解体工事のGoogleマップ対策|掲載7項目と代行に任せる作業の分担表

解体工事のGoogleマップ対策|掲載7項目と代行に任せる作業の分担表

この記事の要点

  • 見積依頼に関わる掲載項目は7つ。解体業者向けの書き方を表で確認
  • 写真の撮影・施主の同意・口コミの依頼・返信の承認は社内に残す作業
  • 返信や紹介文で追加費用なしと約束しない。地中埋設物で約束が崩れる

解体工事の見積依頼をGoogleマップから受けるには、対応エリア、許可や登録の番号、施工前後の写真、施主の口コミを、施主が電話をかける前に確かめられる形で載せておくことが土台になります。代行会社に任せられるのは、カテゴリや紹介文などの初期設定、投稿や返信の文面づくり、毎月の数字の報告です。現場写真の撮影、施主の同意、口コミの依頼、返信の承認は社内に残ります。

解体工事会社の経営者で、Googleマップ対策を業者に依頼するか、依頼するなら何を任せるかを決めたい方に向けた記事です。読み終わる頃には、見積書と契約書で確かめる点を書き出せる状態を目指します。

Googleビジネスプロフィールの登録手順そのものや、採用を目的にした掲載は扱いません。採用まで含めて考えたい場合は建設会社のGoogleマップ対策と外注の分担で解説しています。

Contents / 目次
  1. 見積依頼につながる解体工事のGoogleマップの掲載項目
  2. 解体業者のMEO対策で代行に任せる作業と社内に残す作業
  3. 施主の口コミと施工写真を集める3ステップ
  4. 契約前に確かめることと、成果が出にくい条件
  5. 解体工事のGoogleマップ対策でよくある質問

見積依頼につながる解体工事のGoogleマップの掲載項目

解体工事のGoogleマップ対策で載せる項目は、次の7つです。どれもGoogleビジネスプロフィールで無料で設定できます。解体業者ならではの書き方と、避けることを表にしました。

項目解体業者での書き方避けること
ビジネス名看板・ウェブサイト・見積書で実際に使っている名称「空き家解体」「〇〇市」などの語を足す
カテゴリメインカテゴリは解体の業種。追加カテゴリは実際に行う事業だけ許可を持たない事業の業種を加える
住所とサービス提供地域施主が来ない事務所なら住所を非表示にし、実際に出向く市区町村を設定来客を受けない事務所や資材置き場の住所を表示する
営業時間と電話番号電話がつながる時間を書く実態と違う24時間対応の表記
紹介文建設業許可(土木工事業・建築工事業・解体工事業のいずれか)の許可番号か、都道府県知事の解体工事業の登録番号、石綿(アスベスト)の事前調査の進め方、対応する建物の種類URL、取得していない許可、「追加費用なし」
写真施工前・解体中・更地を1現場の組で載せる施主の同意のない写真、表札や車のナンバーが写った写真
口コミと返信引き渡しのあとに全施主へ同じ文面で依頼し、返信は社内で承認してから投稿謝礼と引き換えの依頼、物件の場所を返信に書く

Googleのガイドライン「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、登録できる対象を「顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点、または顧客のいる場所に出向くことができるビジネス」としています。解体業者は施主の現場に出向くので登録できます。住所を出さずに登録する手順は住所非公開でGoogleビジネスプロフィールを登録する手順で解説しています。

紹介文の許可番号は、施主が業者を比べるときの判断材料になります。番号は、建設業許可なら許可通知書、解体工事業の登録なら都道府県から届いた登録の通知と1字ずつ照らして書いてください。

都道府県の解体工事業の団体に加盟しているなら、その団体名を加盟の事実どおりに書けます。全国組織の全解工連(公益社団法人全国解体工事業団体連合会)の正会員は、各地の解体工事業の団体です。自社が直接加盟していない限り、所属先として書かないでください。

写真は、施工前・解体中・更地の3枚の組を現場ごとに足していくと、どんな建物をどこまで解体する会社かが施主に伝わります。

載せた情報は、利用者の提案で書き換わることがあります。Googleの公式ブログ「Google マップ上のビジネスを保護するための新たな取り組み」には、次のように書かれています。

「2025 年だけでも、10 億件以上のクチコミが投稿され、営業時間や連絡先などの情報に対して 8,000 万件もの修正提案が寄せられました。」

月に1回は自社名でGoogleマップを検索し、電話番号と営業時間が今と合っているかを確かめてください。

この章の結論。7つの項目のうち、許可番号・カテゴリ・住所の扱いは事実を知る社内でしか決められません。代行会社に渡す前に、この3つの正しい値を社内で書き出しておきます。

解体業者のMEO対策で代行に任せる作業と社内に残す作業

代行会社に任せられるのは、文面づくりと設定作業と報告です。現場に入る作業と、施主との約束に関わる作業は社内に残ります。作業ごとに分けると、次のとおりです。

作業担当理由・補足
カテゴリ・紹介文・サービス提供地域の初期設定代行に任せられる許可番号と対応エリアの事実は社内で確かめて渡す
施工事例の投稿文代行に任せられる工事の種類と内容は、社内で事実を確かめて渡す
現場写真の撮影社内現場に入れるのは自社の担当者
施主の掲載同意社内工事の契約の当事者は自社
口コミの依頼社内(文面づくりは任せられる)施主の連絡先を持つのは自社
口コミへの返信下書きは任せられる。承認は社内工事中の出来事を知るのは自社
電話の受付と折り返し社内見積の日程を決められるのは自社
毎月の数字の報告代行に任せられる見積依頼の件数は社内の記録と合わせて見る
オーナー権限社内で持ち続ける代行会社を替えても、プロフィールを自社で管理し続けるため(次の章で説明)

現場に出ている時間が長く、投稿や返信の文面まで手が回らない場合は、口コミ返信と投稿を任せるMEO対策の代行という進め方もあります。届いた口コミには、内容を確認していただいたうえでコレットラボが返信します。

代行費用が変わる7つの条件

代行の見積もりは、次の7つの条件で金額が変わります。2社以上を比べるときは、この表の条件をそろえてから金額を見てください。

条件費用が上がる側費用が下がる側
拠点の数営業所ごとにプロフィールがある本社1拠点だけ
写真の用意代行会社が現場に撮影に来る自社の担当者がスマホで撮って送る
投稿の頻度週1回以上施工事例が出たときだけ
口コミ返信件数が多く、承認のやり取りも含む件数が少ない、または返信は社内で書く
初期設定の状態オーナー確認が済んでいない、重複したプロフィールがあるオーナー確認済みで情報も正しい
自社サイトの修正施工事例ページや会社情報の修正を含むプロフィールだけ
報告毎月の打ち合わせと改善案つき数字の一覧を送るだけ

見積書に書かれた作業の抜けは、MEO代行の見積りチェックリスト12項目で確かめられます。

この章の結論。任せる作業を決めると、見積もりの比べ方も決まります。写真を自社で撮るか、返信を誰が書くかの2つを先に決めると、各社の見積もりを同じ条件で比べられます。

施主の口コミと施工写真を集める3ステップ

解体工事の施主は、1回きりの依頼が多く、相続した実家を遠方から依頼する方もいます。工事が終わると連絡の機会が減るので、口コミの依頼と写真の同意は、契約と引き渡しの手続きの中に組み込みます。

ステップ1。写真の掲載同意を契約のときに取る

工事のあとで同意を求めると、連絡がつかないまま写真を使えなくなります。契約書か着工前の説明で、施工写真をGoogleマップやウェブサイトに載せてよいかを確かめておきます。載せる前は、次の点を写真ごとに確認してください。

  • 施主の同意:掲載してよいと返事をもらった現場か
  • 住所が分かるもの:表札、電柱の住所表示、近くの店舗の看板が写っていないか
  • 第三者:隣家の窓や洗濯物、通行人、車のナンバーが写っていないか
  • 作業員:顔が写るなら本人の了承を取ったか
  • 投稿文:町名や物件の事情(相続・売却)を書いていないか

ステップ2。書類を渡すときに口コミを依頼する

依頼の時期は、建物の滅失登記に使う建物滅失証明書を送るときが合っています。工事の記憶が新しく、施主に連絡する理由もあるためです。依頼は満足していそうな施主だけでなく、全員に同じ文面で送ります。

依頼のときは、次の3つをしないでください。

  • 選んで頼む:良い口コミを書いてくれそうな施主だけに依頼する
  • 謝礼と引き換えにする:値引きや品物と引き換えに依頼する
  • 内容を指定する:書いてほしい言葉や評価を伝えて依頼する
〇〇様

このたびは[社名]にご依頼いただき、ありがとうございました。
建物の滅失登記に使う建物滅失証明書をお送りします。

もしよろしければ、Googleマップに工事のご感想をお寄せください。
これから解体を考える方が業者を選ぶときの参考になります。
良かった点も、気になった点も、そのまま書いていただいて構いません。
投稿は任意です。投稿の有無で今後の対応が変わることはありません。

口コミの投稿ページ
[自社の口コミ投稿用のURL]

依頼文の言い回しは景品表示法に触れない口コミ依頼文の作り方でも例を挙げています。工事後のアンケートを自社で取りたい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoで、回答した施主全員に、お礼の画面でGoogleの口コミの投稿を任意で案内できます。

ステップ3。返信は工事の事実を確かめてから投稿する

口コミに返信を書くなら、次の内容は入れないでください。

  • 物件の場所:「〇〇町のご実家」のような町名や建物の特徴
  • 施主の事情:相続、売却、建て替えなどの理由
  • 金額の約束:「追加費用は一切かかりません」「地域最安」

代わりに「解体中に地中から古い基礎が見つかった場合も、追加の作業を始める前にご説明しています」のように、実際に行っている対応を書きます。

この章の結論。口コミと写真が集まらないのは、依頼する時期が決まっていない場合が多いです。契約時に同意、書類の送付時に依頼、と手続きに組み込めば、担当者が替わっても続けられます。

契約前に確かめることと、成果が出にくい条件

契約前に確かめるのは、権限・禁止されている提案・解約の3点です。解体業者に特有の、運用しても見積依頼が増えにくい条件もあわせて確かめておきます。

契約書と見積書で確かめる6項目

  1. オーナー権限を自社のGoogleアカウントが持ち続けるか
  2. 解約したあとに管理権限を取り戻す期限と手順が、契約書に書かれているか(Googleのサードパーティ ポリシーは、顧客から通知を受けてから7営業日以内に、管理サービスとの関連付けを解除し、顧客が排他的な管理権限を取り戻せるようにすることを求めています)
  3. 上位表示の保証や「Google 認定」をうたっていないか
  4. 口コミの代筆や、社員・知人による投稿を提案していないか
  5. 口コミの返信を、誰が承認してから投稿するか
  6. 最低契約期間と、途中で解約したときの費用

すでに代行会社が管理しているプロフィールを引き継ぐ場合は、MEO代行会社を乗り換える手順と引き継ぎの確認表で権限の移し方を確かめてください。

解体業者で成果が出にくい3つの条件

事務所から離れた市での上位表示を目的に契約する。Googleはヘルプページ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」で、ローカル検索結果は主に関連性・距離・知名度に基づいて表示されると説明しています。距離は運用では変わりません。

対象の市に、実際に業務を行っていない仮の住所やバーチャルオフィスを置いて登録することは「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」で認められておらず、ガイドラインに違反するとプロフィールが停止される場合があります。

事務所の近くの市区町村を中心にし、離れた市の依頼は自社サイトの施工事例ページや広告で受けてください。

現場に出ていて電話に出られない。Googleマップから電話をかけてもらえても、出られなければ見積依頼は増えません。営業時間を電話がつながる時間に合わせ、不在時に折り返す担当者を決めておきます。

近隣からの低評価を、代行会社に消してもらおうとする。騒音や粉じんで近隣の方が低評価を付けることがあります。Googleが削除の対象にするのは、「禁止または制限されているコンテンツ」のポリシーに違反した口コミです。違反していると考える口コミは、不適切なクチコミを報告する手順に沿って事業者自身が報告できます。

「削除できます」と言い切る業者は避け、近隣への挨拶や作業時間の配慮など、実際の対応を返信で説明してください。

毎月見る数字と費用対効果の計算

代行会社の報告で見るのは、プロフィールからの電話とウェブサイトへのアクセスの数、口コミの件数と評価です。施主が事務所に来ない解体業者では、事務所までの道順を調べた数はほとんど参考になりません。

電話を受けたら「何でお知りになりましたか」と伺い、見積依頼の台帳に経路を記録します。計算の手順を、次の仮の数字で示します。

  • 代行費:月5万円(6か月で30万円)
  • Googleマップ経由の受注:2か月に1件(6か月で3件)
  • 1件の粗利:40万円(3件で120万円)

この仮の数字では、6か月で代行費30万円に対して粗利120万円です。これは計算の手順を示す仮の数字で、相場ではありません。自社の台帳の数字で同じ計算をすると、続けるかどうかを決められます。

プロフィール上の電話の数だけで成果を判断すると、見積依頼につながらなかった電話まで成果に数えてしまいます。代行会社の報告は、社内の見積依頼の台帳と並べて読んでください。

この章の結論。契約で守るのはオーナー権限、運用で見るのは台帳に記録した見積依頼の件数です。この2つが決まっていれば、代行会社を替えても積み上げた口コミと数字は自社に残ります。

解体工事のGoogleマップ対策でよくある質問

施主が事務所に来ない解体業者でも、Googleマップに載せられますか?

載せられます。Googleのガイドラインは、顧客のいる場所に出向くビジネスも登録の対象にしています。来客を受けない非店舗型ビジネスは、住所を非表示にする必要があります。実際に出向く市区町村をサービス提供地域に設定してください。Googleのサービス提供地域を管理するヘルプでは、市区町村や郵便番号で最大20か所まで指定でき、全体を事務所から車で約2時間以内に収めるよう案内しています。

一括見積サイトに登録していれば、Googleマップ対策は要りませんか?

役割が違います。現場の看板やチラシで社名を知った方が社名で検索すると、Googleの検索結果やマップに出るのは自社のプロフィールです。ビジネスプロフィール自体は、追加料金のかからないGoogleのツールです。両方を続け、見積依頼の台帳で経路ごとの件数を比べるのが確実です。

産業廃棄物の収集運搬や不用品回収も、カテゴリに加えてよいですか?

必要な許可を持ち、事業として実際に行っているなら、追加カテゴリに入れられます。「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、中核事業に当てはまるカテゴリをできるだけ少なく選ぶよう求めているので、検索に出たいという理由だけで増やさないでください。

代行会社を途中で替えると、口コミや施工写真は消えますか?

口コミと写真はプロフィールに付いているので、管理する会社を替えるだけでは消えません。

ただし、オーナー権限を代行会社だけが持っていると、引き継ぎに手間がかかります。Googleのサードパーティ ポリシーは、事業者が常に自身のプロフィールのオーナー権限か共同オーナー権限を持つよう求めています。契約の前に、ビジネスプロフィールのオーナーと管理者を管理する手順を参考に、自社のGoogleアカウントがオーナーになっているかを確かめてください。

今日できる最初の一歩は、スマホでGoogleマップを開いて自社名を検索し、電話番号と営業時間が今と合っているかを確かめることです。代行を続けるかどうかを数字で決めたい方は、通話1件あたりの単価で見るMEO対策の費用対効果もあわせてご覧ください。

ここまで読んで、写真の投稿や口コミの返信まで社内で続けるのは難しいと感じた方は、施工写真から口コミ返信までのMEO対策の代行のページをご覧ください。いまのプロフィールの状況とご希望を伺い、先に更新する項目とお手伝いできる作業をお伝えします。

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2026.10.20 / 約 17 分

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