoogleのGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインは、ビジネス プロフィールをビジネスにつき1つだけ作るよう定めています。ランチとディナーの違いは、営業時間、料理の写真、投稿の文面でそれぞれ伝えます。
まずはスマホでGoogleマップを開き、自店舗のプロフィールの写真に、今は出していない料理が残っていないかを確認してください。代行を依頼したあとに報告書のどこを見るかは、MEO運用代行の月次報告の確認項目で解説しています。
メニュー写真の更新や口コミ返信を、営業しながら続けるのは難しいと感じた方は、いまの運用状況を伺うところから始めませんか。任せる作業と店舗に残す作業を一緒に決め、口コミは内容を確認していただいてから返信する、飲食店の口コミ返信を任せるMEO対策のご相談をお待ちしています。
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