ジュエリー店のMEO対策代行|婚約指輪の来店予約と写真撮影の分担表
この記事の要点
- 作業は代行会社・撮影業者・社内の3者で分けると管理しやすい
- 予約の受け先を1つにし、計測用の印を付けたURLで件数を数える
- 店舗名への語の追加など、ジュエリー店で起きる失敗例4つを解説
ジュエリー店のMEO対策を外部に依頼する場合は、3者で作業を分けると進めやすくなります。Googleビジネスプロフィールの更新・口コミ返信の下書き・月次の数字の確認は代行会社、婚約指輪の商品写真はジュエリーの撮影に慣れた撮影業者に依頼します。接客・予約の受付・価格と在庫の確認は社内に残します。
婚約指輪は1組ずつ予約を受けて接客します。そのため、Googleマップから届いた予約の件数を数えられる状態にしてから依頼すると、費用に見合うかを判断できます。
婚約指輪・結婚指輪を扱うジュエリーショップの経営者や店長で、MEO対策の代行や写真撮影の外注を検討している方に向けた記事です。読み終わる頃には、代行会社と撮影業者にそれぞれ何を依頼し、契約前に何を確認するかを決められる状態を目指します。プロフィールの登録がまだの場合は、先にGoogleビジネスプロフィールで無料でできる機能と使い方で基本を確かめてください。
Contents / 目次
ジュエリー店のMEO対策は代行会社・撮影業者・社内の3者で分ける
ジュエリー店のMEO対策は、1社に全部を依頼するより、作業ごとに依頼先を分けたほうが費用と品質の両方を確かめやすくなります。MEO対策とは、GoogleマップやGoogle検索の地図の枠に自社の店舗の情報を正しく載せ、来店や予約につなげる取り組みです。
MEO対策の代行会社の見積もりに撮影が含まれるかは、会社によって違います。含まれている場合でも、ダイヤモンドの輝きや地金の質感を写す照明を用意しているとは限りません。作業ごとの担当先の目安は次の表のとおりです。
| 作業 | 主に担当する先 | 社内に残る作業 |
|---|---|---|
| 営業時間・定休日・電話番号の更新 | 代行会社 | 変更の連絡、臨時休業の判断 |
| 予約リンクの設定 | 代行会社 | 予約ページの用意、予約への対応 |
| 婚約指輪・結婚指輪の商品の登録 | 代行会社 | 価格と在庫の確認 |
| 商品写真・着用写真 | 撮影業者 | 撮影する商品の選定、持ち出しの管理 |
| 外観・店内・スタッフの写真 | 社内か代行会社 | 写る担当者の同意 |
| ブライダルフェアや新作の投稿 | 代行会社が下書き | 内容の承認 |
| 口コミの案内 | 社内(接客した担当者) | 案内する時機と方法の決定 |
| 口コミへの返信 | 代行会社が下書き | 投稿前の確認 |
| 月次の数字の確認 | 代行会社が報告 | 翌月に変える作業の決定 |
口コミの案内は社内に残すのが向いています。お客様の様子を見て、案内してよい時機を判断しやすいのは、接客した担当者だからです。婚約指輪の商談は1組に時間がかかるため、成約や受け取りのどの場面で案内するかを決めておかないと、案内が抜けやすくなります。
来店後のアンケートと口コミの案内を店舗の仕組みにしたい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoも選択肢の1つです。
見積もりを取る前に、この表を自社の作業に合わせて書き出しておくのが大事です。表があれば、代行会社と撮影業者の見積もりに同じ作業が二重に入っていないかを確かめられます。
婚約指輪の来店予約をGoogleマップから受ける手順
Googleマップから婚約指輪の来店予約を受けるには、予約の受け先を1つ決め、そのURLを予約リンクに設定し、予約前に知りたい情報をプロフィールに書き、件数を毎月数えます。設定は代行会社に依頼できますが、予約ページと受付の体制は社内で決める必要があります。
ステップ1。予約の受け先を1つに決める
予約の受け先が自社サイトのフォームと予約システムの2つに分かれていると、同じ時間帯に2組の予約が入ることがあります。婚約指輪の接客ができる担当者の人数が、同じ時間に受けられる予約の数になります。予約枠をまとめて管理できる仕組みを1つ選び、Googleマップからの予約もそこへつなげます。
ステップ2。予約リンクに計測用の印を付けて設定する
予約リンクには予約ページのURLを設定します。Googleのビジネスリンクに関するポリシーとガイドラインでは、予約などのリンクを使えないビジネスがあることと、国や地域によって使えないリンクがあることを説明しています。代行会社に依頼する前に、プロフィールの編集で予約のリンクを追加できるかを確かめます。設定の操作はGoogleビジネスプロフィールに予約リンクを設定する手順で解説しています。
URLの末尾にUTMパラメータを付けておくと、GA4でGoogleマップ経由の予約を数えられます。UTMパラメータとは、アクセス解析で訪問の出どころを見分けるためにURLに付ける印のことです。
https://[自社サイトのドメイン]/reserve/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=gbp_reserve
予約完了ページが自社サイトの中にある場合は、予約完了ページの表示をGA4のキーイベント(問い合わせなどの成果として印を付けたイベント)にしておきます。そうすれば、キャンペーン名「gbp_reserve」で絞り込んで件数を見られます。
予約システムが自社サイトとは別のドメインにある場合は、自社サイトのGA4だけでは予約の完了を数えられません。予約システムの画面にGA4のタグを入れて、ドメインをまたいで計測する設定ができるかを、契約前に予約システムの提供会社に確認します。
詳しい設定はMEOの効果をGA4で計測するUTMパラメータの設定手順にまとめています。
ステップ3。予約の前に知りたい情報をプロフィールに書く
婚約指輪の来店を迷っている方は、予約の前に接客の進め方を知りたいと考えます。次の項目を紹介文と商品・サービスの説明に書きます。
- 接客時間:「ご相談は1組90分ほどです」のように自社の目安を書く
- 1人での来店:プロポーズ前に1人で下見に来る方の予約を受けているか
- 商談席:個室か半個室か、ほかのお客様と席が離れているか
- 駐車場:専用か提携か、台数
- 取り扱いブランド:取り扱い契約があるブランドの名前(ビジネス名には入れない)
- 納期:サイズ直し・刻印・オーダーの目安
- 支払い方法:使えるクレジットカードや電子決済の種類
ステップ4。予約の件数を毎月記録する
代行会社の月次報告とは別に、社内でも次の表を毎月記入します。
| 月 | 閲覧数 | ウェブサイトのクリック | 通話数 | ルート | 予約(UTM付き) | 来店 | 成約 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [記入] | [記入] | [記入] | [記入] | [記入] | [記入] | [記入] | [記入] |
閲覧数からルートまではビジネスプロフィールのパフォーマンス、予約はGA4、来店と成約は店舗の予約台帳から書き写します。閲覧数は、プロフィールを閲覧したユーザーの数で、同じ日に何回見ても1回と数えます。閲覧数が増えても予約が増えない月は、ステップ3の情報と写真から見直します。
予約を受ける手順で決めるのは、受け先を1つにすることと、件数を数える印を付けることの2つです。この2つが決まっていれば、代行会社に設定を依頼しても成果を自社で確かめられます。
写真撮影を外注するときに依頼する写真と発注書の書き方
ジュエリー店で外注を検討する写真は、主に婚約指輪・結婚指輪の商品写真と、手に着けた着用写真です。外観・店内・スタッフの写真は、スマートフォンで社内でも撮影できます。
撮影業者に依頼する写真と社内で撮る写真
| 写真 | 依頼先の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 婚約指輪の商品写真 | 撮影業者 | 石の輝き・地金の質感・写り込みの調整に専用の照明が要る |
| 着用写真 | 撮影業者(モデル手配を含む) | 手のモデル、ネイル、肌の色の調整が要る |
| 外観 | 社内 | 看板と入口が分かればよく、季節ごとに撮り直せる |
| 店内・商談席 | 社内 | 個室の有無が伝わる角度で撮れる |
| スタッフ | 社内 | 本人の同意を取ってから撮れる |
撮影の見積もりで金額が変わる条件
- 点数:商品ごとの枚数と、角度違いの有無
- 写真の種類:商品単体か、着用写真か、雰囲気を伝えるイメージ写真か
- モデル:手のモデルの手配とネイルの準備を含むか
- レタッチ:ほこりと写り込みの除去だけか、合成まで行うか
- 動画:指輪を回して輝きを撮る動画を含むか
- 撮影する場所:商品をスタジオへ持ち込むか、店舗へ出張してもらうか(持ち込みなら輸送中の保険)
- 使用許諾:どの媒体で、いつまで使えるか
発注書に書く項目
撮影業者への発注書には、次の項目を入れておくと、納品後に使えない写真が出るのを防げます。
撮影の発注内容(Googleビジネスプロフィール・SNS用)
・撮影する商品:婚約指輪[点数]、結婚指輪[点数]
・写真の種類:商品単体/着用(手のモデル)/商談席
・使用先:Googleビジネスプロフィール、Instagram、自社サイト、店頭の販促物
・使用期間:[期限を記入。契約終了後も使えるかを撮影業者と確認]
・納品形式:JPG。Googleビジネスプロフィール用とSNS用の版を含める
・加工:ほこりと写り込みの除去は可。石の色・透明度・大きさを実物と変える加工は不可
・確認:納品前に、実物と並べて色味を店舗で確認する
背景だけを画像生成AIで差し替えることはできますが、指輪そのものをAIで生成・補正すると、実物と違う商品をお見せすることになります。AIを使うのは背景や投稿文の下書きまでにし、指輪は撮影した実物の写真を使います。Google ビジネス プロフィールのポリシーの概要にも「ビジネス プロフィールに追加するコンテンツはすべて、該当のビジネス拠点を的確に表現し、ポリシーとガイドラインに準拠したものである必要があります。」とあります。
撮影の見積もりの比べ方はGoogleマップ用の店舗の写真撮影の費用と見積もりを比べる5項目で解説しています。発注書で使用先と加工の限度を決めておけば、写真をGoogleマップ・SNS・自社サイトで安心して使い回せます。
ジュエリー店のMEO対策で起きやすい失敗と契約前に確認する質問
ジュエリー店のMEO対策では、次の4つがプロフィールの停止や来店後の不満につながります。
- 店舗名への語の追加
- 口コミ返信での購入内容への言及
- 写真の過度な加工
- 特典と口コミの結びつけ
どれも代行会社に任せきりにすると気づきにくいので、確認の手順を契約で決めます。
店舗名に「婚約指輪」「正規取扱店」を足す
検索で上に出したいという理由でビジネス名に「婚約指輪・結婚指輪専門店」や「◯◯正規取扱店」を足すと、Google に掲載するビジネス情報のガイドラインに反し、プロフィールが停止される場合があります。ビジネス名は看板・自社サイト・名刺で使っている実際の名前にそろえ、取り扱うブランドは紹介文と商品の欄に書きます。
口コミへの返信で購入した指輪の内容に触れる
婚約指輪はプロポーズの前に購入されることがあり、口コミへの返信は誰でも読めます。返信に石の種類や刻印の内容を書くと、プロポーズ前のお相手に伝わる可能性があります。AIで返信の下書きを作る場合も、口コミの文中の言葉が返信に入ることがあるので、商品名・デザイン・刻印・サイズ・来店日に触れていないかを担当者が確認してから投稿します。
レタッチで石の色や大きさを実物と変える
ダイヤモンドを実物より白く、石を大きく写した写真を見て来店したお客様には、店頭で「写真と違う」と受け取られ、低い評価の口コミにつながります。Googleの写真のガイドラインでも、大幅な加工や過度のフィルタの使用は避けるよう求めています。実際のものよりも著しく優良であると示す表示は、消費者庁の景品表示法の解説(優良誤認とは)にあるとおり、優良誤認表示に当たる場合もあります。発注書に加工の限度を書き、納品時に実物と並べて確かめます。
成約の特典と口コミの投稿を結びつける
「口コミを書いたら刻印無料」「投稿でクリーニング券」のように特典と口コミを結びつけると、マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー(禁止または制限されているコンテンツ)に反します。特典を用意する場合は口コミと切り離します。理由と特典の置き換え方は口コミで割引がGoogle規約違反になる理由と特典の置き換え表にまとめています。
代行会社と契約する前に確認する質問
- ビジネスプロフィールのオーナー権限は、店舗のGoogleアカウントが持ったままにできるか
- 口コミへの返信は、店舗の確認を経てから投稿するか
- 撮影は見積もりに含まれるか。含まれるなら商品写真か、外観と店内だけか
- 投稿や商品の欄に価格を書くとき、価格と在庫を誰が確認するか
- 月次報告に、閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックが入るか
- 解約するとき、管理権限をどの手順で店舗に戻すか
- 上位表示の保証や「Google 認定」を提案書や契約書に書いていないか
契約書では、オーナー権限が店舗側に残ることと、解約時に管理権限を戻す手順と期限を、書面で確かめておきます。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーでも、店舗が常にオーナーか共同オーナーの権限を持つこと、代行会社は解約の通知を受けてから7営業日以内に管理権限を店舗に戻すこと、上位に掲載されると保証しないことを求めています。乗り換えるときの手順はMEO代行会社を乗り換える手順と管理権限の引き継ぎで確かめられます。
失敗の4つは、どれも投稿前の確認を誰が行うかを決めれば防げます。7つの質問に答えられない代行会社とは、契約の前に作業の分担を詰め直します。
MEO対策代行の費用の内訳と、自社で行う作業・依頼する作業の決め方
MEO対策代行の費用は、初期の設定作業の有無、毎月の投稿と口コミ返信の件数、店舗数、撮影を含むか、で変わります。見積もりを比べるときは、合計の金額より先に、次の項目ごとに含まれる作業をそろえます。
| 費用の項目 | 金額が変わる条件 |
|---|---|
| 初期設定 | プロフィールの修正項目の数、商品登録の点数、予約リンクの設定 |
| 毎月の運用 | 投稿の本数、口コミ返信の件数、月次報告の内容 |
| 撮影 | 点数、着用写真とモデルの有無、出張か持ち込みか |
| 店舗数 | 1店舗ごとの契約か、複数店舗をまとめた契約か |
費用に見合うかは、月の代行費用を婚約指輪1件あたりの粗利で割り、1か月に必要な成約件数を出して判断します。
仮に月の代行費用を6万円、婚約指輪1件の粗利を12万円とすると、6万円÷12万円=0.5件です。Googleマップ経由の成約が2か月に1件あれば、成約の粗利が代行費用と同じになり、それより多ければ費用を上回ります(金額は計算のための仮の数字で、相場ではありません)。
この計算には、手順の章のステップ4の記録表が必要です。成約ではなく通話の件数を軸に費用対効果を見たい場合は、MEO対策の費用対効果を通話1件あたりの単価で出す方法で解説しています。
自社で行う作業と依頼する作業の決め方
- 1店舗で、店長が毎週の更新と返信に時間を取れる:商品写真の撮影だけを外注し、更新と返信は社内で行う
- 接客で手が空かず、口コミへの返信が止まっている:更新・返信の下書き・月次の確認を代行会社に依頼し、撮影は撮影業者に別に依頼する
- 複数の店舗がある:オーナー権限を本部のアカウントに集め、返信の確認を誰が行うかを決めてから代行会社に依頼する
口コミへの返信と毎月の数字の確認を任せたい場合は、口コミ返信まで行うMEO対策の代行をご相談いただけます。口コミへの返信文はコレットラボが用意し、店舗に確認していただいてから投稿します。基本情報は1か月目に更新し、その後は表示回数・電話ボタンのタップ・経路検索を毎月確認して、次に改善する項目を決めます。撮影は別途ご相談になるため、商品写真は撮影業者と分けて計画します。
ジュエリー店のMEO対策でよくある質問
サプライズで婚約指輪を買ったお客様にも、口コミをお願いしていいの?
お願いすること自体は問題ありませんが、投稿するかはお客様が決めます。プロポーズ前の方には、受け取りの場面やプロポーズ後の来店で案内する選択もあります。返信では、商品名・刻印・サイズなど購入した内容に触れないようにします。
ブランドから届いた婚約指輪の商品画像を、Googleビジネスプロフィールに載せてもいい?
ブランドとの取引契約や画像の使用ルールで、使える媒体が決まっている場合があります。Googleビジネスプロフィールに載せる前に、取引先に使用してよい媒体を確認してください。確認が取れない画像は使わず、店頭の実物を撮影した写真に替えます。
ブライダルフェアの投稿に、通常価格とセール価格を並べて書いてもいい?
書くことはできますが、通常価格とセール価格を並べる二重価格表示では、比べる通常価格の中身が問われます。消費者庁の二重価格表示の解説では、同じ商品の「最近相当期間にわたって販売されていた価格」と比べるなら不当表示に当たるおそれはないとしています。そう言えない価格を、いつ・どのくらいの期間の価格かを正確に書かずに通常価格として並べると、景品表示法の不当表示(有利誤認表示)に当たるおそれがあります。掲載する前に、比べる通常価格でどのくらいの期間販売していたかを確かめ、掲載した価格の指輪を店頭で用意できるかも確認します。
指輪の撮影だけ外注して、投稿と口コミ返信は社内で続けられる?
続けられます。その場合は発注書の使用先にGoogleビジネスプロフィールとSNSを書き、それぞれに載せる版を納品してもらいます。返信が止まる月が続くようなら、返信の下書きだけを代行会社に依頼する形に変更できます。
まずはGoogleマップで自社の店舗名を検索し、予約ボタンが表示されているか、表示されていれば今の予約ページにつながるかを確かめてください。代行会社への相談の準備を進めるなら、MEO対策を依頼する前に決める社内の担当と業者に渡す情報が参考になります。
婚約指輪の予約の受け方や撮影の計画まで含めて、何を外部に任せるか決めきれない場合は、いまの運用の状況を伺うところから一緒に考えます。口コミ返信と月次確認のMEO対策代行では、返信文を店舗に確認していただいてから投稿し、毎月の数字から次に改善する項目を決めます。気になった点があれば、お気軽にご相談ください。
個別のご相談
サービスの選び方やご依頼について、ご相談いただけます。
相談する