脱毛サロンのMEO対策|医療脱毛と分ける言い換え表と代行の分担
この記事の要点
- エステの脱毛で「永久脱毛」は使わない。根拠は厚労省の通知
- 表現の最終承認と肌トラブルの対応はサロン側に残す作業
- 言い換え表・返信の例文・契約前の確認7項目を本文に掲載
脱毛サロンのMEO対策では、まず店名・紹介文・投稿・口コミ返信の言葉を、医療機関の脱毛と区別できる表現に統一します。
エステの脱毛サロンが「永久脱毛」と書くと、厚生労働省の通知が医師法違反とする行為を行っていると受け取られるおそれがあります。効果を実際より良く思わせる表示として、景品表示法の問題にもなりかねません。代行会社に任せる場合も、表現の最終承認はサロンが行います。
この記事は、エステの脱毛サロンを経営していて、Googleマップの運用を代行会社に任せるか迷っている方に向けて書いています。読み終わる頃には、言い換え表と分担表を使って見積もりを比べ、契約前に代行会社へ質問する内容を決められます。
Contents / 目次
脱毛サロンのMEO対策で最初に決めるのは、医療脱毛と区別する言葉
最初に決めるのは、「サロンで使わない言葉」とその言い換えです。代行会社を選ぶのは、この一覧を作ってからにします。一覧がないまま投稿や返信を任せると、代行会社は他業種と同じひな形を使います。その結果、脱毛サロンでは使えない言葉が混ざります。
根拠は、厚生労働省医政局医事課長の通知「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日 医政医発第105号)です。通知の原文は三重県の「医師免許を有しない者による医業行為等について」のページで確認できます。この通知では、医師免許を持たない者が業として次の行為を行うと、医師法第17条に違反するとされています。
通知の原文。「用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」
「永久脱毛」は、毛が二度と生えない状態を約束する言葉です。エステの脱毛サロンがこの言葉を使うと、通知にある「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」を行っていると受け取られるおそれがあります。国民生活センターも、エステで行える脱毛は、光を照射することなどによる一時的な除毛・減毛のように、医行為に当たらない施術に限られると説明しています(国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」)。
また、景品表示法は、品質を「実際のものよりも著しく優良であると示すもの」を優良誤認表示として禁止しています(消費者庁「優良誤認とは」)。消費者庁は、表示が優良誤認に当たるかを判断するために、裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を事業者に求めることができます。資料を提出しなければ、措置命令の適用ではその表示は不当表示とみなされます(景品表示法第7条第2項)。効果を保証する言い方は、この点からも避けます。
| 使わない表現 | 問題になる理由 | 置き換えの例 |
|---|---|---|
| 永久脱毛 | 通知が医行為とする行為を名乗る形になる | 光を使った脱毛、ムダ毛のお手入れ |
| 医療脱毛と同じ効果、医療レベル | 医療機関の施術と同等だと誤認させる | 医療機関の脱毛とは別の施術ですと明記する |
| 毛根を破壊、毛乳頭にダメージ | 通知が挙げる行為そのものを書いている | 書かない |
| レーザー | 医療機関の機器を連想させる | サロンが使う光の方式を、機器の説明書どおりに書く |
| 二度と生えない、〇回で完了 | 効果を保証する表現になる | 通う回数は毛や肌の状態で変わります |
| 痛くない、肌トラブルなし | 結果を保証する表現になる | 照射前後に肌を冷やします(実際の手順を書く) |
「脱毛」でGoogleマップを検索すると、医療機関とエステサロンが同じ一覧に表示されることがあります。
紹介文で違いを説明していないと、医療脱毛を探していた方が来店してから施術の違いに気づき、低評価の口コミにつながる場合があります。
医療脱毛を行うクリニックには医療広告等ガイドラインが別に適用されるため、医療機関のMEO対策と広告ガイドラインの注意点を確認してください。
エステサロン全体の掲載項目は、エステサロンのMEO対策の分担表で解説しています。
口コミが増え、毎回の返信で言葉の判断に時間がかかる場合は、口コミ返信までのMEO対策の代行も選択肢です。返信文はコレットラボが用意し、サロンで内容を確認していただいてから投稿します。
この章で押さえることは、代行会社を比べる前に「使わない言葉と言い換え」の一覧をサロン側で決めることです。この一覧が、見積もり時に代行会社へ渡す条件になります。
Googleマップの掲載項目ごとの確認手順と口コミ返信の例文
確認は、ビジネス名とカテゴリ、紹介文とサービス、写真と投稿、口コミの4つに分けて進めます。どの項目を代行会社に任せる場合も、公開前に同じ基準で確認します。
ステップ1。ビジネス名とカテゴリを確かめる
ビジネス名は、看板やウェブサイトで実際に使っている名称にします。「〇〇サロン 全身脱毛 安い」のように、名前に検索語を加えるのはGoogleのGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインに反します。理由と修正方法は店舗名にキーワードを入れるリスクで解説しています。
ガイドラインでは、カテゴリは中核事業に当てはまるものを、できるだけ少なく選ぶよう求めています。候補に「レーザー」や「医療」を含むカテゴリが表示されても、エステの脱毛サロンでは選びません。来店した方が医療機関と思い込む原因になるためです。
ステップ2。紹介文とサービスに「医療機関ではない」と書く
紹介文には、施術の方式と、医療機関の脱毛とは違う施術であることを1文ずつ入れます。
[サロン名]は、[地域名]で光を使った脱毛を行うエステサロンです。
当サロンの脱毛は医療機関で行う脱毛とは別の施術で、毛や肌の状態によって通う回数が変わります。
照射の前後には肌を冷やし、毎回お肌の状態を伺ってから出力を決めています。
女性スタッフが担当し、[予約方法・駐車場など来店に必要な情報]。
ステップ3。写真と投稿の決まりを決める
お客様の肌の写真は、本人の書面による同意がなければ載せません。同意を得て載せる場合も、「〇回でこの状態に」のように効果を保証する説明は付けません。投稿でキャンペーンを宣伝することはできます。ただし、誇張した表現は使えません。
ステップ4。口コミの依頼と返信の書き方を決める
Googleのマップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーでは、事業者が次のことを行うのを禁止しています。
- 口コミの投稿と引き換えに、割引や無料の商品・サービスなどの特典を提供すること
- 肯定的な口コミを選んで募ること
- 否定的な口コミの投稿を妨げたり禁止したりすること
- その場で評価や口コミを書くよう要求したり強要したりすること
- 特定の内容を口コミに含めるよう依頼すること
- 一定数の口コミを集めるようスタッフに求めること
「書いてくれたら次回割引」や「良い評価だけお願いします」は使えません。「痛くなかったと書いてください」のように内容を指定する依頼も、同じポリシーで禁止されています。
脱毛サロンの返信では、施術部位、通った回数、肌の状態に触れないことをおすすめします。こうした内容を他の方に知られたくないお客様もいるため、本人が口コミに書いていても、サロンの配慮として返信では繰り返さないようにします。お客様が「永久脱毛できた」と書いていても、返信ではその言葉を使いません。
【高い評価への返信】
[お名前]様、ご来店とクチコミをありがとうございます。
ご満足いただけて、スタッフ一同うれしく思っております。
毎回お肌の状態を伺ってから照射していますので、気になることがあれば次回お知らせください。
【肌の赤みなど、不安を伝える口コミへの返信】
[お名前]様、ご不安な思いをおかけして申し訳ございません。
お肌の状態を詳しく伺いたいので、お手数ですがプロフィールに記載の電話番号からサロンへご連絡ください。
返信の下書きをAIで作る場合は、使わない言葉の一覧を最初に渡します。AIは口コミの文言を引用して、「永久脱毛」や部位名を返信に入れることがあります。出力を受け取ったら、言い換え表の「使わない表現」と部位名が含まれていないかを確認します。
エステの脱毛サロンのGoogleクチコミへの返信を、3〜4文で下書きしてください。
次の言葉は使わないでください。永久脱毛、医療脱毛と同じ効果、医療レベル、毛根を破壊、毛乳頭にダメージ、レーザー、二度と生えない、〇回で完了、痛くない、肌トラブルなし。
施術部位・回数・肌の状態には触れないでください。
クチコミ本文:[ここに貼り付け]
公開前には、次の項目を確認します。
- 言葉:言い換え表の「使わない表現」が含まれていない
- 区別:紹介文に、医療機関の脱毛とは別の施術だと書いている
- 個人の情報:返信で施術部位・回数・肌の状態に触れていない
- 写真:肌の写真は書面の同意がある
- 依頼:口コミの依頼に特典や内容の指定がない
この章で押さえることは、確認する基準をサロンが決めることです。基準が決まっていれば、作業を代行会社に任せても、返信のたびに一から言葉を判断し直さずに済みます。
MEO代行に任せる作業と社内に残す作業|費用が変わる条件
代行会社に任せやすいのは、文案の作成、設定作業、月次の報告です。サロンに残すのは、表現の最終承認、肌トラブルへの個別対応、来店時の声かけです。
| 作業 | 担当 | 補足 |
|---|---|---|
| 名前・カテゴリ・営業時間・予約リンクの初期設定 | 代行 | 名前と営業時間の正しさはサロンが確認する |
| 紹介文・サービス・投稿の文案 | 代行 | 言い換え表を渡したうえで作成を依頼する |
| 表現の最終承認 | サロン | 代行会社が書いた文案でも、Googleマップにはサロンの表示として載る |
| 口コミ返信の下書き | 代行 | 公開はサロンの承認後 |
| 肌トラブルの口コミへの個別対応 | サロン | 電話での状況確認、必要なら皮膚科の受診を勧める |
| 来店時の口コミの声かけ | サロン | 任意であることを伝える |
| 月次の数字の報告 | 代行 | 閲覧数・ルート・通話数・ウェブサイトのクリック |
| オーナー権限 | サロン | 代行会社には管理者権限を付与する |
代行費用は、主に次の条件で変わります。
- 口コミの件数:返信1件ごとに料金がかかる契約では、月の件数によって金額が変わる
- 投稿の本数:月に何本作成し、予約投稿まで含めるか
- 写真撮影:撮影に来てもらうか、サロンで撮影した写真を使うか
- 表現の確認:サロンが言い換え表を用意していれば、代行会社の確認作業が減る
- 店舗数と初期設定:複数の店舗を運営しているか、初期設定から依頼するか
社内で運用する場合の負担は、作業時間で比べます。次の表は、月の口コミが20件、投稿が4本の場合の試算です。自店の件数と1件あたりの時間に置き換えて計算してください。
| 作業 | 試算の前提 | 月の作業時間 |
|---|---|---|
| 口コミ返信 | 20件×10分(文案作成と表現確認) | 200分 |
| 投稿 | 4本×30分 | 120分 |
| 合計 | - | 320分(5時間20分) |
この時間に担当者の時給を掛けた金額と、代行の見積もりを比べます。見積書の項目の比べ方はMEO費用の見積りチェックリストで解説しています。
口コミの依頼と返信をサロンで行う場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoも使えます。来店後のアンケートに回答した方全員に、お礼の画面でGoogleのクチコミ投稿を任意で案内できます。運用の前後で月次の閲覧数・ルート・通話数を記録すると、施策による変化を比べられます。
この章で押さえることは、表現の承認はサロンに残し、時間のかかる文案作成を代行会社に任せることです。社内の作業時間を出せば、見積もりの金額が高いか安いかを判断できます。
契約前に確かめる7項目と、うまくいかない条件
契約前には、表現の扱いと権限について質問します。次の7項目の回答が書面で確認できない代行会社は、脱毛サロンの依頼先として慎重に検討します。
- 脱毛サロンで使えない表現の一覧を受け取り、文案に反映するか
- 投稿と口コミ返信を、サロンの承認後に公開するか
- オーナー権限をサロンが持ち、代行会社は管理者として作業するか
- 上位表示の保証や「Google認定」をうたっていないか
- 費用と作業内容を書面で事前に示すか
- 月次報告に閲覧数・ルート・通話数・ウェブサイトのクリックを含むか
- 解約時に管理権限をどう返し、作成した文案を受け取れるか
Googleの代行会社などサードパーティに関するポリシーでは、代行会社に次のことを求めています。
- すべての最終顧客が、常に自身のビジネスプロフィールのオーナー権限または共同オーナー権限を保持していること
- 管理費用を請求する場合は、管理サービスが有料であることと、ビジネスプロフィール自体は追加料金がかからないツールであることを、管理を請け負う前に書面で知らせること
- 顧客から利用終了の通知を受けてから7営業日以内に、管理サービスとの関連付けを解除し、顧客が管理権限を取り戻せるようにすること
Googleサービスで上位に掲載されることを保証することや、「Google 認定」のような誤解を招く組織アカウント名を使ってGoogleの関係者であるかのように装うことも禁止しています。引き継ぎの手順はMEO代行会社を乗り換える手順で解説しています。
他業種の定型文を使うと、脱毛サロンで使えない言葉が混ざる
代行会社が美容業全般の投稿ひな形を使い、承認なしで公開する契約では、「ツルツル肌が続く」「医療級」のような表現が混ざりやすくなります。文案を代行会社が書いた場合も、Googleマップにはサロンの名前で公開されます。景品表示法が対象にするのは、自ら供給する商品・サービスについての事業者の表示です。言い換え表を契約書の添付資料にし、公開前の承認を作業手順に入れます。
返信で部位や回数に触れると、投稿者の情報が公開される
口コミに「VIOを〇回」と書かれていても、返信で同じ内容を書くと、サロンが投稿者の施術内容を公開することになります。代行会社に下書きを任せる場合も、返信で施術部位・回数・肌の状態に触れない決まりを最初に伝えます。
施術直後の声かけで、口コミを急がせない
会計時にスタッフがQRコードを示して「今ここで書いてください」と求めると、お客様は断りにくくなります。その場で口コミを書くよう要求することは、Googleのポリシーで禁止されています。一定数の口コミを集めるようスタッフに求めることも禁止されています。
声かけは、次のように決めておきます。
- 「よろしければ」と、任意であることを伝える
- 件数の目標を個人に割り当てない
依頼文の例は口コミの特典と依頼文の置き換え表にあります。
この章で押さえることは、7項目の質問への回答を書面で確認してから契約することです。承認の手順とオーナー権限の扱いが決まっていない契約では、表現の問題と権限の問題がサロン側に残ります。
脱毛サロンのMEO対策でよくある質問
エステの脱毛サロンが「医療脱毛」の検索語で上位を狙ってもいいですか?
おすすめしません。店名に「医療脱毛」と入れると、ビジネス名に検索語を加えることになり、ガイドラインに反します。紹介文に入れた場合も、医療機関だと誤解される原因になります。狙うのは「光脱毛」「脱毛サロン」と地域名を組み合わせた検索語です。
口コミに「永久脱毛できた」と書かれたら、削除依頼できますか?
口コミはどれでも報告できますが、削除の対象になるのはGoogleのポリシーに違反している口コミだけです(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィール上の不適切なクチコミを報告する」)。返信でその言葉を繰り返さず、施術を受けてくださったことへのお礼を書きます。サロン自身の表示で同じ言葉を使っていないかも確認します。
代行会社が書いた投稿の表現で問題が起きたら、責任は代行会社にありますか?
Googleマップ上の表示は、文案を代行会社が書いた場合も、サロンの名前で公開されます。責任の分け方は契約の内容や個別の事情で変わるため、代行会社に任せている場合でも、公開前の承認はサロンで行ってください。判断に迷う表現は、消費者庁「景品表示法」のページで考え方を確認できます。
スタッフ1〜2名の個人サロンでも、MEO代行に任せる意味はありますか?
月の口コミが数件で、オーナーが返信できているなら、社内で運用して問題ありません。施術の予約が埋まって返信が遅れる場合や、投稿が止まっている場合は、文案作成だけを任せる契約も検討できます。
まずはスマホで自店の名前を検索し、紹介文と最近の投稿に言い換え表の「使わない表現」が含まれていないかだけ確認してください。代行会社に支払う金額を比べたい方は、Google口コミ返信の代行で任せる作業と承認の決め方もあわせて読んでください。
言い換え表を作ったものの、毎月の投稿と返信までサロンで確認する時間がない場合は、ご相談ください。コレットラボの口コミ返信までのMEO対策の代行では、返信文をコレットラボが用意し、サロンで内容を確認していただいてから投稿します。基本情報は1か月目に更新し、その後は表示回数・電話ボタンのタップ・経路検索を毎月確認して、次に改善する項目を決めます。いまの状況をお聞かせいただくだけでも大丈夫です。
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