Wixのホームページを制作会社でリニューアル|移行で引き継げるもの一覧

Wixのホームページを制作会社でリニューアル|移行で引き継げるもの一覧

この記事の要点

  • Wixのまま改修・Wixで新しく作る・移行の3択で決める
  • 文章や記事は移せるが、デザインは移行先で新しく作る
  • メールとURL転送は切り替え前に確認。質問文7項目を本文に掲載

Wixのホームページを制作会社に依頼してリニューアルするとき、最初に決めるのは「Wixのまま進めるか、別の仕組みへ移行するか」です。WordPressなど別の仕組みへ移行する場合、Wixで作ったデザインやページの構成は、移行先で新しく作ることになります。Wixの公式ヘルプ「Wix サイトを外部ホストにエクスポートまたは埋め込む」でも、Wixのサイトは外部のホストへ書き出せないと説明されています。

一方で、ページの文章やブログ記事はコピーして移せます。ドメイン・商品データ・顧客の連絡先は、移す方法と条件を事前に確認します。

Wixでホームページを運用していて、制作会社への依頼を考えている経営者・院長・担当役員の方に向けた記事です。読み終わる頃には、3つの選択肢から自社に合うものを選び、制作会社に送る確認の質問を用意できる状態を目指します。

Wixの編集画面の操作や、WordPressの設定手順は扱いません。そもそも改修で済むのかを先に知りたい方は、改修で済むかリニューアルが要るかの判断基準からご覧ください。

Contents / 目次
  1. Wixのホームページをリニューアルする3つの選択肢と判断基準
  2. Wixから引き継げるもの・引き継げないもの一覧
  3. Wixからの移行費用が変わる条件と契約前に確認する質問
  4. Wixからの移行で起きやすい失敗と防ぎ方
  5. Wixからの移行でよくある質問

Wixのホームページをリニューアルする3つの選択肢と判断基準

選択肢は「Wixのまま制作会社に改修を依頼する」「Wixで新しくサイトを作る」「WordPressなど別の仕組みへ移行する」の3つです。どれを選ぶかは、不満の中心がデザインや文章なのか、Wixの外にある仕組みとの連携やデータの管理なのかで分かれます。

選択肢向いている条件移行に伴う作業
Wixのまま制作会社に改修を依頼不満がデザインの古さや文章の分かりにくさで、社員がWixの編集画面に慣れているほぼ無し。制作会社に編集の権限を付ける
Wixで新しくサイトを作るWixの予約・ストアなどの機能を使い続けたい。ページ構成から見直したいドメインの付け替えと、URLが変わるページの転送
WordPressなど別の仕組みへ移行サーバーとデータを自社で管理したい。社内の予約・顧客管理の仕組みと連携したいデータの持ち出し、URL対応表と転送、ドメインとメールの切り替え

不満がデザインと文章だけなら、Wixのままでも解決できます。移行を選ぶと、ドメインの設定変更やURLの転送のように、見た目と関係のない作業が増え、そのぶん費用と期間がかかります。

移行を選ぶ理由になるのは、「連携したい予約システムがある」「サーバーを自社名義で契約したい」のように、具体的な機能や管理の条件があるときです。Wixで実現できるかどうかは、機能の名前を挙げて制作会社に確かめると判断がぶれません。

Wixのまま依頼する場合、制作会社がWix Studio(Wixが制作会社や企業向けに提供しているプラットフォーム)で制作することもあります。既存サイトの扱いなど切り替えの条件は、Wix Studioへの切り替えについての公式ヘルプで確認してください(2026年10月04日時点)。

移行を選ぶと、文章と写真の持ち出し、URL対応表、ドメインとメールの切り替えを、公開日に合わせて順番に進める必要があります。社内に担当できる方がいない場合は、公開後の更新まで考えるホームページ制作で、残すページを決めるところからご相談いただけます。

この章の結論。移行は「Wixでは実現できない機能や管理の条件」があるときに選びます。不満がデザインだけなら、Wixのまま改修するほうが作業は少なく済みます。

Wixから引き継げるもの・引き継げないもの一覧

引き継げるのは、文章・ブログ記事・自社で用意した画像といったデータです。ドメイン・商品データ・顧客の連絡先は、移す方法と条件を事前に確認します。引き継げないのは、デザイン・レイアウト・Wixのアプリで作った機能で、移行先で新しく作ります。

項目持ち出せるか持ち出し方と注意点
独自ドメイン移管の条件を確認他の事業者へ移管できるか、移管できる時期と手順を、Wixのドメイン管理画面と移管先の事業者の案内で確認する。.comなどのドメインは、ICANNの移管ポリシー(英語)で、取得から60日以内、または前回の移管から60日以内の移管を、管理している事業者が断れると定めている
メール(Wix経由のGoogle Workspaceなど)契約の扱いを確認メールの中身はGoogle Workspace側にある。DNSの切り替えで設定を写し忘れると受信が止まる
ページの文章持ち出せるページ単位でコピーして保存する
ブログ記事持ち出せる(記事ごとにコピー)1本ずつ本文をコピーして保存し、画像・カテゴリー・タグは移行先で付け直す。本数が多いときは、書き出しの方法と対象の件数を、見積もりの前に制作会社へ確認する。Wixの公式ヘルプ(英語)では、ブログ記事を他のプラットフォームへ書き出す機能は現在ないと案内されている(2026年10月4日時点)
画像自社で用意したものは持ち出せる元のデータが社内に無い画像は、移行前に保存しておく。Wixが用意した素材画像は、Wix以外でそのまま使えるとは限らないため、自社の画像と分けて一覧にする
商品データ・顧客の連絡先持ち出し方を事前に確認書き出しの機能と形式を制作会社と確認し、移行先の項目に合わせて列を組み替える。個人情報の受け渡し方法を制作会社と決める
デザイン・レイアウト持ち出せない移行先で新しく作る。全ページのスクリーンショットを保存しておく
Wixのアプリ(予約・会員・チャットなど)持ち出せない移行先で同じ役割のツールを選び、設定し直す
検索で評価されているURLそのままは引き継げない新旧URLの対応表を作り、旧URLへのアクセスを301転送で新しいURLへ案内する。Googleはサイト移転についての公式ドキュメントで、301などの永続的なリダイレクトによってPageRankの損失が生じることはないと説明している

Wixのまま制作会社に任せるときの権限と所有権

Wixのまま任せる場合は、サイトの所有者を自社のWixアカウントのままにしておくのが安全です。所有権ごと制作会社のアカウントに移すと、プランやドメインの更新と管理も制作会社側に移ります(プレミアムサイトを別のWixアカウントに移行する手順)。制作会社にどの方法で編集してもらうかは、依頼の前に制作会社と確認します。

制作会社が自社アカウントで作ったサイトを受け取る場合は、承諾の期限に注意が要ります。Wix公式ヘルプ「サイトの移行を管理する」には、「サイトの移行先ユーザーは、3 日以内に移行の招待を承諾する必要があります。」とあります。

所有権の移行では、サイトのドメインや関連するGoogle Workspaceのメールアドレスも一緒に移せます(プレミアムサイトを別のWixアカウントに移行する手順)。受け取ったあとはプレミアムプランなどの更新時に請求先情報を求められるので、移行されたサイト所有権の承諾についての公式ヘルプで支払いの切り替わりを確認しておきます。

AIで減らせる移行の手間と、自社で確かめる点

移行の準備のうち、旧URLの一覧の書き出しと、新旧URLの対応表のたたき台づくりは、AIで手間を減らせます。旧URLの一覧は、次の順で用意します。

  1. ブラウザで「自社ドメイン/sitemap.xml」を開く
  2. サイトマップが種類ごとに分かれていれば、それぞれを開く
  3. <loc>と</loc>に囲まれた部分が各ページのURLなので、それを書き出してAIに渡す
  4. サイトマップが表示されない場合は、Search Consoleに登録しているサイトマップを確認するか、URL一覧の作成を制作会社に依頼する

AIに渡す指示のたたき台は次のとおりで、あとはAIと対話しながら自社に合わせて詰めてください。

あなたはホームページのリニューアルを手伝う担当者です。
次の旧URL一覧は、Wixで公開中のサイトのsitemap.xmlから取り出したものです。
新しいサイトのページ構成[ここに新しいページ一覧を貼る]に合わせて、
「旧URL/新URL/転送する・しない/理由」の4列の表を作ってください。
対応先が無いURLは「要相談」と書いてください。
[ここに旧URL一覧を貼る]

AIは表の形にはしてくれますが、旧URLが今も表示されるか、転送が実際に動くかは確かめられません。料金・資格・所在地などの事実と、「要相談」になったページを残すかどうかは、ご自身で確認して決めてください。

この章の結論。AIで手間を減らせるのは、旧URLの一覧と新旧URLの対応表のたたき台までです。旧URLが表示されるか、転送が動くか、「要相談」のページを残すかは、自社で確かめて決めます。

Wixからの移行費用が変わる条件と契約前に確認する質問

移行の費用を左右するのは、デザインの凝り方よりも、持ち出すデータの量と、移行先で新しく用意する機能の数です。見積書では、次の条件がどの行に入っているかを確認します。

条件費用が増える理由見積書で見る行
ブログ記事の本数画像とカテゴリーを1本ずつ付け直すコンテンツ移行・記事の移し替え
商品数・予約などのアプリ移行先で別のツールを選び、設定し直す機能開発・外部ツール連携
URL対応表の行数旧URLごとに転送先を決めて設定するリダイレクト設定・SEO移行
原稿と写真を新しく用意するか取材・撮影・ライティングが加わる原稿作成・撮影
ドメインとメールの切り替えDNSの登録と送受信の確認が要るドメイン・サーバー設定
公開後の更新を社内で行うか操作説明や手順書の作成が加わる操作説明・マニュアル

金額の目安はページ数と規模で変わるため、規模別のリニューアル費用と追加費用の条件で幅と内訳を確認してください。見積書の行の意味が分かりにくいときは、見積書の内訳の読み方も参考になります。

契約前に制作会社へ送る確認の質問文

次の7項目をメールで送ると、作業の抜けと「どちらが行うか」の食い違いを契約前に見つけられます。

Wixからの移行について、見積もりの前に次の点を教えてください。
1. 旧サイトのページ・ブログ記事・画像の持ち出しは見積もりに含まれますか。含まれる場合は何件までですか。
2. 旧URLと新URLの対応表の作成と、301転送の設定はどちらが行いますか。
3. ドメインの移管(またはDNSの変更)と、メールが止まらないための確認はどちらが行いますか。
4. Wixのプラン・ドメイン・メールの契約は、公開から何日後に解約するのが適切ですか。
5. Wixの予約・フォームなどで使っている機能は、移行先で何に置き換えますか。
6. 公開後にお知らせや実績を社内で更新するための操作説明は含まれますか。
7. 新しいサイトのサーバーとドメインの契約名義は、依頼する会社(こちら)になりますか。

この章の結論。7項目の答えがそろうと、見積もりの安い・高いが作業の有無によるものかどうかを比べられます。

Wixからの移行で起きやすい失敗と防ぎ方

Wixからの移行で問題が出るのは、デザインよりも、公開日の前後に行うドメイン・メール・URLの切り替えです。どれも切り替える前の確認で防げます。

DNSの設定を写さずに切り替えると、メールが届かなくなる

ドメインのDNSをWixで管理していて、Google Workspaceなどのメールを使っている場合は、メールの配信先を決める設定(MXレコード)もWixのDNSに登録されています。移行先にこの設定を登録しないままネームサーバーを切り替えると、切り替えが反映されていくにつれて、社外からのメールを受信できなくなります。MXレコードの役割と、変更が認識されるまでに時間がかかることは、Googleの公式ヘルプ「Google Workspace の MX レコードを設定する」で確認できます。

防ぎ方は、切り替え前にWix側のDNSレコードを全行書き出し、移行先に同じ値を登録してから切り替えることです。当日は社外のアドレスから送受信を試します。迷惑メール判定を防ぐ設定も一緒に写すので、SPF・DKIMの設定手順もあわせて確認してください。

ドメインを移す前にWixを解約すると、サイトとメールが同時に止まる

新サイトの公開に合わせてWixのプランとドメインの自動更新をまとめて止めると、ドメインの期限が切れた時点でサイトとメールが両方止まります。解約は、次の順番の最後に行います。

  1. 旧サイトの全ページのスクリーンショットとURL一覧を保存する
  2. 文章・画像・ブログ・商品・連絡先を書き出す
  3. 新しいサイトを公開前のテスト環境で作る
  4. URL対応表を作り、301転送を用意する
  5. DNSレコードを移行先に登録する
  6. ドメインの向き先を切り替えて公開する
  7. 転送とメールの送受信を確認する
  8. Search Consoleに新しいサイトマップを送信する
  9. Wixのプラン・ドメイン・メールの契約を解約する

Wix特有のURLを転送せずに公開すると、検索からの来訪がエラーになる

Wixのブログ記事は、「/post/記事名」のような形のURLになっている場合があります。URLの形はサイトの設定によって違うため、転送を書く前に旧サイトのサイトマップ(「自社ドメイン/sitemap.xml」など)を開き、実際の記事のURLを確かめてください。移行先でURLが変わるのに転送を設定しないと、検索結果や他サイトのリンクから来た方に「ページが見つかりません」が表示されます。

転送は移行先のサーバーで設定します。ドメインの向き先を移行先に切り替えると、旧URLへのアクセスも移行先のサーバーに届くためです。Apacheのサーバーなら、次のように書きます。対応表の作り方は旧サイトからの移行で作るURL対応表の手順で詳しく解説しています。

# Wixの旧URLを新しいサイトのURLへ301で転送する例
# 前提:移行先がApacheのサーバーで、mod_rewriteが使えること
# 設置場所:新しいサイトの公開フォルダ直下の .htaccess
#           WordPressの場合は「# BEGIN WordPress」の行より上に書く
# example.com は自社ドメインに変更する
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On

# 固定ページ(旧URL → 新URL)[ここを自社の値に変更]
RewriteRule ^about-us/?$ https://example.com/company/ [R=301,L]
RewriteRule ^service/?$ https://example.com/services/ [R=301,L]

# ブログ記事(/post/記事名 → /column/記事名/)
# 旧サイトのsitemap.xmlで、記事のURLが /post/ で始まることを確かめてから使う
# 新しいサイトでも記事名(スラッグ)を同じにした場合だけ使える
RewriteRule ^post/(.+?)/?$ https://example.com/column/$1/ [R=301,L]
</IfModule>

Wixの素材画像は、新しいサイトで使えるかを先に確かめる

Wixのサイトでは、Wixが用意した写真やイラストを使っている場合があります。これらはWixのサービスの中で提供されている素材なので、Wix以外のサイトでそのまま使えるとは限りません。移行前に自社で撮影・購入した画像と分けて一覧にし、使えるかを確かめられないものは差し替えの費用を見積もりに入れます。

自社で行う作業と依頼する作業

  • 自社で行う作業:残すページと消すページの決定、料金・資格・所在地など原稿の事実確認、Wix・ドメイン・メールの管理者ログイン情報の用意、写真の選定、公開後のお知らせ更新
  • 依頼する作業:デザインと実装、データの移し替え、URL対応表と301転送、DNSとメールの切り替え、公開前のテスト

対応表と転送を公開日に済ませておくと、Search Consoleで旧URLの表示回数が新しいURLへ置き換わっていく様子を確かめられます。

公開後にその数字を毎月見て、次に手を入れるページを決めたい場合は、移行後のSEO対策の伴走支援という進め方もあります。判断の理由と手順を文書に残すため、社内の担当者に引き継げます。

どこまで社内で担うかは内製と外注の判断軸も参考にしてください。

この章の結論。メール・ドメイン・URLの3つは、切り替え前に「誰が・いつ確認するか」を決めておけば止まりません。Wixの解約は確認が済んだ最後に行います。

Wixからの移行でよくある質問

Wixのプレミアムプランは、新しいサイトを公開したらすぐ解約していいですか?

ドメインの移管とメールの切り替えが終わり、転送とメールの送受信を確認してから解約します。公開日とWixの更新日が近いと二重に支払う期間が出るので、契約の更新日を先に確認し、その期間の費用も予算に入れておくと安心です。

Wixのブログ記事が100本以上あっても、全部移したほうがいいですか?

全部移す必要はありません。Search Consoleで記事ごとの表示回数を確認し、検索から読まれている記事と、営業で使う記事を優先します。残さない記事も、内容の近い新しいページへ転送すれば、リンクから来た方をエラーにせずに済みます。

制作会社のWixアカウントで作られたサイトを、あとで自社の管理にできますか?

Wixの所有権の移行機能で、自社のアカウントへ移せます。受け取る側は3日以内に招待を承諾する必要があり、以後のプランやドメインの更新は自社に請求されます。これから依頼するなら、最初から自社アカウントで作ってもらうのが確実です。

Wixのままで、依頼する制作会社だけを変更できますか?

サイトの所有者が自社のアカウントなら、所有者はそのままで依頼先を変更する形で進められます。前の制作会社が編集できる状態を解除する方法と、新しい制作会社に編集してもらう方法は、新しい制作会社と確認します。所有者が前の制作会社になっている場合は、先に所有権を自社のアカウントへ移してもらうところから始めます。

移行の作業中、いまのWixのサイトは見られなくなりますか?

新しいサイトを公開前のテスト環境で作れば、ドメインの向き先を切り替える日まで、いまのWixのサイトはそのまま表示されます。切り替えの当日は、反映までの間に新旧どちらのサイトも表示されることがあるため、問い合わせ先が両方で正しいかを確かめておきます。

まずはブラウザで「自社ドメイン/sitemap.xml」を開き、いまのサイトに何ページあるかを確かめてみてください。移行の段取りと期間の考え方は、リニューアルの進め方と期間の目安で続けて読めます。

ここまで読んで、ドメインやメールの切り替えまで社内で進めるのは難しいと感じた方は、引き継ぐページから決めるホームページ制作にご相談ください。いまのWixのページ数と使っている機能を伺い、Wixのまま進めるか移行するかから一緒に決めます。まずは状況をお聞かせください。

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