グランピング施設のMEO対策|予約前に見られる写真と口コミ返信の分担
この記事の要点
- 写真は社内で撮り、掲載と更新は代行会社に任せる分担が基本
- 口コミ返信の文案は代行会社、承認は施設長が行う
- 契約前に確かめる6項目は本文の番号付きリストにまとめた
グランピング施設のMEO対策を外部に任せるなら、先に「写真」と「口コミ返信」の分担を決めます。写真は現地にいる社内の担当者が撮り、掲載・更新・数字の記録は代行会社に任せます。口コミ返信は、代行会社が文案を書き、施設長が承認する形にすると、事実と違う返信を防げます。
この記事は、グランピング施設やキャンプ場の経営者・施設長で、Googleマップからの予約を増やしたいものの、社内で運用するか外部に依頼するかを決めかねている方に向けて書きました。読み終わる頃には、代行会社に任せる作業と社内に残す作業を決め、契約前に確認する質問を用意できます。
扱うのは、宿泊施設ならではの掲載と分担の決め方です。登録の基本やホテルでの進め方は、ホテルのMEO対策の進め方で解説しています。
Contents / 目次
グランピング施設のMEO対策で決めるのは、写真と口コミ返信の分担
グランピング施設のMEO対策では、代行会社に何を任せるかより先に、社内でしか行えない作業を決めます。現地の写真撮影、宿泊の事実の確認、口コミ返信の最終判断は社内に残る作業です。代行会社に任せられるのは、掲載の更新、文案づくり、毎月の数字の記録です。
MEO対策とは、Googleマップや地図付きの検索結果で自社の施設が見つかり、選ばれるように、Googleビジネスプロフィールの情報と口コミを運用することです。グランピングを探す方は、写真で宿泊中の様子を思い浮かべ、口コミで当日の不安を確かめてから、予約サイトや公式サイトに進むことがあります。
| 作業 | 社内に残す作業 | 代行会社に任せられる作業 |
|---|---|---|
| 写真 | 撮影(季節・天候・夜の様子)と、写してよいものの判断 | 撮影リストの作成、掲載、古い写真の差し替え |
| 口コミ返信 | 文案の承認、事実の確認(日付・サイト番号・対応の経緯) | 返信文案の作成、掲載、低評価の口コミの報告 |
| 基本情報 | 休業期間・チェックイン時刻・料金の決定 | 営業時間や臨時休業の反映、「Google による変更」の確認 |
| 数字の記録 | 予約の件数と、予約の経路の記録 | 閲覧数・ルート・通話数・ウェブサイトのクリックの月次記録 |
この分担で費用が大きく変わるのは写真です。撮影まで代行会社に依頼すると、出張と季節ごとの撮影の費用が加わります。社内で撮れる施設なら、掲載と返信だけを依頼する契約にできます。
繁忙期に返信文案を書く時間が取れない場合や、掲載情報の更新が止まっている場合は、口コミ返信まで任せるMEO対策の代行をご相談いただけます。コレットラボの代行では、届いた口コミは施設に内容を確認していただいたうえで、コレットラボが返信します。
この章の結論。撮影と承認は社内、掲載と文案と記録は代行会社、と分けると、見積書に含まれる作業を比べやすくなります。
予約前に見られる写真と掲載情報の揃え方
写真は、宿泊を検討している人の不安ごとに撮ります。外観の写真が多くても、「夜は寒くないか」「トイレまで遠くないか」が分からなければ、予約は予約サイトの比較で止まります。
旅館業の許可の種別とカテゴリを先に合わせる
掲載を始める前に、施設が旅館業の許可を受けているか、どの営業の種別かを確かめます。旅館業法第2条は、旅館業を「旅館・ホテル営業、簡易宿所営業及び下宿営業」と定め、どれも施設を設け、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業としています。関係する法令と通知は、厚生労働省の旅館業のページで確かめられます。
旅館業法は「宿泊」を、寝具を使用して施設を利用することと定めています。テントやドームを施設側で用意して宿泊料を受け取る形が旅館業に当たるか、どの営業の種別になるかは、施設ごとに確かめます。厚生労働省は、個別の相談先を施設を管轄する都道府県、保健所設置市または特別区としています。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、「事業に何が含まれるか」ではなく「事業が何であるか」で選ぶよう、GoogleのGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインに書かれています。同じガイドラインは、プール付きのモーテルに「水泳プール」のカテゴリを付ける例を、間違ったカテゴリとしています。
宿泊が中心ならメインカテゴリを宿泊施設の候補から、テントサイトの貸し出しが中心ならキャンプ場の候補から選びます。宿泊客が使うバーベキューの設備は、カテゴリには加えず、写真とビジネスの説明で伝えます。どのカテゴリ名を選べるかは、管理画面のメインカテゴリの欄に入力して確かめてください。
料金や空室をGoogleに表示したい場合は、Googleのホテルオーナー向けのスタートガイドの手順を使えます。このガイドは、「ホテル」を常駐スタッフがいる宿泊施設とし、料金と空室状況をGoogleにリンクして直接予約のリンクを表示する手順を案内しています。Hotel Center ヘルプ「宿泊施設ビジネスのカテゴリ」は、宿泊施設をホテル・民泊・屋外宿泊施設の3つに分け、フロントデスクか施設常駐のスタッフがいる、宿泊客を受け入れている、住所が公開されている、のどれかに当てはまらなければ、民泊か屋外宿泊施設の可能性があるとしています。無人運営の施設やテント泊が中心の施設は、料金と空室の表示を使えるかを契約前に確かめておきます。
写真の撮影リスト12項目
Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント」は、外観・客室などの種類ごとに少なくとも3枚、温泉や朝食を食べる部屋などの共有エリアはそれぞれ1枚以上を追加するよう案内しています。グランピング施設では、次の12項目を撮影リストにして、社内の担当者が季節ごとに撮ります。
- 駐車場から受付までの道(車を降りて最初に見える景色)
- 受付の建物と看板
- テントやドームの外観(昼)
- テントやドームの外観(夜の照明)
- 室内の寝具とベッドの数が分かる写真
- 冷暖房の設備(ストーブ・エアコン・電気毛布など)
- トイレとシャワーの建物、テントからの距離が分かる写真
- 食事の内容(夕食・朝食)と調理する場所
- バーベキューの設備と雨の日に使える屋根
- 電源・照明・充電できる場所
- 子ども連れ・ペット連れで使える設備(受け入れている場合)
- 周辺の景色と、季節ごとの様子(紅葉・雪など)
写真の形式はJPGかPNG、サイズは10KB〜5MB、推奨の解像度は縦720×横720ピクセルと、Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する」は案内しています。冬季に営業する施設は、雪の日の写真がないと「冬は泊まれるのか」が伝わりません。
Googleマップと予約サイトの役割分担
Googleマップと予約サイトは、見る人の目的が違います。Googleマップでは場所と口コミを確かめ、予約サイトでは空室と料金を比べます。どちらにも同じ写真を並べるより、役割に合わせて載せる内容を分けます。
| 項目 | Googleビジネスプロフィール | 予約サイト・公式サイト |
|---|---|---|
| 主に確かめること | 場所・行き方・口コミ・周辺 | 空室・料金・プランの違い |
| 優先する写真 | 受付までの道、夜の外観、トイレの距離 | 部屋ごとの内装、食事のプラン |
| 更新する情報 | 営業時間、臨時休業、投稿のお知らせ | 料金、空室、キャンセル規定 |
ホテルとして掲載されている施設は、投稿の内容にも決まりがあります。Googleの「ビジネス プロフィールの写真、動画、投稿に関するコンテンツ ポリシー」は、ホテルは「特典」の投稿を作成できず、特価セール・プロモーション・スペシャル オファー・割引に触れる投稿や、その情報へのリンクを含む投稿も作成できないとしています。割引のプランは、予約サイトや公式サイトで案内します。
撮影を外部に依頼する場合の見積もりの比べ方は、Googleマップ用の写真撮影の費用で解説しています。
この章の結論。許可の種別と事業の中心を確かめてカテゴリを選び、宿泊前の不安ごとに12項目を撮れば、代行会社に渡す写真がそろいます。
口コミ返信の分担と、施設長が承認する流れ
口コミ返信は、代行会社が文案を作り、施設長が承認してから掲載する流れにします。グランピングの口コミには、サイト番号、天候、設備の故障、スタッフの対応など、現地にいた担当者にしか確かめられない内容が多いためです。
- 代行会社が新着の口コミを確認し、返信の文案を作る
- 施設長が宿泊日と対応の記録を確かめ、事実と違う箇所を修正する
- 低評価の口コミは、改善した内容を施設長が書き足す
- 承認された文案を代行会社が掲載し、公開されたかを確認する
返信の文案は、次の型にすると承認の手間が減ります。
[お名前]様
ご宿泊いただき、ありがとうございます。
[口コミで触れていただいた内容]を喜んでいただけて、うれしく思います。
[ご指摘の点]については、[実施した改善]を行いました。
季節によって景色が変わりますので、またお越しをお待ちしております。
[施設名] [返信者の役職]
返信では、同行者の人数や宿泊したサイト番号など、投稿者が書いていない情報に触れないようにします。Googleのヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」によると、返信は審査を経て公開され、審査は通常10分以内、最長で30日ほどかかる場合があります。
口コミの依頼で守ることもあります。Googleのマップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーは、販売者の次のような行為を禁止しています。
- クチコミの投稿と引き換えに、金銭的報酬・割引・無料の商品やサービスなどの特典を提供すること
- 肯定的なクチコミだけを選んで募ることや、否定的なクチコミの投稿を妨げること
- その場で評価やクチコミを書くよう、お客様に要求・強要すること
口コミを条件にした割引や、満足したお客様にだけ口コミを頼む運用はできません。詳しくは口コミと割引のGoogle規約違反で解説しています。
口コミの依頼と返信を自社で回したい施設は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoも選択肢になります。使える機能は公式サイトで確かめてください。
返信文案はAIでも作れますが、宿泊日の事実確認はAIにはできません。下書きにAIを使う場合の選び方はGoogle口コミ返信のAIツールにまとめています。
この章の結論。文案は代行会社、事実の確認と承認は施設長と決めておけば、繁忙期でも返信が止まりません。
グランピング施設でMEO対策がうまくいかない条件
グランピング施設に特有の失敗は、山や郊外の立地と季節営業から起きます。次の4つは、契約前に代行会社と対策を決めておきます。
ピンが受付ではなく敷地の端に立っている
敷地が広い施設で、ピンが受付から離れた場所や裏道に立っていると、ナビで案内された車が入口のない道に着きます。ピンの位置は、次の順で直します。
- Googleのヘルプ「ビジネス拠点の住所を管理する」の手順どおり、プロフィールの所在地の編集で[調整]を選ぶ
- 地図を動かして、受付の建物にピンを合わせる
直したあとで位置が戻ったときは、Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理する」のとおり、プロフィールのページ上部に通知が出ていないか、プロフィールの編集画面で青い文字(Google によって変更された情報)になっている項目がないかを確かめます。ユーザーから届いた編集の提案は、通知から4日以内に承認か拒否をします。
冬季休業を営業時間のまま放置する
冬の間休業する施設が営業時間を変えずにいると、雪の時期に来た人から「閉まっていた」という口コミが付きます。Googleのヘルプ「特別営業時間を設定する方法」では、休業の日数で設定を分けています。
- 連続して最長6日間の休業は「特別営業時間」で設定する
- 連続して7日間以上の休業や、期間未定の休業は「臨時休業」にする
- 営業を再開したら、通常の営業時間を設定する(Google に掲載するビジネス情報のガイドラインの「季節ごとの営業時間」)
休業と再開の日付を社内で決め、代行会社に伝える担当者を決めておきます。
夏の写真だけで1年を通す
夏に撮った写真だけだと、秋冬の予約を検討する人には寒さ対策が分かりません。撮影リストの4番(夜の照明)、6番(冷暖房)、12番(季節の景色)は、季節が変わるごとに撮り直す項目にします。
予約サイトの経路だけで成果を判断する
Googleマップで施設を見つけたあと、予約サイトで予約する方もいます。予約サイトの件数だけを見ると、Googleマップの成果が見えなくなります。ビジネスプロフィールの「ルート」と「ウェブサイトのクリック」を月ごとに記録し、公式サイトへのリンクに計測用のパラメータを付けます。手順はMEOの効果をGA4で計測する方法で解説しています。
この章の結論。ピンの位置、休業の設定、季節の写真、成果の数え方の4つは、契約書の作業一覧に入っているかを確かめます。
代行の費用が変わる条件と、契約前に確かめる6項目
MEO対策の代行の費用は、任せる作業の数で変わります。グランピング施設で金額の差が出やすいのは、撮影の有無、返信する口コミの件数、投稿の頻度、季節ごとの情報更新の回数です。
| 費用が変わる条件 | 金額が上がる場合 | 金額を抑えられる場合 |
|---|---|---|
| 写真 | 代行会社が季節ごとに出張して撮影する | 社内で撮った写真を代行会社が掲載する |
| 口コミ返信 | 月の口コミが多く、全件に文案を作る | 低評価と質問のある口コミだけ文案を作る |
| 投稿 | 週1回以上、イベントや空室のお知らせを書く | 月数回、季節の案内だけを書く |
| 情報更新 | 季節で営業時間やプランが何度も変わる | 通年営業で、変更が少ない |
見積もりを比べるときは、月額の金額ではなく、含まれる作業をそろえて比べます。仮に、A社は掲載と返信だけ、B社は撮影も含むという見積もりなら、B社が高いのは撮影の分です。撮影を社内で行うなら、A社の見積もりに撮影リストの作成を足してもらう依頼もできます。
契約前には、次の6項目を確かめます。
- ビジネスプロフィールのオーナー権限を、施設側が持ち続けられるか
- 解約するとき、管理の権限をいつまでに戻してもらえるか
- 返信の文案を、施設長が承認してから掲載する流れにできるか
- 冬季休業や営業時間の変更を、連絡から何日で反映するか
- 月次報告に、閲覧数・ルート・通話数のどれが入るか
- 「上位表示の保証」や「Google 認定」を名乗っていないか
Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーは、代行会社などに対し、次のことを求めています。
- 顧客が常にオーナー権限か共同オーナー権限を持つこと(上の1番)
- 顧客からの通知を受けてから7営業日以内に、顧客が管理権限を取り戻せるようにすること(上の2番)
- 顧客に代わって口コミに返信するには、顧客の明示的な承認を得ること。口頭の同意では足りない(上の3番)
- Google サービスでの上位掲載を保証しないこと(上の6番)
- Google やその関連会社であるかのように装わないこと(上の6番)
代行会社を替えるときの手順はMEO代行会社の乗り換えと引き継ぎの確認表を参考にしてください。
この章の結論。見積書は含まれる作業をそろえて比べ、オーナー権限と承認の流れを契約前に書面で確かめます。
グランピング施設のMEO対策でよくある質問
開業前のグランピング施設でも、Googleマップに載せられますか?
Googleのヘルプ「開業日を追加する」によると、開業日を入力してオーナー確認を済ませると、開業日の90日前からプロフィールが表示されます。宿泊の受け付けは、旅館業の許可など必要な手続きを終えてから始めます。許可の要否は、施設を管轄する保健所などに確かめてください。
お客様がGoogleマップに投稿したテント内の写真を消せますか?
お客様が投稿した写真を、オーナーが直接削除することはできません。Googleのヘルプ「ビジネス プロフィール上の不適切な写真や動画を報告する」のとおり、Googleのポリシーに違反している写真は削除をリクエストでき、報告の理由には「プライバシーに関する懸念」や「個人情報」などがあります。施設側で最新の写真を追加し続けると、施設の今の様子が伝わりやすくなります。
予約サイトの口コミとGoogleの口コミ、返信はどちらを先にしますか?
低評価と質問のある口コミを、どのサイトでも先に返信します。Googleの口コミは予約サイトを使わない人にも表示されるので、内容が同じ指摘なら、同じ改善内容を両方の返信に書きます。返信の文案と承認者は1つにまとめると手間が減ります。
無人運営のグランピング施設でも、代行会社に任せられますか?
任せられますが、口コミの事実確認と写真の撮影は施設側に残ります。Googleのヘルプ「宿泊施設ビジネスのカテゴリ」は、ホテルとして掲載するには、フロントデスクがあり、マネージャーかオーナーが施設に常駐している必要があるとしています。料金や予約の表示を使えるかは、契約前に代行会社と確かめてください。
まずはスマホでGoogleマップを開き、自施設のピンが受付の建物に立っているか、最初に出る写真が今の季節に合っているかを確かめてみてください。口コミ返信を代行会社に任せる場合の承認の決め方は、Google口コミ返信の代行で任せる作業と承認で詳しく解説しています。
写真の掲載や口コミ返信を社内だけで続けるのが難しいと感じた方は、予約前の写真と口コミ返信までのMEO対策の代行にご相談ください。初回のご相談では、現在の状況とご希望を伺い、先に更新する項目とお手伝いできる作業、費用の目安をお伝えします。
個別のご相談
サービスの選び方やご依頼について、ご相談いただけます。
相談する